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芸能界に入った時最初に教わったこと7選

※この記事は最後まで無料で読めます。

”最初に”教わったこと”7選”ってなんとなく日本語がおかしい気がするけど、まぁ細かいことは気にせずいきましょう。

普段私は、新人アイドルさんと触れ合うことが多いので
自分が新人だった頃を思い出していました。

最近の子はよくできていて、考え方もしっかりしているし、いい意味であまり夢を見ていないというか現実的でよく考えて行動しているなと関心します。

18歳でデビューした当時の私なんて酷いもので、どこかから目隠しされて引っ張られきたも同然でしたから
お仕事のルールや芸能界のしきたりなんて何も知りませんでした。

とにかく世間知らず常識知らずだった10代の女の子たちは、スタッフさんや番組にゲストでいらっしゃった先輩タレントのみなさんに
「これだけは守れよ」ということをたくさん叩き込まれてきました。

時代は流れ、今はルールやなんやらも色々変わったのでしょうが
案外私たちが昔口すっぱく言われていたことは、普遍的であり、かつどんな業界でも
さらにはプライベートにも活かせるのではないかと思ったので、シェアしていきたいと思います。

①知らない人でも局内にいる人には全員に挨拶しろ

読んで字のごとくです。我々は毎日のようにフジテレビに通い収録やダンスリハーサルをしていました。そのため日々色々な人とすれ違います。
その際、知っているスタッフ・先輩に「おはようございます」「おつかれさまです」と挨拶するのは当たり前で、さらに局内(局まわり)にいる人には面識がなくとも全員に挨拶をしろと言われました。
向こうはこちらを知っているかもしれないし、もしかしたらその後仕事でお世話になる可能性も高い。
あらゆる可能性を考え、種をまくことは大事かと思います。
あとは「偉くない人にも丁寧に接しろ」もよく言われました。その時はAD(アシスタントディレクター)で現場の偉い人にアゴで使われている若手君でも、数年後には出世して権限を持つ可能性があるからです。

②下品な話で笑いをとるな

これは私自身耳が痛い話です(笑)
本人のイメージダウンがあったり、場合によっては視聴者が不快な思いをするからという理由もあるでしょうが、私が思うに一番NGな理由は、下品な言葉や話で笑いを取るのは簡単すぎるからだと思います。我々は笑いを取れると褒められるという特殊環境下で育てられましたが、下品な言葉はいわばチート技です。そしてチートであり、それがウケなかった時のダメージが大きい。
頭を使って上品に笑いを取れた方が、発する側も受け手側も、圧倒的に気持ちがいいです。
簡単にウケるからといって、下品な言葉ばかりが飛び交うアイドルグループ、いやですよね。

③一度口に入れたものはどんなに不味くても口から出すな。

番組の特性上、ゲテモノと呼ばれるものを食べる機会は多々ありましたが、どんなことがあろうと、カメラの前で吐き出すことは絶対に禁止されていました。(過去反射的に口から食べ物を出してしまったメンバーが、収録後死ぬほど絞られていました・・)
これは見た目の悪さももちろんですが、どんなゲテモノ料理でさえ、それを作ってくれた人がいるわけで
その人に失礼にならないようにという思いやりから特に強く言われていたことです。
料理に限らず、人の思いを踏みにじるような真似はしてはいけないということですね。

④血が出たらハケろ

ハケるというのは、画面から外れるということです。
運動系の企画もありましたから、たまに怪我をしてしまい血が出ることもありました。
我々は面白おかしく「は〜い、血が出たらハケてね〜」ってなノリで映らないようにしていました。
人はやはり血液を見たらギョッとしてしまいます。出川哲朗さんのザリガニに鼻を挟まれる芸のように、芸人さんが痛がっている様を笑う人は多いでしょうが、血がでてしまったら一気に笑いどころではなくなり、視聴者の感情は「面白い」から「心配」に変わってしまいます。出血を見て笑えば、その人の品位も問われることになりかねません。
たとえ本当は血が出てしまっていても、それを隠すことで笑いに水を差さないことを守っていたのではないでしょうか。血を隠すことは、痛いけど安心して笑ってくださいね、というテレビの中の人たちの思いやりですね。

