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「affect」の語源と意味の進化

概要

「affect」は、英語において「影響を与える」という意味を持つ重要な動詞です。この単語は、単に物事に変化をもたらすだけでなく、感情を揺さぶる力も持ち合わせています。また、「affect」は、特定の感情や話し方を装うという意味でも使用されます。「affect」の語源を探ることで、この単語が持つ多面的な性質や、言葉が持つ影響力の本質を理解することができます。本記事では、「affect」の語源と意味の進化を詳しく解説し、この単語が英語の中でどのような役割を果たしてきたかを明らかにします。さらに、共起表現や派生語、関連語についても触れ、「affect」の多様な用法を浮き彫りにします。

主な品詞と意味

動詞(他動詞)

  • 何かに影響を与える、変化を生じさせる

  • 強い感情を引き起こす

  • (フォーマル)特定の感情や話し方を装う

語源の探究

「affect」は、14世紀後期に「心の状態」を意味するラテン語の「affectus」に由来しています。「affectus」は、「外部の影響によって生み出される心や体の状態や気分」を表す名詞であり、形容詞の「affectus」(「配置された、構成された、傾向のある」の意味)の名詞的用法でもあります。この形容詞は、動詞の「afficere」の過去分詞形です。

「afficere」は、「何かをする、扱う、使う、管理する、処理する、何かに作用する、病気で攻撃する、影響を与える、力を加える」など、多くの異なる行為を表す動詞です。これは文字通り「〜に対して行う」という意味で、「ad」(「〜に向かって」の意味)と「facere」(「作る、行う」の意味で、印欧語根の「*dhe-」(「置く、設定する」の意味)に由来)で構成されています。

名詞の「affect」は、心理学以外では廃れていましたが、心理学では現代の造語として使用されており、ドイツ語の「Affekt」を翻訳したものです。

意味の変遷

「affect」は、もともとラテン語で「外部の影響によって生み出される心や体の状態や気分」を表していました。この意味合いは、現代英語の「何かに影響を与える、変化を生じさせる」という動詞の意味に直接つながっています。

また、「affect」は感情に関連する意味でも使用されるようになりました。「強い感情を引き起こす」という意味は、言葉が持つ影響力と感情の関係性を表しています。

さらに、「特定の感情や話し方を装う」というフォーマルな意味も加わり、「affect」は感情の表現や振る舞いに関しても使用されるようになりました。

共起表現

動詞:

influence, be likely to

副詞:

greatly, materially, radically, significantly, very much, barely, hardly, not unduly, slightly, clearly, directly, indirectly, adversely, badly, seriously, severely

派生語と関連語

  • affection(愛情、感情)

  • affective(感情的な、感動的な)

  • affectation(わざとらしさ、気取り)

  • affected(影響を受けた、感動した、わざとらしい)

  • affecting(感動的な、心を動かす)

  • unaffected(影響を受けない、自然な)

  • disaffected(不満を持つ、反抗的な)

まとめ

「affect」は、「影響を与える」という意味を持つ重要な動詞であり、物事に変化をもたらすだけでなく、感情を揺さぶる力も持っています。この単語の語源は、14世紀後期のラテン語「affectus」に遡り、「外部の影響によって生み出される心や体の状態や気分」を表していました。

現代英語では、「affect」は「何かに影響を与える、変化を生じさせる」という意味に加え、「強い感情を引き起こす」という感情に関連する意味や、「特定の感情や話し方を装う」というフォーマルな意味でも使用されています。

「affect」の語源と意味の進化を理解することは、言葉が持つ影響力や感情との関係性を認識する上で重要です。この単語は、英語という言語の中で、物事の変化や感情の表現、人間の振る舞いを表現する上で欠かせない存在だと言えるでしょう。

掲載単語集一覧

【システム英単語(5訂版)】341
【ターゲット1200(改訂版)】1448
【ターゲット1400】109
【ターゲット1900(5訂版)】25
【速読英単語入門編(改訂4版)】-
【速読英単語必修編(改訂7版)】1427
【LEAP(初版)】381

※当記事は英語を教える方が指導する際にヒントとなる情報提供を目的としています。例文や訳例については各種辞書等をご確認下さい。

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