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【生物工学部門】過去問 (2020年 II-1-1 トランスクリプトーム)

2020年 II-1-1 トランスクリプトームの定義及びトランスクリプトーム解析に用いられる一連の技術についてその原理及び応用について述べよ。

回答案 504文字

【回答例】

・トランスクリプトームの定義
 細胞内の全塩基配列情報を指す「ゲノム」に対して、細胞内の全転写物(全RNA)を「トランスクリプトーム」と呼ぶ。トランスクリプトームの大半はタンパク質の情報を持たない非コードRNA(ncRNA)で、エピジェネティック制御やタンパク質合成制御、幹細胞性の制御など、様々な機能に関わっている。
・トランスクリプトーム解析の原理と応用
原理:ゲノムがすべての細胞でほぼ同一なのに対し、トランスクリプトームは細胞の機能に応じた転写や転写後の調節を反映する。細胞や外的要因を変化させた際のトランスクリプトームの変動から、細胞や遺伝子の機能についての情報を得ることができる。

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