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「encourage」の語源と意味の進化

概要

「encourage」は、英語において非常に重要な動詞の一つであり、日常会話や書き言葉で頻繁に使用されます。この単語は、「勇気づける」「励ます」「促進する」といった意味を持ち、人々の行動や心理に積極的な影響を与えるという点で、非常に興味深い役割を果たしています。本記事では、「encourage」の語源を探究し、意味の変遷を追うことで、この単語が英語の中でどのように進化してきたかを明らかにします。また、共起表現や派生語、関連語についても詳しく解説し、「encourage」の多面的な性質を浮き彫りにします。

主な品詞と意味

動詞(他動詞)

  • 〜に勇気や自信を与える

  • 〜するよう説得する、〜を奨励する

  • 〜を助長する、〜を促進する

語源の探究

「encourage」という単語は、15世紀初頭に中英語で初めて登場しました。これは、古フランス語の「encoragier」(強くする、勇気づける)に由来しています。「encoragier」は、接頭辞の「en-」(〜にする、〜に入れる)と「corage」(勇気、心)から構成されています。「corage」は、英語の「courage」(勇気)の語源でもあります。

「en-」は、ラテン語の接頭辞「in-」に由来しており、「〜の中に」「〜の状態に」といった意味を持ちます。一方、「corage」は、ラテン語の「cor」(心臓)に由来しており、勇気の源泉としての心臓という概念を反映しています。

したがって、「encourage」の語源的な意味は、「心の中に勇気を入れる」「勇気の状態にする」といったものだと考えられます。

意味の変遷

「encourage」は、15世紀初頭に「勇気づける」「励ます」という意味で使われ始めました。この意味合いは、現代英語でも引き継がれています。

16世紀頃からは、「〜するよう説得する」「〜を奨励する」という意味でも使われるようになりました。これは、「勇気づける」という行為が、人々の行動を促す効果を持つことを反映しています。

さらに、18世紀頃からは、「〜を助長する」「〜を促進する」という意味でも使われ始めました。これは、「encourage」が単に個人の心理に働きかけるだけでなく、社会的な現象や活動にも影響を与えることを示しています。

共起表現

副詞:

greatly, strongly, actively, positively

動詞(encourageを目的語にとるもの):

aim to, try to, be designed to, be likely to

前置詞:

in

派生語と関連語

  • encouragement: 励まし、奨励

  • encouraging: 励ましになる、有望な

  • encouragingly: 励ましになるように

  • discourage: 気をくじく、落胆させる

  • discouragement: 落胆、阻止

  • courageous: 勇敢な

  • courageously: 勇敢に

まとめ

「encourage」は、15世紀初頭に古フランス語から英語に借用された動詞であり、「勇気づける」「励ます」「促進する」といった意味を持つ重要な単語です。その語源は、「心の中に勇気を入れる」「勇気の状態にする」といった概念に基づいています。時代とともに、「説得する」「奨励する」「助長する」といった意味合いが加わり、個人の心理だけでなく社会的な現象にも影響を与える語として進化してきました。「encourage」は、その多様な共起表現や派生語とともに、英語において人々の行動や心理に積極的な影響を与える重要な役割を果たしています。

掲載単語集一覧

【システム英単語(5訂版)】42
【ターゲット1200(改訂版)】1446
【ターゲット1400】106
【ターゲット1400(5訂版)】30
【速読英単語入門編(改訂4版)】711
【速読英単語必修編(改訂7版)】1386
【LEAP(初版)】129

※当記事は英語を教える方が指導する際にヒントとなる情報提供を目的としています。例文や訳例については各種辞書等をご確認下さい。

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