【連載小説】一途な気持ち 最終話 一途さ
#一途な気持ち #一途さ
俺は20分くらいして律子のいるアパートに着いてチャイムを鳴らした。中
から、「はーい!」という元気な声が聴こえてきた。
「俺だよ」ちょっと声が小さかったからか律子は、
「大輔?」
と訊かれた。
「そうだよ」
答えた。
開錠する音が聴こえてドアが開いた。そして、中から律子が顔を出した。
俺は、「よう」と小声で言った。
「こんばんは。入って」
律子は中に促してくれた。彼女は心配そうな眼差しで俺を見ている。
「大丈夫?」
声をかけてくれ