「praise」の語源と意味の進化
概要
「praise」は、英語において「賞賛する、称賛する」という意味を持つ重要な動詞であり、名詞としては「賞賛、称賛」という意味を持ちます。この単語は、誰かまたは何かに対する賞賛や承認の言葉を公に表明することを表現するだけでなく、神への尊敬と感謝の表現も意味します。「praise」の語源を探ることで、この単語が持つ「高く評価する、価値を認める」というイメージがどのように形成され、拡張されてきたかを理解することができます。本記事では、「praise」の語源と意味の進化を詳しく解説し、この単語が英語の中でどのような位置を占めてきたかを明らかにします。さらに、共起表現や派生語、関連語についても触れ、「praise」の多面的な性質を浮き彫りにします。
主な品詞と意味
動詞(他動詞)
誰かまたは何かに対する賞賛や承認を、特に公に表明する
教会で賛美歌を歌うなどして、神への感謝を示し、尊敬の念を表す
「God/Heaven be praised(神に/天に感謝します)」という表現
名詞
誰かまたは何かを賞賛するために言ったり書いたりする言葉
神への尊敬と感謝の表現
「praise be!(感謝します!)」という表現
語源の探究
「praise」は、1200年代から1300年代にかけて、古フランス語の「preisier」に由来する「preisen」という形で使用され始めました。「preisier」は、「prisier」の変種であり、「praise, value(賞賛する、価値を認める)」を意味するラテン語後期の「preciare」に由来しています。「preciare」は、さらに遡ると、ラテン語の「pretiare」(「price, value, prize(値段をつける、価値を認める、賞賛する)」の意味)に由来しており、ラテン語の「pretium」(「reward, prize, value, worth(報酬、賞、価値、価値があるもの)」の意味)に由来しています。「pretium」は、印欧の「*pret-yo-」(「*pret-」の拡張形、「*per-」(「traffic in, sell(取引する、売る)」の意味)の語根の接尾辞形)に由来しています。
具体的に神を目的語とする用法は、14世紀後期から見られます。「praised」「praising」などの関連形は、古英語の「lof」「hreþ」に取って代わりました。
英語における最も早い意味は、古典的な「assess, set a price or value on(評価する、値段や価値を決める)」(13世紀半ば)であり、「prize, hold in high esteem(賞賛する、高く評価する)」(13世紀後期)という意味もありました。現在では、ほとんどのゲルマン語で動詞になっていますが(ドイツ語の「preis」、デンマーク語の「pris」など)、英語でのみ、フランス語の単語の変種である「price」および「prize」とは形が異なっています。これらの単語は、母音が平準化されていますが、ラテン語の原義により近い意味を持っています。
名詞としての「praise」は、動詞の「praise」から派生して、14世紀初頭に「ある美徳、業績、または性質のために表される是認や尊敬の表現」という意味で使用され始めました。16世紀までは一般的ではなく、中英語の時代を通じて最も一般的な名詞は「praising」(1200年頃)でした。
意味の変遷
「praise」は、当初、「高く評価する、価値を認める」という意味で使用されていました。この意味合いは、現代英語の「誰かまたは何かに対する賞賛や承認を、特に公に表明する」という動詞の意味に直接つながっています。
14世紀後期には、神を目的語とする用法が現れ、「praise」は宗教的な文脈でも使用されるようになりました。この意味は、「教会で賛美歌を歌うなどして、神への感謝を示し、尊敬の念を表す」という現代の意味につながっています。
名詞としての「praise」は、14世紀初頭に「ある美徳、業績、または性質のために表される是認や尊敬の表現」という意味で使用され始めました。この意味は、「誰かまたは何かを賞賛するために言ったり書いたりする言葉」という現代の意味に直接つながっています。
現代英語では、「praise」は上記の意味に加え、「God/Heaven be praised(神に/天に感謝します)」や「praise be!(感謝します!)」などの表現でも使用されるようになりました。
共起表現
動詞:
give, get, win, earn, receive, deserve, be singled out for, heap, lavish, shower with
形容詞:
high, special, lavish, faint
句:
be full of praise for, have nothing but praise for, words of praise
前置詞:
in praise of
派生語と関連語
praiseworthy(賞賛に値する)
praiseworthiness(賞賛に値する性質)
praiser(賞賛する人)
praising(賞賛すること)
praiseful(賞賛に満ちた)
praisefully(賞賛に満ちて)
praiseless(賞賛されない)
praised(賞賛された)
unpraised(賞賛されていない)
self-praise(自賛)
overpraise(過度に賞賛する)
まとめ
「praise」は、「賞賛する、称賛する」という意味を持つ重要な動詞であり、名詞としては「賞賛、称賛」という意味を持ちます。この単語の語源は、古フランス語の「preisier」に遡り、「高く評価する、価値を認める」という意味で使用され始めました。「praise」は、ラテン語の「pretium」(「報酬、賞、価値、価値があるもの」の意味)に由来しています。
14世紀後期には宗教的な文脈でも使用されるようになり、名詞としては14世紀初頭に「ある美徳、業績、または性質のために表される是認や尊敬の表現」という意味で使用され始めました。現代英語では、「God/Heaven be praised(神に/天に感謝します)」や「praise be!(感謝します!)」などの表現でも使用されるようになりました。
「praise」の語源と意味の進化を理解することは、この単語が持つ「高く評価する、価値を認める」というイメージがどのように形成され、拡張されてきたかを認識する上で重要です。この単語は、英語という言語の中で、人や物事の美点を認め、賞賛や感謝の念を表現する上で欠かせない存在だと言えるでしょう。
掲載単語集一覧
【システム英単語(5訂版)】371
【ターゲット1200(改訂版)】973
【ターゲット1400】409
【ターゲット1900(5訂版)】425
【速読英単語入門編(改訂4版)】-
【速読英単語必修編(改訂7版)】758
【LEAP(初版)】411
※当記事は英語を教える方が指導する際にヒントとなる情報提供を目的としています。例文や訳例については各種辞書等をご確認下さい。
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