自著を語る_正方形

すごい論語座談会第2回

いとうせいこう、釈徹宗、ドミニク・チェン、安田登
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「縁側講義」。「自著を語る」のコーナーです。今回は、2019年5月25日に青山ブックセンター本店で行われた『すごい論語』の発刊記念のイベントの第2回目です。音楽を中心に話はどんどんディープな方向に進んでいきます。どうぞお楽しみください。

<最初の10分>
●素読には節がついていた●節と意味性●念仏に心理的抵抗がある学生も節がつくと大丈夫●節によって脳の別の所が動き出す●失語症の人も節をつけると声が出るようになる●身体的な動き●吃音の人もリズムを付けると大丈夫●意味が目の前に立ちはだかると意味性に圧倒される●意味の無限の検索●意味の希薄化●『我々の恋愛(いとうせいこう)』●歌手にも吃音者は多い●ビル・ウィザース●JAY ELECTRONICA(ジェイ・エレクトロニカ)●しゃべるという当たり前の事は当たり前ではない●歌っていた方がよかった●取りこぼしてはいけない意味●人々はメロディを捨てる●話すという困難なことをしている●アナログというのは細かいことを気にしないこと●自己と他者の境界も大らか●学術の世界はめんどくさい●人の体験も一緒に歌う●共話●誰がいいはじめたかわからない●子ども行った気になる●自分だけの体験:キツイこと●数字を数えるときに歌う関西の人

<真ん中の10分>
●関西の語り=ひとりの語りの波に全員が乗る●意味よりも全員が同じ波に乗る方が大事●探偵ナイトスクープ●意味内容よりも波が大事●ヒップホップの素読は恥ずかしい●いい加減は良い加減●適切なリズムは意味内容りも大事●コール&レスポンス●能の謡の節は関西弁アクセント●関西弁は節的な言語●岡ノ谷一夫●呼吸のコントロール:人類、鳥類、鯨類●歌を歌う●なぜ人は歩くときに手を振るのか●立ち上がることによって胸郭が広がり声帯も長くなる●詩に興り、礼(禮)に立ち、楽(樂)に成る●美的段階、倫理的段階、宗教的段階●究極は樂だ●楽器を持って亡命した殷の楽師●

<最後の10分>
●音階と度量衡●音階の安定と度量衡の制定●倍音●儀礼における樂●音楽のもつ共感能力●変成意識(別人格)を出現させる音楽●数万人を動かす音楽●倍音・和音●楽と織物=デジタルな音楽●儀礼の中の説教●声明●説法=語り●日本の話芸●説教節●神道:言(こと)挙げせず●語りは仏教担当

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