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Requiem(2021)-夢幻の如き人の世を駆け抜けた『鬼』よ幸せであれ!

緊急事態宣言も明けて台風も過ぎ去ったかと思いきや、世界情勢も株価もぐらっぐらでまだまだ落ち着かない世の中ですね。なんとなく生き方が制限されているような気分になりがちですが、たぶん全部気圧のせいです!お仕事で外に出れない人も、移動ができない人も、自粛中の人も、戦国時代を駆け抜けた人々のかっこいい生き様に触れれば、また世界が変わって見えるかもしれません。というわけで。

進戯団 夢命クラシックス #25「Requiem」みましょ。

チケットはもう完売ですが、千穐楽配信が予定されているので(アーカイブあり)ぜひ。

戦国時代の名だたる名将たちや歴史をモチーフに、新解釈というか超解釈で繰り広げられるめちゃくちゃ熱い舞台なんですが、すごくおもしろかったです。そして私は森蘭丸(梅田悠さん)を観てほしい。すごく好き。ネタバレしないように細心の注意を払いますので、ちょっと聞いてほしい。というか観て。わかって。

蘭丸がね、かっこいいんですよ。こう生きられたらいいな、って思います。うろ覚えですが事前の稽古場配信で「(役のポイントは)信長様が大好きです!」とおっしゃっていた通り、信長様を敬愛超えて崇拝している潔さが、もう尊い。自分の生きる意味とは何か、生とは何か、死とは何か、大義とは何か、守るべきものとは何か、何が罪で何が罰か、みんな色々考えて悩んでもがき苦しんでいる中で、「生きる意味=信長様!」な蘭丸の思いの強さが眩しくて美しいんです。史実や数々の逸話で最期まで献身的に信長に仕えた小姓として知られている「森蘭丸」ですが、このRequiemの蘭丸はそれだけじゃない。2幕で語られる蘭丸の過去で「ああこれはもう信長様が神だわ」ってなります。そりゃあ生きる意味が信長様にもなるってもんです。

ちなみにコードギアス反逆のルルーシュが15周年記念で再放送しているそうで。これを書いている人間はルルーシュが大好きでR2はturn19のロロのシーンで号泣したやつです。

もうほんとうに女性陣みんなしんどいんですよ。戦国時代だからっていう面もありますが、しんどさは現代にもつながっていてあがいてもあがいてもしんどい。蘭丸だってしんどい。だけど「生きる意味=信長様」だからこそ、蘭丸は幸せになれる。きっとあのラストで蘭丸は幸せだったと思うんですよ。でもそのラストを迎えられたのは、自分の感情を押し殺してでも蘭丸の望む言葉をかけた信長様あってのことで。信長様、まさしく神

蘭丸の生き様を観てくれ!って気持ちなんですが、お市の方のビジュアルがもうすごく好きで演技力も相まって凄まじくヒロインで信長様とのシーンが耽美でやばいですし、濃姫様のカッコよさが半端ないですし、どうあがいてもネタバレなので詳細省きますがねね様が最高に素敵ですし、朝日ちゃんは本当に朝日のような可愛らしさだし直虎まっすぐで可愛くて強いし綾御前様がアングラ好きの心に切り込んでくる美しさで大好きですし、蘭丸以外が刺さりまくる人もいることでしょう。そしてアクションと殺陣がめちゃくちゃかっこいい。それでもってとても面白い。情緒はぐっちゃぐちゃになります。全部ネタバレになってしまうので、もう観てください。配信のアーカイブが10月10日まで残るらしいので、まだ間に合います。

以上、千穐楽直前に勢いで書きました!行ってきます!



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