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『世界のお料理』の話

はじまり

そもそも、どうして『世界のお料理』なのか。
「美味いもの無し!」と言われて久しいイギリス。
店主が初めて訪れたのは1997年の春、
香港の返還のちょっと前のことでした。
お世話になった家族とは今でもやりとりしています。
2002年に運命の出会いをした、もう一人のイギリスのお母さん!
あの料理上手なお母さんが2人もいたから、
「美味いものしか無し!」だったし、
「誤解を解いて、その真実を伝えたい!」と思い立って
まずは月1回のイギリスごはんを始めたのはずいぶん前のこと。
恒例となってる『梅雨休み』や『冬休み』に
海の内外の出掛け先で覚えてきた味を
身近な食材を使って再構築しながらご紹介するようになりました。
最近では、店主の扱い方を心得ている常連さん達から
「テレビで○○国の郷土料理が出てきて、再現して欲しい」
というようなご要望(?)も予想以上にいただくように・・・。
いっその事、もう週末ごと『世界のお料理』でも良いのでは?
と思い始めて、万を期して今月からこの形態になりました。

店主の作り出すなんちゃって『世界のお料理』を食べてもらいつつ。
ちょっと旅に出かけた気分を味わっていただけたら嬉しいな。
と、ひっそり思っています。

10月の第1週末は台湾

近くてひょっこり遊びにいけそうなお隣の国。
親日だとか、みんな親切だとか聞いたりしますが、
歴史の教科書で詳しく習った(のかも知れないけど)記憶も少なくて。
個人的にいろいろ知らない事も多い国です。
看板メンバーだった亡き祖父、
開業前に家族旅行と称して訪台した時に
『台湾=国内』だと信じて疑わなかったのには
本当にびっくりしました。
運良く台湾人の友人にも恵まれ、
向こう側からの日本に対するイメージを聞いて
「なるほどな〜」と思ったり。
美味しいもの好きな友人にお勧めされるまま、
地元民の味から最先端の技術を駆使したお店まで
あちこち連れ回してもらったのも懐かしい思い出。
情勢が気になりますが、今年の冬にチラッと会いに行こうかな。

さて、この国の代表食?といえば『ルーローハン』
豚肉をとろとろに甘辛く煮込んで、
白いごはんの上に汁だくで乗せていただきます。
台湾料理をはじめ中華系には八角などの馴染みない香りが
初めて遭遇される方には少し敬遠されそうな気配も。
山のルーローハンは生姜とにんにくを忍ばせた版になってます。

毎回出来るだけ肉&魚でご用意したいお昼メニュー。
もう1品は台湾風あら煮にしました。
肉付きの良い鰤をさっぱり醤油味で仕上げます。

肉か魚のどちらかをお選びいただきます。
スープや副菜は付いていますのでお腹ぺこぺこでもご安心を。
相盛りにもできますので、ご注文時にお知らせください。
治療中で摂取できない、食品アレルギーや宗教上の理由など、
避けたい食材がある方はご遠慮なくご相談ください。
その場合は台湾メニュー以外でもできる限り対応させていただきます。
あれこれ好き嫌いなく食べていただけたらと思います。

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