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【生物工学部門】過去問 (2020年 II-2-2 有用蛋白質の生産)

II-2-2 ある有用蛋白質の生産技術の担当責任者として業務を進めるに当たり、下記の内容について記述せよ。
(1) 調査、検討すべき事項とその内容について、説明せよ。
(2) 業務を進める手順について、留意すべき点、工夫を要する点、を含めて述べよ。
(3) 業務を効率的・効果的に進めるための、関係者との調整方策について述べよ。

回答案:913文字

【engineer443回答】
・有用蛋白質の生産技術について
(1) 調査、検討すべき事項
① 目標とする蛋白質をコードする遺伝子配列の決定
遺伝子発現(トランスクリプトーム)解析を実施し、目標とする機能を持つ蛋白質をコードする遺伝子配列を決定する。そのために、参照配列となる全ゲノム解析も必要である。
② 蛋白質生産ホスト系の選択
遺伝子組み換え技術を用いて大腸菌や昆虫細胞など、目標とする機能を持つ蛋白質を大量生産する。
③ 目標とする蛋白質の機能と構造解析
最終的な目標として、有用蛋白質の化学合成を目指す場合、蛋白質の高次構造を解明する必要がある。

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