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とさでん交通を訪ねて(2023/4) 1日目

年明けから路面電車熱が再燃した私は、とりあえず荒川・世田谷・江ノ島に開業前だけど宇都宮…と、関東あちこちを巡ってしまった。
さて、次は…と思っていると、とさでん交通に関するニュースが聞こえてくる。いわゆる「あり方」というやつで、早めに訪れるが吉か…。

数日後、ジェットスター成田~高知便のチケットが手元に。はじめての高知へ。

2023年4月15日
高知空港についた時点であいにくの曇天。でも、数日前まで大雨の予報だったし、まずは来られてよかった。空港リムジンバスの車窓からは、水の張られた田んぼがキラキラと輝いていて美しい。

はりまや橋観光ターミナルでバスを下車。チェックインまですこし時間があるから、早速カメラに望遠ズームレンズをつけて、軌道沿いを練り歩く。

桟橋線・梅の辻/201・1001

とりあえず桟橋線沿いに南下。曇りなので、光線気にしなくていいから、まあ気楽に。
非冷房&旧塗装な207が来たり。

桟橋線・梅の辻/207

とりあえず終点まで。
さっきお世話になったばかりの(?)ジェットスター広告電車な619。なかなか大胆な広告車が多く、面白い。

桟橋線・桟橋通五丁目/619
桟橋線・桟橋通五丁目/1001

海が近いのかな?と思いきや、ここはかなり湾奥なんですね。桂浜まではかなりの距離。後ろの工場が良い味をだしてます。

桟橋線・桟橋車庫前/803

山陽電気軌道からの移籍組、803。路面電車、いまはもう無い路線からの移籍組が元気に走っていたりして、それがまた楽しいんですよね…。

ホテルにチェックインできる時間になった。とりあえずはりまや橋に戻る。

はりまや橋/628・617

カメラと傘以外は部屋に置き、いざ夕刻の伊野線へ。

伊野線・曙町東町/624

思いの外混んでいる電車で立ちながら、まずは朝倉界隈でで途中下車。こんなところを電車が!!と、ひとしきり興奮する。ノーガード電停でひやひやしながら、42分に1本の伊野行に乗り込む。

後面展望に陣取れた。こんなところを…こんなところを!走るのか!静かに興奮。

伊野線・伊野/624
伊野線・伊野駅前~鳴谷/624

伊野着。折り返しは見送り、そのまま軌道沿いを歩く。電車がいようがいまいが、ただ軌道沿いを歩いているだけで満たされていく。ああ、楽しい。

伊野線・伊野商業前/626

次の電車は歩道橋より。かなり暗くなったけど、乗降があり止まってくれたので、落ち着いて1枚。なかなか良い雰囲気。

先程の折り返しで、朝倉界隈に戻る。
素晴らしい雰囲気の朝倉駅前電停。

伊野線・朝倉駅前/602
伊野線・朝倉駅前/602
伊野線・朝倉駅前/602

突然降り出す雨。持っててよかった折り畳み傘…

伊野線・曙町~曙町東町/601

傘を片手に、カメラを片手に。そう多くはない本数を逃すまいと、シャッターを切る。夜の町は、路面電車は、雨が降ってこそ輝く。

伊野線・曙町/601

私には衝撃的な、こんな旧道のノーガード電停だって、ここではずっと日常だった。それがたまらなく愛おしく感じる。

伊野線・朝倉駅前~朝倉/602
伊野線・朝倉/602・627
伊野線・鴨部/617

雨上がり、軌道は黄金に輝く。この区間での「ごめん」行きは、土日一本だけと地味にレアだったらしい。

いつの間にかもうすぐ夜9時、早めに切り上げよう…というか、終電は10時台なのだし。電車本数の多い鏡川橋方面まで歩く。

伊野線・鏡川橋~蛍橋/626

蛍橋の留置線に電車が入るのも見たかったけど、ホテルに戻る方法がわからなかったので泣く泣くパス。次はちゃんと調べておこう。

そして。夜の電停の「行灯」は本当にかっこいいし、安全地帯で1人待つ身にはなんだか頼もしく見えた。

伊野線・蛍橋/627
はりまや橋/2001・621

せっかくなので、少し繁華街を歩いてみる。もう路面電車の終電時間帯だけど、高知の夜の町は今が一番とばかりに盛り上がり、人で溢れている。
私は酒屋に入る勇気を起こせず、しかしこの雰囲気をすこし持って帰りたくて、屋台のタコヤキを夜食代わりに買ってからホテルに戻った。

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