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こんにちは。いしいです。
言語聴覚士(リハビリの国家資格のひとつ。
詳細についてはまた別機会で。)です。
大学卒業後、総合病院のリハビリテーション部に就職。
よき先輩のもと、18年半勤めました。

地域のご高齢の方が入院することが多い病院で、
言葉のリハビリもするけれど、
どちらかというと摂食嚥下障害(せっしょくえんげしょうがい)といって
食べたり飲んだりすることが難しくなる患者さんへの対応の方が多い日々。
力を取り戻す訓練によってまた食べられるようになる方、
環境調整など工夫は必要だけど、少しは食べられるようになる方、
いろいろ難しくて経管栄養になる方、
延べ数千人の患者さんをみてきました。
嬉しくて泣いたことも
つらくて泣いたことも
悔しくて泣いたことも
歳とったら涙腺ゆるくなるとか言うけど
若い時からよく泣いてる私は
いったいどうなるのか。

それはそうと、
脳梗塞や難病などで食べづらくなることは理解できる。
リハビリも標準的な流れがある。
でも、骨折で?脱水で?外科の手術後?
新人の頃からの疑問は、もちろんアップデートされて、
理解できるようになっていきました。
ただ、改善策が難しい。
私達専門職がいくら一生懸命言ったところで、
当たり前に食べられていたみなさんのクセはなおらないし、
手足と違って衰えた力を取り戻すイメージが湧かない。
栄養が入らないと筋力はつかないのだけれど、
食欲がないから、と充分量食べられない。
管を入れてまでは、という方も多い。

コロナ禍になり、患者さんともご家族とも、スタッフとも
話せる時間が短くなり、理解を深めあえず、
さらに対応が難しい場面が増えました。
考えが合わない(善悪ということではなく)というか、
話していると混乱してしまうドクターと出会ってしまって
少々疲弊していた数年。
(医師の指示のもとでなければリハビリは実施できないという
法律に私たちは守られているので、意見は述べるけれども、
勝手なことはできない。)
課題に対して解決するための何か、から
図書館で巡り合った本が
https://str.toyokeizai.net/books/9784492534229/
(どうしてそこへいったのか、導かれたとしか・・・笑)

そこから偶然が重なっていき、県主催の「アントレプレナーシップ養成講座」~「瀬戸内チャレンジャーアワード」参加でした。
病院にかかる前に、自身で気を付けられることやケアのコツを知っていただき、安全においしく食べてなるべく長く地域で過ごし続けてもらえたら。
専門職として新しい関わりを考えていきたい。
2022年病院を退職し、起業に至ります。

安定を求めてるようなことを言いながら、
急に何かしでかすのが私らしいです。
まっすぐ前に向かっていって、壁にぶつかって、
直角に曲がってまたぶつかって、
また前に向かっていって・・・・・
その繰り返し、と
ニコニコしながらお箸で再現(?)されたこともあります。
いいような悪いような。
それでも今日もぼちぼちと前に向いて進んでいます。

2023年度は、市の事業の連携事業者として採択していただいたり、
コミュニティセンターや介護施設等で講座をさせていただきました。
個人の訪問家族支援もおこなっています。
2024年度はどうなるのか?!

読んでいただきありがとうございます。
ご縁に感謝です。



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