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「推し、燃ゆ」を読んで推しが燃えるかちょっと妄想した午後

こんばんは。
ネタバレできない観劇感想をファンレターで送りつけるという手段を手に入れてしまったためにnoteから遠ざかっていましたが、久しぶりにnote案件が勃発したので戻ってきました。

少し前に話題になった「推し、燃ゆ」です。
読了後の方が多いと思いますが、ざっくりあらすじを申し上げますと「推しが炎上した女子高生のどうにもならない日常の話」なのでございます。
物語の本筋とは全く以て関係しませんが、タイトルから勝手にオチは推しがリアル炎上するものと思っていました。こんな風に。

---推し、燃ゆ。

あの日と同じだとあたしは思った。暗い世界で彼だけが輝いていた。彼を包む赤いスポットライトは眩しいくらいで、あたしの顔を熱く染め上げる。頬をつたう涙まであの日と同じだった。せめてもうちょっと綺麗でいたかったと思う。もう彼に見えてはいないだろうけれども。

次は、あたしの番だ。推しが燃えた今、救いなんてどこにもなかった。

・・・・・・違いましたね!

そんな流れからちょっと軌道修正して、不謹慎にも自分の推しに思いを巡らせてみたわけです。

Q. 自分の推しは炎上するか?

たぶんね、炎上はします。なんなら私が推し始める前にしてる。してたわ。名前をまだ存じ上げてない頃だったので、今思えばあの時話題にのぼってたなというぐらいですが。当時「これで炎上するんだ・・・・・・おしごとって大変だな」って思ってました。完全に人ごとですね。沼というか温泉にズブズブと浸かっている今の状態だったらどう思うかって今考えてみましたが、やっぱり「あら炎上したの?めずらしい」ぐらいです。熱さが!足りない!

なんというか、偉い人が謝罪行脚しなきゃいけないレベルのやらかしはしないだろうと勝手に信じている節があります。たぶんそのへんのリスクマネジメントはご本人もしくは周囲がしっかりしてる。詳しいことは何にも知りませんがスタッフに愛されてる気配は半端ないし、悪いことに巻き込まれないように周りが守ってくれそう。あと悪いことやらかしかけたら周りが間髪入れずにめちゃくちゃ熱く注意して、ちゃんと素直に聞き入れられそう。交通事故だけはどうか気をつけてください。
※すべて妄想です

それでも「お気持ち」レベルの炎上を避けるのはしんどい。割と普通に生きてても勝手に嫉妬されたり、ありもしない言葉の裏を邪推されたり、もはや監視じゃんって勢いで行動を見られてたり、そんでもってそれで攻撃されたり、色々なことがあるわけです。あった。しんどかった。いやほんと避けるのなんて無理だって。

そんな感じで推しが炎上する可能性は否定できません。
いっそ炎上するものとして仮定してみましょう。
なんとなく推しのファン層って同年代女性が一番多くて言葉遣いが綺麗なお姉様方と熱い男性陣と精神年齢高めな未成年が続く印象があります。ほんとなんとなく。
でもって、推しを巡って熱いバトルが繰り広げられるわけでもなく。

例えばホストクラブだったら上客が伝票で殴り合うんじゃなくて、全員が同テーブルでとんでもないシャンパンタワー建設してお互いを讃え合うみたいな、なんかそんなん。漫画じゃん。

ホストクラブ。それなら炎上するとしたら女性関係か。いわゆるカノバレ、それから結婚かな。掲示板は荒れるだろうけどシャンパンタワーな面子はむしろ結婚したらお祝い持ってきそうだな。「貴方、結婚してからもホスト続けるの?」みたいな台詞言いながらすっごくいい香りがするお姉様が物件紹介してきて、最終的には銀座のあのあたりでめちゃくちゃセンスいいバー経営して、その壁にはあの日のシャンパンタワーを囲む若かりし頃のマスターと美女達が写った写真が飾られてるんですよ!いやでも待て推しはお酒をあまり嗜まないぞ。フルーツ!それとキラッキラのフィリコ!死ぬ前に一度でいいから行きたい。往年の伝説に思いを馳せながら、とんでもない値段がするスツールに腰掛けたい。店に入った瞬間にスツールを見て思わず息を飲んだ先輩に、マスターは優しく微笑みながら「みんながね、あれがいい、これがいいって持ってきてくれるんです」っていい声で囁くんですよ。初めて本物のカブトムシを見た少年のように先輩は眼を輝かせながら写真を撮っていいかと尋ね、震える手をもう一つの手で押さえようとするけれど、手ぶれ補正機能さえも凌駕する震えのせいで上手く撮れない。同行者の私が声をかけるよりも早く、マスターが優しく声をかける。スツール単体と、そのスツールに腰掛ける自分を撮ってもらった先輩がマスターを見る眼差しには、あふれんばかりの憧憬の念がこめられていた。
どこまでも澄んだ透明なグラスに美しく盛り付けられたフルーツを楽しみ、流れる音色に酔いしれ、話し上手なマスターがおすすめだと出してくれたモクテルを飲み干して、どこか夢見心地なまま私は帰路につく。夢のような時間はあまりにも優しく美しくて、言葉にした瞬間に陳腐になってしまう。言語化することなく、そっと最も尊い思い出としてそのままの空気を私の中だけに留めておきたい。同じように夢から醒められない様子の先輩がそっと呟いた。あれを日本で、この目で見られるなんて思わなかった。先輩はタブレットに指を滑らせる。美術館のようなデザイン資料の中に、さっきまで私たちが腰掛けていたあの椅子があった。(終)
※すべて妄想です

何の話だった?

ほらあの、パレートの法則です。2割の顧客が売り上げの8割占めるってやつ。

パレートの法則(パレートのほうそく)は、イタリアの経済学者ヴィルフレド・パレートが発見した冪乗則。経済において、全体の数値の大部分は、全体を構成するうちの一部の要素が生み出しているとした。80:20の法則、ばらつきの法則とも呼ばれる。(引用元:wikipedia)

2割の、言うなれば集団タワー建築するようなお姉様方が「お気持ち」炎上で離れるかっていったら離れないでしょうよ。なんならフラワースタンド建設しかねない。いったい私はお姉様方をなんだと思っているんだ。でも上位2割には到底入らないであろうライト勢な私であっても、殴り合わずにタワー建築な雰囲気が大好きで、それ込みでファンなのだ。そうなんですよ。配信動画で自分の誕生日を告げるファンがいたら、一気に祝福コメントが流れる世界が大好きです。「お気持ち」炎上で離れるファンはいるでしょう。けれど、ファンの全体的な雰囲気としては集団タワー建築系だと私は勝手に思っています。ええもう、老若男女。そして8割の収入は保たれ、ライト層がスライドし、また新規のファンの参入によって元の状態に戻るだろうと。

A. 炎上するが収入は減らない。


でも、炎上はしないにこしたことないので、炎上しないことを願ってます。

私の推しよ、燃えないでくれ。

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