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なんとなく足立区と親近感がある町、福島県石川郡古殿(ふるどの)町へ行ってきました!

【古殿町との出会い】
もともと東京にお住まいで、現在は古殿町の地域おこし隊をしている吉田さんとひょんなことから知り合いました。

そして今年1月、吉田さんがお仕事で東京へ来た際に、あやせのえんがわにも寄ってくださいました。
その時はバタバタしていてゆっくりお話できませんでしたが、「古殿はとても素敵な町なのですが、県内での認知度が高くないんです…」というお話を伺い、とても印象に残りました。

そこで私は「足立区も素敵な町だけど、いつまでも昔のマイナスイメージに引きずられている」と考え、古殿に親近感を覚えました(全然違うかもしれないけど笑)。

そんな経緯で今回、思い切って古殿町へ行ってみました!お目当ては「フルドノタイム」です。

【フルドノタイムとは(ホームページより抜粋)】
魅力的な「モノ」・「ヒト」・「コト」がある古殿町。
でも、地元の人にも意外と知られていないことが、実はたくさんあります。

体験プログラムを通して、町外から訪れた方にまちの魅力を知ってもらうのはもちろん、このまちに住んでいる方にも地域資源の豊かさを再発見してほしい。そんな風に思っています。

案内人はこのまちに住む住民の方々。
古殿町ならではの27の体験プログラムをご用意して皆様をお待ちしております。
「フルドノタイム」を一緒に楽しみましょう!

【ワークショップ「染めてみっかい」参加】
新幹線で郡山まで行き、そこから電車とバスを乗り継いで、古殿町へやってきました!
今回は吉田さんが講師を務める染め物ワークショップ「染めてみっかい」に参加しました。

染料は何と、玉ねぎの皮!
道の駅などで販売される玉ねぎの廃棄される皮をもらってきたそうです。鍋でグツグツ煮ると、色がだんだん出てきました。

染め物って本当に奥深いです。模様作りも日常的に使うあんなものやこんなもので、予想できないような形になりました。染め物楽しい!

今回は手ぬぐいを染めましたが、もちろん洋服なども染められるそうです。動物性繊維と植物性繊維で染まり方が違うとか。
私たちは日常で、シャツなどが色褪せてくると捨てることが多いですが、染め直せるならまだまだ着れますよね。染め物って、とても可能性があると感じました!

【古殿町のコミュニティスペース「多世代交流スペースつなやさんち」】
ワークショップの後に、会場となったつなやさんちを運営している渡邉さんとお会いしました。ビックリ。福祉畑の方でした。
つまり、私と同じ福祉や介護の文脈で、コミュニティスペースを運営されています。
運営されている渡邉さんは、社会福祉士であり、ケアマネジャーでもあります。

お話を伺っていて、共感しかありませんでした。
こちらの場は、すぐそばでマルシェ運営をしていたり、裏ではこれからコミュニティガーデンも開かれるそうで、この日は竹からコンポスト作りをしていました。
たくさんの学びをありがとうございました。

【ふるさと工房おざわふぁ~む】
この日の夜は、吉田さんが呼びかけてくださり、素晴らしいおもてなしを預かりました。

宴の場となったのはおざわふぁ~むさんです。
初対面でも気さくに接してくださる小澤さん。運営している羊牧場や、管理している田んぼを山の上から見せてくださいました。
羊肉の国産は、市場では全体の0.6%ほどだそうです。その理由の一つとして、牛などよりも体が小さく、一頭につき食べられる量が少ないからだそうです。

また、おざわふぁ~むさんでは、ブドウや大豆など、いろいろな野菜を生産されています。
ブドウは3種栽培されていて、米づくりに影響が出ないようなスケジュールで作られています。
大豆は、肉の代価品の大豆ミート加工にも積極的です。

