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学級会と学級イベント

 今回は学級活動(1)についてです。私もここ数年力を入れ始めた初心者ですが、詳しい先生に教えてもらいながら楽しんでいます。

 水曜日に学級イベント「学校人狼」をしました。子どもたちが考えて、選んだイベントです。

 この実践は、「学級活動(1) ア 学級や学校における生活上の諸問題の解決」の内容です。

1.特別活動とは

そもそも特別活動というのは、

1 学級活動
2 児童会活動
3 クラブ活動
4 学校行事

の4つでできています。

その中の学級活動は3つに分かれています。

(1) 自分たちの生活づくり(学級会や集会活動など)
(2)健康で安全な生活づくり(生活習慣見直しなど)
(3)将来への夢や希望づくり(キャリア形成など)

「学級や学校における生活上の諸問題の解決」はやらなければいけないことなのに、うちの自治体では、意外とやられていません。その一つの形が「学級会」です。

2.私の学級活動(1)

私は、学級会を以下のように進めています。

このサイクル自体を「学級会」と捉えています。

事前

① 教師が設定した議題や、クラス課題から設定した議題や、子どもが議題BOXに入れた議題から議題を決定する。
② 案を出し合い3、4つほどに絞る。
③ 司会グループで「話し合いのめあて」「目標」を決定する。
④ 提案者が案の説明を書く。
⑤ それぞれの児童がどの案がいいか決めて、理由を書いておく。」

学級会

⑥ 案の良さを出し合う
⑦ 整理する・・・それぞれの案の良さを「教師が」整理する
⑧ 比べ合う・・・クラスにとって、どの案がいいか比べる
⑨ まとめる・・・クラスにとって、どの案がいいか、まとめる意見を出す
⑩ 決定(全員納得)

事後

⑪ 活動をする
⑫ ふり返る
⑬次の議題へとつながる

 今回の「学校人狼」という学級イベントがどのように決まったかは書くと長くなるので、割愛しますが、第二回学級会で決まりました。第一回学級会で決まった学級目標の姿に近づくには、どういう活動をしたらいいかを考えました。

子どもたちが考えた「学校人狼」のねらいとルールです。

ねらい

  • イベントをとおして、学級目標に近づけるように、こうどうする。

  • みんなのいいところをたくさん見つける。

  • なかまときょうりょくして、みんながたのしめるようにする。

  • けじめをつける。「ふざけてしまう」「ルールをまもらない」「時間をまもらない」ことをなくす。

ルール

  • 市民と人狼に分かれる

  • 人狼は5人

  •  学校内(いつもと同じ、子どもがいっていいところ)と校庭(教室のまどから見えるところ)を歩き回る。

  • 人狼にタッチされたら帽子を赤にする。

  • 人狼は他の人にばれないように、市民として行動する。

  • 人狼は他の人にばれないように、市民をタッチする。タッチされた人は、30秒後ぐらいにぼうしをかえる。しょうじきに!

  • 市民はまぎらわしいタッチをしない。

  • 教室に3回あつまり、話し合い、投ひょうをする。

  • 上位2名 多かった人はついほうされる。ついほうされた人はゆうれいモードで参加する。

  • 人狼をぜんいんついほうできたら市民のかち。

ふり返り

児童がふりかえったことを、全体で共有して次の議題へとつなげます。
①    点数とその理由(10点満点でつけてもらいました)
10点・・・8人
 9点・・・4人
 8点・・・6人
 7点・・・6人   
 6点・・・2人  
 3点・・・1人  
 0点・・・2人  
 ?・・・1人

  • ゆうれいモードが楽しめなかった。

  • しゃっべたり、はしったりしちゃったから。

  • さわいだり、はしったりしちゃった。

  • ちょっとだけさけびすぎちゃった。

  • ルールが守れなかった。

  • ろう下を走った。

  • すぐたおされて、とうひょうできなかった。

  • まんぞくどが高いから。

  • ふつうにしゃべってた。

  • 楽しいけどもうちょっとかだいに近づけるようにしたい。

  • おにごっこがすきだから。

  • けんかをしなかった、ゆうれいになっても楽しかった。

  • 楽しいし、おもしろい。

  • だれが人狼なんだろうとか思っていたら、つかまったことがおもしろく思えてきた。

  • おにがだれかわからなかったから、ちょっとだけドキドキしてだれもしんじられなくなった。

  • ドキドキした。みんなとなかよくできた。

②  かんそう

  • ドキドキしてみんなとなかよくできた。

  • 一番最初の学級イベントがなんか楽しくて、あと2このイベントもはやくやりたくなった。

  • すぐついほうされたけど、ゆうれいモードでも楽しかった。

  • またやりたい。

  • 一回目のイベントとても楽しかった。みんな走っていなくてとっても楽しかった。

  • 3階とかあんまり知らなかったから、ワクワクドキドキした。

  • めちゃくちゃ楽しかった!きんちょうとドキドキがあったし、かつときすごくうれしかった。

  • ゆうれいモードの人も楽しんでいて、自分も楽しかったけど、最後に人狼ががバレたのがくやしかった。

  • ゆうれいモードもたのしかった。

  • たのしかったし、あたまを考えさせながらこうどうしたり、時間どおりにもどれたからよかった。つぎはろう下を走ったり、さけんだりしないようにしたい。おにがきたら、心の中で「ヤバイ」とおもってこんらんしたけど、いない方に行ってにげられたらうれしかったです。

  • たのしかったが、ちょっとつまんない。

  • ドキドキワクワクでどこから人狼がくるかがとてもきんちょうしてこわかったけど、人狼をぜんいんとうひょうしてかてたのがうれしかったです。

  • ゆうれいモードもうごけてたのしかった。

  • だれが人狼かわからなかったからたのしかった。

  • すこしだけたのしかったけど、すぐゆうれいになって、つまらなかったし、すぐおわってそんなにさんかできなかった。みんなが楽しくできていたからよかった。

  • さいしょはドキドキしてはじめたけど、すぐにつかまっちゃった。ゆうれいモードで学校をまわったりして楽しめた。けんかもなく時間もまもれたのでよかった。

  • さいごまでいきのこれたし、みんなとこうどうするのが楽しかったから


③次こうしたい

  • ルールをまもってたのしくやる。

  • つまらないと言わないようにする。

  • 次はろう下を走ったり、さわいだりしない。

  • ルールをまもると、楽しく明るくできる。

  • ドキドキかんをなくさないようがんばる。

  • もっとたのしむ。

  • しずかにいべんとをしたい。

 子どもたちの中に『「静かにする、話を聞く取り組み」をした方がいい』と発言している子がいました。私も近年、集会活動(遊び系)では、クラスの諸問題が解決しないのではないかと考えています。日頃の取り組みを学級会で扱えればいいと思っています。

 第三回学級会は、授業参観にぶつけようと思っています。

 以上、エンチャントでした。

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