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「examine」の語源と意味の進化

概要

「examine」は、英語において「詳しく調べる」「検査する」「試験する」などの意味を持つ重要な動詞です。この単語は、何かについてより詳しく知るために注意深く徹底的に見ることや、健康状態を確認するために医者が身体を診ることを表現します。また、「examine」は、知識を試すために質問をすることや、法廷で公式に質問をすることも意味します。「examine」の語源を探ることで、言葉が持つ検査や試験のイメージがどのように形成され、拡張されてきたかを理解することができます。本記事では、「examine」の語源と意味の進化を詳しく解説し、この単語が英語の中でどのような位置を占めてきたかを明らかにします。さらに、共起表現や派生語、関連語についても触れ、「examine」の多面的な性質を浮き彫りにします。

主な品詞と意味

動詞(他動詞)

  • 何かについてより詳しく知るために注意深く徹底的に見る

  • 健康状態を確認するために医者が身体を診る

  • 知識を試すために質問をする

  • 法廷で公式に質問をする

語源の探究

「examine」は、1300年頃に「知識、能力、技術に関して質問する、資格や能力を調べる」という意味で使用されるようになりました。14世紀半ばには、「注意深く徹底的に調べる、詳しく見る、正しい意見や判断を形成するためにあらゆる側面を観察する」という意味が加わりました。この語は、古フランス語の「examiner」(尋問する、質問する、拷問する)に由来しており、さらにラテン語の「examinare」(試す、考える、文字通りには「重さを量る」)に遡ります。「examinare」は、「examen」(重さを量る手段、試験)から派生した語で、おそらく最終的には「exigere」(要求する、必要とする、強制する、文字通りには「外に駆り立てる」、また「終える、測定する」)に由来しています。「exigere」は、「ex」(外に)と「agere」(動かす、駆り立てる、前に進める、行う、遂行する)から構成されています。「agere」は、印欧祖語の「*ag-」(駆り立てる、引き出す、動かす)に由来しています。「証人を法廷で尋問する」という法的な意味は、15世紀初頭から使われています。

意味の変遷

「examine」は、当初、「知識、能力、技術に関して質問する、資格や能力を調べる」という意味で使用されていました。この意味合いは、現代英語の「知識を試すために質問をする」という意味に直接つながっています。

14世紀半ばには、「注意深く徹底的に調べる、詳しく見る、正しい意見や判断を形成するためにあらゆる側面を観察する」という意味が加わりました。これは、「examine」が単なる質問や尋問ではなく、詳細な調査や観察も表すようになったことを示しています。

15世紀初頭には、「証人を法廷で尋問する」という法的な意味が現れました。これは、「examine」が公式な場での質問や調査も意味するようになったことを示しています。

共起表現

副詞:

carefully, closely, in detail, minutely, exhaustively, fully, properly, thoroughly, briefly, further, critically, medically, externally, internally

動詞:

aim to, be designed to, seek to, set out to, proceed to, stop to, be necessary to, need to, want to, wish to

前置詞:

for, in, on

派生語と関連語

  • examinable(調査可能な、試験可能な)

  • examination(調査、検査、試験)

  • examiner(調査官、試験官)

  • examinee(被験者、受験者)

  • cross-examine(反対尋問する)

  • re-examine(再調査する、再検討する)

  • self-examination(自己検査、自己反省)

まとめ

「examine」は、「詳しく調べる」「検査する」「試験する」などの意味を持つ重要な動詞です。この単語の語源は、1300年頃に「知識、能力、技術に関して質問する、資格や能力を調べる」という意味で使用されるようになったことに遡ります。「examine」は、古フランス語の「examiner」、そしてラテン語の「examinare」(試す、考える、文字通りには「重さを量る」)に由来しています。

14世紀半ばには、「注意深く徹底的に調べる、詳しく見る、正しい意見や判断を形成するためにあらゆる側面を観察する」という意味が加わり、15世紀初頭には「証人を法廷で尋問する」という法的な意味も現れました。

現代英語では、「examine」は詳細な調査や観察、健康診断、知識の試験、法廷での尋問など、様々な文脈で使用されています。

「examine」の語源と意味の進化を理解することは、言葉が持つ検査や試験のイメージがどのように形成され、拡張されてきたかを認識する上で重要です。この単語は、英語という言語の中で、物事や人を詳しく調べ、評価する上で欠かせない存在だと言えるでしょう。

掲載単語集一覧

【システム英単語(5訂版)】91
【ターゲット1200(改訂版)】358
【ターゲット1400】416
【ターゲット1900(5訂版)】302
【速読英単語入門編(改訂4版)】-
【速読英単語必修編(改訂7版)】1571
【LEAP(初版)】667

※当記事は英語を教える方が指導する際にヒントとなる情報提供を目的としています。例文や訳例については各種辞書等をご確認下さい。

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