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魔法のくすり「バイオセラミックス」

バイオセラミックスとは?

バイオセラミックスとは「生体の構造・機能の代替をおこない、あるいは生体情報を収集することを目的とし、主構成物質が無機・非金属である材料と製品の製造およびその利用に関する技術と科学である」と近藤和夫先生は定義しています。

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わかりやすく言うと、「生体の傷害部位の修復と再建を目的として用いるセラミックス」のことで、不活性・多孔性・生体活性・吸収性の性質を兼ね備えたものであると言えます。

歯内療法分野のバイオセラミックス

歯内療法分野の「バイオセラミックス」っといったら、ロマリンダ大学のTorabinejad先生が開発し、1998年に製品化されたProRoot MTA( デンツプライ)が有名ですね。

歯内療法分野で「バイオセラミックス」は、パーフォレーションリペア、直接覆髄・生活断髄(生活歯髄療法:Vital pulp therapy)、根管充塡、根未完成歯の治療(Apexification・Apexogenesis)、外科的歯内療法、再生歯内療法(Revascularization)など、非常に幅広く臨床応用されている「魔法のくすり」なんです。

バイオセラミックスの特性

歯内療法分野でバイオセラミックスが「魔法のくすり」と言われるのは、優れた封鎖性(硬化時膨張)・生体適合性・親水性・抗菌性を有しているからです。

近年では、さまざまはバイオセラミックス製品・類似品が次々に開発され、臨床応用されています。しかし、日本で薬事承認された用途は2007年に「覆髄材」として、その後「根管充塡用シーラー」のみで、保険適応材料は限られており、それ以外の用途での使用は保険外診療(自費診療)となります。

凡人は万能薬やスーパーテクニックを求めがち

凡人な医療人は、安易に万能薬やスーパーテクニックを求めがちです。しかし、「歯内療法専門医」はまず、歯内療法の基本的事項である「術前の正確な診査・診断」と「インフェクションコントロール(感染管理)」を遵守することが大切であり、魔法のくすり「バイオセラミックス」を用いた有益な結果はこの上に成り立つものであると肝に銘じています!

次回は、引き続き「バイオセラミックス」にフォーカスして、私見ですが、さまざまな「バイオセラミックス」の使用感や予後成績、”推しバイオセラミックス”について "note" したいと思います!








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