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【セミナーレポvol.2】『圧倒的な成果を出す構造』〜なぜ、キーエンスは売れ続けるのか?〜

アントレプレナーファクトリー宮地です。
「セミナーレポ」と題して、弊社で行ったオンラインセミナーのダイジェストをみなさんにお送りするnoteを投稿しています。

録画配信があるものもありますので、ぜひフォローのほどよろしくお願いします。

今回は、10/12に行われたセミナー「『圧倒的な成果を出す構造』〜なぜ、キーエンスは売れ続けるのか?〜」です。

利益率が高く、給与水準も高いことで有名な株式会社キーエンス。
2020年度の売上は5,381億円。営業利益は2,768億円。営業利益率は驚異の51.4%です。

なぜキーエンス社は、圧倒的な営業利益率を叩き出しているのでしょうか?
そこには徹底的に考え抜かれた成果を創り出すための構造がありました。

株式会社キーエンスにて、年数十社に及ぶサポートを手掛けられた後独立された株式会社カクシン代表取締役田尻望氏に、大きな成果を出すための構造についてお話を伺いました。

講師紹介

田尻 望 株式会社カクシン 代表取締役
大阪大学基礎工学部情報科学科卒。2008年卒業後、株式会社キーエンスにてコンサルティングエンジニアとして入社、重要顧客サポートを担当。大手システム会社の業務システム構築支援をはじめ、年数十社に及ぶサポートを手掛ける。その後、企業向け研修会社の立ち上げに参画し、独立。独立後は「構造が成果を創る®️」「最小の人の命の時間とコストで最大の付加価値を創出する」をコンセプトに「価値構築経営の構造®️」、圧倒的な成果を短期間かつ再現性をもって生む“コンサルティングセールス育成”、“販売促進育成、商品企画育成”を提供している。年商10億円~2,000億円規模のクライアントに対し、2.5か月で月6000万、年7億円の利益改善といった企業を次々と輩出。

1.『圧倒的な成果を出す構造』〜なぜ、キーエンスは売れ続けるのか?〜

株式会社キーエンスにて年数十社に及ぶサポートを手掛けられた後独立された株式会社カクシン代表取締役田尻望氏に、高収益を生み出す構造についてお話を伺いました。

先述した通り、(株)キーエンス の2020年度売上は5,381億円、営業利益は2,768億円、営業利益率は51.4%です。

メーカー企業であるにもかかわらず、驚異的な営業利益率を誇ります。


では、なぜそのような利益率を叩き出せるのかというと、

・付加価値戦略
・差別化戦略

この2つに特化しているからであると田尻さんは語ります。

その2つの戦略を成功させる基盤になっているのが「構造」です。

①構造が変われば、行動が変わり
②行動が変われば、成果が上がる

つまり、成果を上げるためには「構造」を変化すれば良いということです。

精神論や、ただひたすらに量をこなせば良いということではなく、しっかりと成果が上がる「構造」を創れば、求めていた成果を達成できるという根本的な前提がここにはあります。


構造は多種多様に存在していて、例えば、1年間の構造、1日の構造、営業プロセスの構造、採用の構造、商品開発の構造、などなど。あらゆることが構造の対象なります。

キーエンス では、この付加価値と差別化を生み出す構造ができているため、超高収益体質を実現できているというわけです。


では、何から「構造」について始めていけば良いのでしょうか?


田尻さんは一番初めに「学びの効果を最大化する構造」の構築を推奨しています。


学びの効果を最大化する構造とは、エビングハウスの忘却曲線に基づいた、学習したことを忘れないようにする構造のことです。

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人は、何かを学習した後、20分後には全体の42%を忘れてしまい、1日後には全体の74%を忘れてしまっていると言われています。

例えば、研修をした従業員が変化していないことには、この忘却曲線で説明がつきます。

研修を受けて終わりとしてしまっているので、内容を忘れてしまい、変化が起こらない構造になっているのです。

「学びを最大化する構造」では、まず研修後に必ず何かしらの予定をいれる(いれさせる)ことによって、20分後42%を忘れることを防ぎ、終了後24時間以内に1つ以上のアクションを起こし、プラスのフィードバックをすることで、学びのサイクルを創ります。

あとは、「構造」が人を動かし、半自動的に学習のサイクルが組織の中で回っていくことになります。

簡略的な事例でしたが、このような例と同様に、成果が上がらない原因があり、その原因を突破する「構造」を構築すれば、あとは必然的に成果が上がっていくということに繋がります。

まずは「学びを最大化する構造」を創ることにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?


セミナーの最後には、構造を考える上で「付加価値(成果)」はどこにあるのか?ということをお話しいただき、まとめていただきました。

構造を考える上で重要な「付加価値(成果)」については、ぜひセミナー録画配信をご視聴いただければと思います。

『圧倒的な成果を出す構造』〜なぜ、キーエンスは売れ続けるのか?〜 セミナー録画視聴はこちらから


3.動画コンテンツ『成果を創る経営構造』

いかがでしたか?
30分という短い時間の中、凝縮されたエッセンスをお話しいただきました。

「では、実際に「構造」をどのように創っていけば良いのですか?」
と思われた方が多いのではないでしょうか。

そのような方はぜひ田尻さんのご著書や動画コンテンツをご活用ください。

◆動画コンテンツ『成果を創る経営構造』

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全スライド

『成果を創る経営構造』は、田尻氏による価値を創造し、高収益体質な企業となるためのエッセンスを学習できる67本の動画コンテンツです。

動画では、実際に「構造で成果を創り出す」そのノウハウが解説されています。組織やチームで学習することで、共通知識が増え、その後の導入や実装の効果もより高まります。

ぜひ一度無料デモ視聴をお試しください。
※無料デモ視聴はこちらから

こちらはコンテンツ一覧の一部です。

ストラクチャリング思考と成果
・構造によって成果を創ってきた組織
・構造が成果を創る
・構造が成果を創った事例
・10億通りを記憶する
・構造で成果が出せない理由①枷ポジション
・構造で成果が出せない理由②臨機応変の正当化
・構造で成果が出せない理由③複雑に絡まる構造
・営業と開発が仲違いする組織構造
・経営者が意思決定できない本当の理由
・ストラクチャリング思考 問題を人にしない考え方
・ファクト思考①
・構造化思考
・パズル思考
・感情も構造化できる


4.最後に

アントレプレナーファクトリーでは、人事担当者向けにお役立ていただけるオンラインセミナーを開催しています。ぜひPeatixページをフォローいただけますと幸いです。

それでは次回のセミナーレポでお会いしましょう。

【セミナーのご案内】
製造業の変革期におけるDXの取組みと「人材」の育成(10/26 15:00-16:00)
【人事担当者向け】組織の才能・強みを活かすストレングスファインダー体験会(11/9 15:00-16:40)
町工場のバウンスバック・ストーリーと人づくり(12/13 15:00-16:00)

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