ハヤトウリ頂いて

近所の A さんに、りっぱな〈ハヤトウリ〉を３個頂いた。彼女の話では、　とても生命力が強いそうで、甥っ子が１個植えてみたら、伸びるわ伸びるわ、垣根にからまりながら、延々と伸びて、実が２００個ほども実って、　食べきれなかったと持って来てくれて、そのおすそわけだったのだ。

それを薄切りにして、甘酢漬けにしてみたら、歯ごたえよく、おいしい。　毎食のお口直しに少しつまんでみると、カリカリして歯の汚れも取れる気がした。甘酢漬けにしておくと、何日でも食べられて、歯ごたえも少しも変わらないのが、よかった。

栄養価を調べて見ると、これがなかなかよさそうだ。100g中に、カリウム170mg,ビタミンC11ｍｇ、葉酸44ug、不溶性食物繊維も多い由。でも、一度にたくさん食べられるものでもないので、箸休めに使うことにしている。

ただアクが強いそうで、アク抜きの仕方を、こんな風にAさんは教えてくれた。「縦に2つに切って、その断面をこすり合わせていると、白い泡が沢山出てくる、それがアクで、その泡を洗い落としてから、薄切りにすると　　いい」のだと。

彼女自身は、去年一個だけ垣根のそばの、やせた土地に肥料も何もせずに、埋めておいたら、近くの柿の木を伝って、２階のベランダを越えて伸びて　いき、上の方にまで実がなっているのに、驚いたそうだ。１０数個採れた　ので、それもおすそわけしてもらえた。1つ植えてごらん、と言われたのだが、食べきれないほどなるのも困りもので、数個あればいいかな、と思い　植えるのは春まで先延ばしして、なるべく肥料はやらないことにしよう。

それでも、もしたくさん実ったら、甘酢漬けを瓶いっぱいに作るか、ぬか漬けにするか、酒かす漬けにして、近所においでの独り暮らしの男性たちに　配ってあげようかと思いついたら、その方がいいな、と思えてきた。５０代前後の方が４人、８０～９０代の方が３人、たまに挨拶を交わす方々が思い浮かんで・・。