今の若いもんはあの時あれがあったからだいたい毎日おんなじ今があるけどそいでまぁまぁそれなりOK

1回目の記事はあんな感じで、書きながら出てきた事をただ書いていたので、今回は少し脈絡のある内容にしようと、少し考えてみた。
幾つか思いついた中で、今と過去の繋がりについて思っている事を、今回は書いてみる。

中学生くらいからだろうか。いや、小学生かもしれない。
やはり小学生だと思う。6年生の時からだ。
まぁそんなのはどうでもいいです。
とにかく当時のボクは、自分より目上の人間が良く使う言葉、

今の若いもんは

これに対して当時なりに考えて、ボクはすごく違和感と怒りを抱いていた。
いやいや、それを言う意味無くね?それ言い出したら無限じゃね?
と。

そもそも時代背景が違う現代に昔の価値観を持ち出して文句を言われたところで、こちらにはどうしようも無い。
ていうか文句を言っている現代を作ってきたのはお前らだろう?てめーで空に向けて唾を吐いた瞬間に、近くにいる子供をお前の吐いた臭い唾が落ちてくる地点に立たせて顔面に落とすのか?と。
いやそんな事よりもだ。逆に考えてみろ。お前らが子供の時に同じ様に目上世代から

今の若いもんは

と言われていたはずだし、その目上世代だった奴らも子供の頃にそのまた目上世代から同じ事を言われ、そのまた目上世代の奴らも子供の頃に、そのそのまた目上世代の奴らから同じことを言われ、そのそのまた目上世代の奴らもそのそのその…という話である。

そのそのそのそののもんは

である。

そんな事にウンザリしていたので、じゃぁお前らそんなに尊敬に値するような人間なのか?という気持ちで、大人を観察していた様な子供であった。
当時から、大人の常識を子供に押し付け、その反発心の行き先を時に面白おかしく、時に暴力的に、時にリアリティー溢れる演出は、ドラマや音楽で消費されていた。
そして結局、そんなものは形を変えて、表現も時代に合わせて、今でもコンテンツとして消費されている。
誰でも、そういう矛盾を感じて生きているだろう。子供だけでなく、大人も。
なので、少年なりに、その時に感じた矛盾は
大人になっても忘れない様に生きる
それが一つの目標でもあった。

時は流れ、今48年人間をやっているわけだが、その目標は、正直言うと完全には達成できていない。
忘れない様に生きてきたつもりだが、海馬の衰えもある。
まず昨日の晩飯を思い出すことすらままならない。
醜い、そして悲しいモンスターになった気分である。
しかし少し落ち込んだりもしたけれど、私はまぁ開き直る。
それがいつの間にか会得した、生きていくための言い訳であっても。
ただ、やはり思い出せない事もあるなりにだ。自分も子供を持つ身として、わが子に同じような矛盾をなるべく感じてもらわない様に注意深く接する事を気を付けている。たぶん。
という事を定期的に復習的に、または予習的に考えいている中で、ふと思い出す。
いつの間にか醜いそして悲しいモンスターになるに至った人生一本のキュウリに見立てて、蛇腹キュウリの様にトントントントン薄く薄く切ってみた時、切り口毎に過去の自分の中で何かがあったわけだ。
その何かあった事っていうのが、その時点で結構自分を形成する中で重要な事だったわけであるが、何かわかんないし思い出せと言われても困るがとにかく重要な物だけが詰まっていたわけでもないというのは覚えている。
そこなんですよ。
大人になると重要じゃない部分をすっ飛ばして、重要だと思った経験とかは結構覚えているから、そこだけ摘み上げて偉そうに言おうとする。
まぁ、それもわかるんだけどね今となっては。

でも、そこからそこそこ近い未来のある地点、まだ記憶が残っている地点で見返してみると、重要な部分と重要じゃない部分は、それら二つが化学反応を起こして一つの「何か」を成していると思うのである。

ある程度人生経験積んだ人なら一度は思った事もあるかもしれないが、

あの時、あれがあったから今がある

というやつ。ただ、これは結構マクロな観点で言っているので、実際には、あの時、あれがあったけれども、その後あれもあったりあんな目にあってそれから数か月後、おばあちゃんが死んで、次の日コンビニのレジでおばさんに割り込まれ、その日の夜に左手の人差し指にささくれがあって無理やりひっぺがしたら血が出て‥‥とかもっと細かいことがあった上での「今」だってのはすっ飛ばして言っている場合が多いのではないだろうか。

面倒くさくなってきたでしょ?
ボクも。

結局、特に子供の人生において、重要な部分と重要じゃない部分を意図的にも不本意にも少なからず与えてしまう目上の人間の一人として、あまり分かったように何かを偉そうに言うよりも、謙虚に黙って見守るという余裕も必要なのだなと思っているだけの話をダラダラと書いただけです。
結構早い段階で何かいてるのかわからなくなってきていて、カメラの話とかに変えようかな、でも面倒くさいな、やめようかな、など考えながら中途半端に終わる。
だいたいおんなじ毎日。
そいでまぁまぁそれなりOK



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