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book cover - 本の表紙の写真を額装する

港千尋さんの写真のポストカード。

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この写真の存在を知ったのは偶然のつながりで、発端は好きな作家エイミー・ベンダーの本でした。当時再販されたエイミー・ベンダーを翻訳されている管啓次郎さんの著作『コロンブスの犬』を購入し、その本の表紙や本のなかで使われていた港さんの写真に興味を持ち、再販と同じタイミングでコラボレーション的に開催された写真展で表紙と同じ写真のポストカードを買いました(もう何年も前のことなので記憶が定かではないですがたぶんあっていると思います)。

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この写真の色合いや佇まいが本の表紙を見たときから好きでいつか飾りたいなと思って寝かせておいたのです。今回写真がテーマだったので、これはと思い額装することにしました。

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写真作品なのであまり装飾を加えるようなことはせずシンプルにしようということでガラス2枚を合わせるアントル・ドゥ・ヴェールという技法を簡易的に使うことにしました。ちょうどよいサイズのフレームで2枚ガラスで挟むタイプのものがあったのでこれを額装用に流用。そのままでもできるのですが、中身を閉じ込めて保護するということが額装の基本なので、使える部分は使いつつ、額装のテクニックで仕上げていきます。

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写真のカードを中央に両面テープで固定。このとき注意点としてできるだけカードのなかで濃く印刷されている部分の裏側に両面テープを貼ること。薄い部分だとテープのかたちが透けて見えてしまうことがあるからです。

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細い両面テープをガラスの上辺に貼り、2枚のガラスがずれないように固定。その後、細いマスキングテープなどで外側を包みます。

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フレームの裏から細い木などを釘打ちして固定してガラスが外れないように仕上げたら完成。今回はもともとついていた木の枠を利用して簡単に仕上げてみました。

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こちらの展覧会の時のフライヤーの写真も好きなのでいつか飾ってみたいと思います。

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