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new york memories - ニューヨークメモリーズ

先日家の掃除をしていたら引き出しの中から昔撮ったポラロイドの写真がどっさり出てきた。ニューヨークの写真だ。

そう2006年の冬、ぼくはニューヨークの街にいた。ちょっとした観光旅行で数日の滞在を予定していて、計画段階ではブルックリンなどにも足を伸ばしてみたいなと考えていた。でもひとたび街のなかを歩いて回るとぼくはすっかりマンハッタン島の居心地のよさが気に入って、最終的に滞在しているあいだ島のなかだけを探索することに決めたのだった。

それこそ買ったばかりのコンバースを履き潰すくらいに歩き回った。時々地下鉄も利用したけど、ほとんど歩きだったと思う。マンハッタン島のほどよい大きさ(がんばれば歩いてぐるりとまわることができる)に散歩好きなぼくはすっかり魅了された。

そんな旅行中、あまり手荷物を持たずポラロイドカメラと小型のデジタルカメラをカバンに入れて(いまならiphone1台で事足りそうだけど)気になった景色を写真のなかにおさめた。

これらはそのときに撮ったポラロイドの写真だ。もう十年以上経つけれど、ほとんど劣化せずに当時のままの色を保っている。

いま見てもそのときの自分の感動みたいなものが蘇ってきて、これらをなんとか飾れるようにできないかと思った。

写真の素材を活かすため簡素にパッスパルトゥ・サンプルの技法を重ねる方法を使ってみた。数ある写真のなかから3枚選び、それぞれに色を合わせたパッスパルトゥを作る。そして、ポラロイド感を残すために白い縁もつけてみた。我ながらうまくいったかなと思っている。こんな感じでなつかしい思い出の写真を額装して昔訪れた場所を思い返すのもいいかなとすっかり掃除を終えてきれいになった部屋で思ったのだった。


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