人里に下りた化け物界の星 - リゼ・ヘルエスタ様のイメソンを作った話

こんにちは、有間シンです。ギターやベースを弾く傍ら、Vtuberオタクをやっています。

8月末に開催されたにじそうさく05に向けてイメージソングを作りました。

メロンブックス、EFX ForestのBOOTHで販売してますのでよろしくお願いします。ジャケットもいい雰囲気の質感になってますので、実物を手に取って貰えたら嬉しいです。もちろんDLでも嬉しいです。


前回はえま★おうがすと様のイメソンの話でしたが、今回はリゼ・ヘルエスタ様のイメソンの話です。CDの一番最後の曲です。


昔から銀髪・白髪キャラがめちゃくちゃ好きです。三嶋くろね先生の白髪教団(現SHIROPRO)がコミケ初出展の時、列に並んだ人の多さに銀髪の時代が来た、時代が俺に追いついたと感慨に耽ったものです。いい時代になりました。当然のように自分が初めて見たVtuberはホロライブの白上フブキさん、ちゃんと追いかけて初めてスパチャをしたりメンバーシップに入ったりしたのがにじさんじの久遠千歳さんだったりしました。

そんな風にVtuberに触れて約半年、そこでデビューしたのがリゼ・ヘルエスタ様でした。

藤ちょこ先生ありがとうございます。声が良い。ツッコミのワードセンスが抜群。リゼアンてぇてぇ。さんばかてぇてぇ。その一方でコミュ障エピソードの数々に深く共感しました。中でも天開司さんの企画で行われた「BANトーーク! コミュ障Vtuber」ではただただ共感するばかりでした。


サビの歌詞が「信じられないよ 私は 私のことを」となっているのですが、ここからこの曲は始まりました。そう、とんでもなく根暗なスタート地点です。我々根暗は自分のことを世界中の誰よりも信じられない。

しかしリゼ様がデビューして約2年半、だいぶ状況は変わったように思います。月ノ美兎委員長といろんなコラボもするようになったり、#MOTHERの気持ち があったり、リゼるるListenがあったり、#VWW があったり、最近だとにじヌーンのMCをやったり、とても活動の幅が広がりました。

それはやはりにじさんじに入ったからこそ開けた道であって、きっとあのデビュー日というのは道が切り替わった瞬間だったと思うわけです。

Shout in the Rainbow! 東京リベンジ公演の後、みんなにイベント楽しめましたか?と訊かれるけど楽しかったですと申されていて、この方は胸を張って前を向こうとしている、前を向いて歩き始めたのだと特に感じました。

なのでこれまでの感覚で普通に書くならそれでも人生特に変わんないよねぐらいの終わり方にするのですが、希望を持って曲を締めくくるようにしました。これまで書いた曲の中でもトップクラスに前向きな終わり方です。

書き出しは交差点に掛かる歩道橋から下を眺めている場面から始まります。いろんな人が通り、時にはまっすぐに、時には曲がりながら過ぎていきます。あの2年半前に曲がった先の道は今、ここに繋がっている。曲の途中でいる街も変わります。終わりも交差点の場面で終わりますが、それは最初とはまた別の場所です。人生もそんな風に選んで進んで行くのでしょう。いろんな思いと願いを込めてタイトルは交差点としました。


作曲の観点から語ると、リゼ様がギターを弾かれるということもあって、シンプルに今っぽいバンドサウンドにしました。なので2本のギター、ベース、ドラム、そしてボーカルで演奏できます。途中で宇宙にぶっ飛ぶのでそこはリバーブやディレイで頑張ることになります。音源ではそこはギターだけで7トラック重ねてます。

誘ってくれたsato-shiさんが邦ロックの系譜をしっかり歩んで来ているサウンドになっているので、ボカロやアニソンから入ってきた自分とのサウンドの違いも楽しめるかと思います。同じような楽器構成でも人が変われば感触も変わるものです。

余談ですが、この曲のギターは全てSuhr Pro Series S2で録りきりました。不動のメイン機です。歪みも軽く歪ませたY.O.S.ギター工房のSmoggy Overdrive、重ね掛けのWalrus Audio Mayflower、ソロではさらにLeqtiqueのMestro Antique:Limitedといういつものド安定構成です。

最初はⅥのマイナーコードで終わっていたのですが、締切4日前ぐらいの土壇場でⅠのメジャーに変えました。メロを明るい響きに変えたりしたのですが、やはり根本のコードを変えないと前向きさが表現しきれなかった。切羽詰まって大変でしたが、変えて正解でした。


これからもリゼ様のさらなる飛躍を祈りつつ、応援していきます。

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