⑤取り柄がないうちは与えられたことを全力でやれ

これは、デビューして間もない時によく言われていました。
企画に対してぬるく取り組むと、全力でやれと怒られました。しかしそれは私たちにとっての最大の救いだったのです。
はじめから自身のキャラクターを見定めてそれを推していける人材は稀です。
まだスキルもなく、頭も使えません。そんな未熟なタレントが唯一できることは、「与えられたことをとにかく全力でやること」ただそれだけです。
キャラもスキルも頭もいりません。一番簡単です。やれと言われたことをひたすらにやる。ただそれだけで見ている人は面白がり、一生懸命な姿に好感を持ってくれる。ただ、中途半端は許されません。
やらされるだけで面白く見える、そんな企画を練ってくださった作家の皆さんに感謝!!

⑥ネタ帳をつくれ

番組が始まる前のミーティングでディレクターさんからこう言われ、一人一冊ずつ小さなノートブックをいただきました。
「なんでもいい。面白いと思ったことがあったらそこに書き込んでおけ」と。
次の日から面白いと思ったことは、本当に”なんでも”書きました。
私が生まれて初めてのネタ帳に書き込んだネタは、
「短いトラックあったおもしろい」
でした。ちなみに短いトラックとはこういうやつです。

トラック

いやあびっくりするほど面白くないですよね。
もちろんこのネタ(?)を披露する機会はありませんでしたが、要するに内容はどうでもいいのです。
大切なのは、常にアンテナを張ること。日常生活には面白いことが溢れているのに、大抵は気がつかなかったり、気付けてもすぐに忘れてしまうのです。
ネタ帳があることで内容はどうであれ面白いことに敏感になり、書き込んで覚えるくせができる。
書き込めば、エピソードを振られて時に使えそうであれば引用もできる。それから書いた瞬間は面白いと思っても、時間を置くとそうでもないなと気付けたり、そのまま話すと面白みにかけるからこういう言い方に変えてみようという思考を膨らませることもできる。
現在も私はスマホ、PC、紙のノート数冊と、ジャンルに分けて多量のネタ帳を使い分けています。夜中ベッドの中で考え事している時に思いついたことをメモするのにスマホはすごく便利。この記事もスマホネタ帳から引っ張ってきて書いています。
少しこねくり回してきちんとした企画にしたいものは紙のノートを使っています。

⑦「ない」は、ない

これは、なにか〇〇についてのエピソードはありますか??などと質問された時に「ないですね」と答えるのは絶対にない(NG)だよ!という意味です。
たとえば、話の流れから突然司会者の方に「最近みた映画はありますか?」と振られたとします。しかしここ数年映画を見ていない、という場合。
本当の答えとしては「最近映画見てないから、ないですね〜」なのだが、これは絶対ダメ。
「最近は見ていないんですけど、子供の頃にみた▼▼という映画が大好きでグッズたくさん持ってます〜」とか
「最近は時間がなくて見にいけてないんですが、先日テレビのCMで見た▽▽って映画が気になってて次のお休みで見に行こうと思ってるんです〜」とか
「私はあまり映画見に行かないんですけど(その場にいる)〇〇ちゃんがめっちゃ映画詳しいんですよ〜」と別の人に助けてもらうとか
「映画あまりわからないんですけど、よくET に似てるって言われるんですよ〜似てますかね??」とか
とにかく、映画は見てなくても「ない」で終わらせず話題を広げるべし!と教わりました。
確かに、普段の会話でも「ないです」で終わられてしまったらなんとも盛り上がらない会話になりますもんね。コミュニケーション術としても普段から心がけておいて損はないかと思われます。




以上が、私が芸能界に入ってから教わったこと7選でした。
他にも色々ありますが、このあたりが日常生活やどんなビジネスにも使いやすいかなと思いピックアップしてみました。
参考になれば幸いです!!


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