そして、玄関には手作りのピザ窯からパチパチと暖かい炎が、私たちの身体を温めてくれました。

【古殿町のローカルプレイヤー】
おざわふぁ~むの囲炉裏を囲むように座っていたのは、

おざわふぁ~むの小澤さん(お母さまもご一緒でした)
フルドノタイムプログラム
① 米農家直伝!米粉のピッツァを本格ピザ窯で焼こう!
② ふるさとの味を未来へつなげたい~先輩たちの生活の知恵~作って食べよう ふるどの郷土食ランチ
③ おもしろ農家おざわふぁ~むの米粉でふわっふわっ、古殿町の米粉でスペシャルシフォンケーキを作ろう

豊国酒造の矢内さん
フルドノタイムプログラム
①築100年の蔵を改修し「酒蔵の新たな可能性を創っていく」をコンセプトに誕生したkuranoba(クラノバ)のスペース貸し
②体験!体感!感動!酒蔵探検に出かけよう
③今日だけの限定オープン!!お花見しながら『kurano-bar』
④ 蔵元と一緒に!みんなでどろんこ田植え体験
親子で植えよう!銘酒「一歩己」の米(小澤さんとコラボ)

焼菓子 raramieの佐川さん
フルドノタイムプログラム
①食べるのがもったいない、やぶさめくんクッキー作り

豆洋裁店の野崎さん
フルドノタイムプログラム
①眠っていたお洋服がインテリアに変わる
思い出の服でファブリックボードをつくろう!

町役場の産業振興課の職員さん

そしてもちろん
古殿町地域おこし協力隊の吉田さん
フルドノタイムプログラム
① 背筋を伸ばして歩こう!ノルディックウォーキング体験会
② ワクワクドキドキな草木染め体験会「染めてみっかい」

町のキーマンだらけの中で、地域に対する熱い対話の場、興奮の連続でした笑

【古殿流のおもてなし】
小澤さんのお母さまがタラの芽の天ぷらなど郷土料理をたくさん振る舞ってくださり、小澤さんは米粉ピザを焼いてくださり、とても幸せな時間でした!

その小澤さんが作ったお米で作られた日本酒を豊国酒造の矢内さんからいただき、これまた美味でございました!こんな日本酒、なかなか呑めないなぁ。贅沢な時間。

町のお話もたくさん聴かせていただきました。例えば、小学生の職場体験、これがまたとても熱い。確かにまちづくりとは、ここから始まるのかもしれないなと思いました。

小澤さんのお母さまが作ってくださった、ごぼっ葉の凍み餅。こんな美味しい郷土料理があるのは…町から離れられなくなります笑
ごぼっ葉と呼ばれるオヤマボクチの葉(ごぼうの葉ではない)をよく乾燥させ、もち米と合わせ紙に巻き、冬の軒下で吊るします。
高野豆腐のようになり、食べる時は水で戻して焼いて食べるそうです。

また、太巻きの周りにカステラを巻く「カステラ巻き」もいただきました。これがまた、絶妙な合う!やみつきの味です。

【古殿町と足立区】
古殿町は市民が協力し、行政の力も借りて、新たな集いの場や共同の機会を作っています。
主体性と共同性の感覚が、町の規模は違えど、足立区と似た趣があります。
つなやさんちの渡邉さんも、以前はお隣さんとはほとんど話す機会がなかったと仰っていました。これから、新たなつながりが創造されていきます。

古殿も足立も、ゆるいつながりがこれからのミニテーマなのではないかと思っています。
ゆるいつながりから、ゆるい共同へ。

【さいごに】
地域おこし隊の吉田さんは、ご出身は福島ですが、長く東京に住んでいて、2年前に古殿へ移住しました。

以前のフルドノタイムに参加したのが、移住のきっかけだそうです。
私も今回、フルドノタイムに参加して、さまざまな方と出会い納得しました。
居心地のよい場所というのは、単純な場ではなく、そこに居る人も含めて「場」であり、居心地につながるのだと感じました。

できれば自然の中で暮らしたい、人混みは苦手、だけど環境の変化が不安な方は、まずフルドノタイムへ行ってみることをお勧めします。きっと住みたくなります。

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