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紅茶党なのにコーヒー店の福袋を買ってしまったが後悔はしていない

 自己紹介欄に書いてある通り、縁側のヒラメは、生粋の紅茶党です。小さい頃、とある探偵小説の英国紳士に憧れていたもので、どんな所でも紅茶ばかり飲んでいました。

 しかし昨今街に溢れるのはコーヒーチェーン店ばかり。メニューには紅茶もある場合が多いですが、コーヒーチェーンの紅茶は控えめに言ってそれほどおすすめできません。そりゃそうです、コーヒーチェーン店なんですから。そんな所でわざわざ紅茶を飲むへそ曲がりは縁側のヒラメくらいでしょう。紅茶を置いてもらえるだけでありがたいのです。いいえ、ひがんではいませんとも。

 ですが、縁側のヒラメも加齢のおかげか体型も思想もやや丸くなり、昔ほど先鋭的な紅茶主義者ではなくなりました。今ではコーヒーを苦虫をかみ潰したような顔で飲んでいます。──すみません、過小申告しました。正直に言うとコーヒーも結構好きになりました。友人知人に連れられてコーヒーショップに通ううちに、焦がした鍋に浸した湯では?と馬鹿にしていたコーヒーの黒っぽさにも慣れてきて、次第に香りや味も好きになってきました。加齢により舌がぼけたのでないと祈りたいです。

 真のコーヒー好きには笑われそうですが、チェーン店で飲むコーヒーはなかなか悪くないと思うのです。どの店でもほぼ同程度の味を楽しめる、というのは当たり前のようですが、なかなかの利点ではないでしょうか。味だけでなく、サービスや店構え、店内の雰囲気もチェーン毎にほぼ均一なので、そのお店でどういったサービスを受けられるか、また、どのように過ごせるか、入る前からある程度予測ができます。この安心感。

 もちろん、知らない街の知らない喫茶店に入って、メニューも味もわからない、店員さんや客層も初めて、という完全アウェーなスリルを味わうのも楽しいことです。楽しいのですが、少し疲れているときなどには、あらかじめ落ち着き度、あるいは喧騒度が担保されているお店に入りたいな、と思うことが多いのです。

 さて、縁側のヒラメが自発的にコーヒー店に行くようになってから、改めてコーヒーチェーン店の種類の多さに驚きました。スタバもいいしタリーズもいい。ドトールにコメダにプロント、エクセルシオールなどなど。

 その中で、今のところ縁側のヒラメが一番好きなのは上島珈琲店です。ドリンク、フード、店員さんのテンション、ほどほどの静けさ、椅子の高さや店内の色味などなど、なぜかヒラメの性に合うようです。

 最近所用で通うようになった、とある駅の前にも上島珈琲店があります。用事自体はやや憂鬱なものなのですが、上島珈琲店に寄れるのでやや気分を持ち直すことができます。来年は気楽に店内飲食ができるといいな、と願いつつ、Happy bag 2022、要するに福袋を買ってきました。

 上島珈琲店の福袋に共通して素晴らしいところは、どれも袋が紙製である点です。中身も大事ですが袋も大事。コーヒーに限らず、最近は福袋を買うとかなりの確率で品物がオリジナルトートバッグに入っています。トートバッグをめったに持ち歩かないヒラメにとっては、とにかく不要品です。すぐ捨てるには勿体ない気のするしっかりした生地。せめて直方体なら物入れにできますが、トートバッグ、あの形は使いづらい。流行りのSDGsのためなら、エコバッグではだめなのでしょうか。トートバッグではなくても少し耐久性のありそうな大きめのエコバッグなら、福袋としての用は足りるのでは。トートバッグって書きすぎて嫌になってきました。最後にもう1回だけ。2023年福袋の企画関係者各位、トートバッグは要らないのでその分中身を増やしてください。

 もう一つ要らないのは、コーヒードリッパーとタンブラーです。これもトートバッグと同じような話ですが、使いやすいものが一つあれば十分です。そしてできれば使いやすいものを自分で選びたいのです。毎年買い替えてもいいですが、それもあまりエコではない気がします。

 やれやれ、文句ばかりになってしまいました。肝心の中身の良さも伝えなければ。

 上島珈琲店の3,500円の福袋の中身は、とても潔いです。

・豆180g✕3種
・ドリンクチケット3枚(2022/6/30まで、Rサイズの好きなドリンクと交換)

以上。

 豆は、各袋共通で、グアテマラ マラカタン、コロンビア サンアグスティン、ブラジル エスピリトサントです。

 グッズはいらない、とにかくコーヒーが飲みたい、という人におすすめです。自称紅茶党の縁側のヒラメも、お店に行く機会がもっと多ければ、2組買ってもよかったなあ、と思うほどです。

 ちなみに6,000円袋は、

・豆180g✕3種
・コーヒーキャニスター缶
・TSUBAME coffee メジャースプーン
・黒糖蜜
・ドリンクチケット5枚

 10,000円袋は、

・豆180g✕3種
・thermo mug ステンレスボトル
・クレバー コーヒードリッパー
・黒糖蜜
・ドリンクチケット10枚

 ボトルとコーヒードリッパーは、似たような商品をアマゾンでどちらも3000円くらいで扱っているのを見かけました。ネルドリップコーヒーが450円なので、ドリンクチケット10枚とボトルとコーヒードリッパーで(が必要な人には)もうお値段以上です。

 もう一つ、18,000円の袋?もあります。

・キューリグ コーヒーマシン
・カプセル10個

 これは得なのかわかりません。通常いくらくらいのマシンか調べようとしたら、上島珈琲店のオンラインショップで、「【選べるカプセル36杯分】本格コーヒーマシン キューリグ 14,850円」というのを見つけました。マシンの詳細がわからないので何とも言えませんが、もし同じものならオンラインショップの方がお得です。

 さて、これらの福袋の予約は、年末から店頭にて受け付けていました。電話ではできません。今年はまだ店に行っていませんが、去年や一昨年は、年始でも、店頭で予約なしで買えた記憶があります。なお、予約した場合、12/25から1/4の間で受取日を指定できました。初売りの街の喧騒を避けて、なおかつ寒空の下並んだりせずに受け取れる、まさにハッピーバッグ。

 なにやら上島珈琲店の回し者のようですが、何か貰ったわけではありません。ただの一ファンです。そして本人も忘れかけていますが縁側のヒラメは紅茶党です。

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