宗教はアヤシイから「宗派問わず入れます」の墓地がイイに決まってる⁉
宗教が危険である、という要素として、
勉強会だと騙して、いつしかひきこまれる
祈祷された商品を高値で売る
軟禁状態にして洗脳する
などがよく挙がる。
でも、ふつうのお寺が宗派の教えを説く場じゃなくなり、特定の人たちの〝ご商売〟の舞台になっちゃっている、っていうのは、どうなの???
いわゆる「民営霊園」てあるよね。
〝宗派を問わず入れます〟っていうアレ。
あれじつは、〝収益事業〟なんだよね。
墓地許可は宗教法人がとっているんだけれど、そこの和尚さんに会うこともなければ、教えをきくこともない。
すべての宗教法人の目的は、〝教義を伝えること〟。
だから、和尚さんが墓地利用者の前に出てくることもなく、業者さんだけが表に立って墓地が販売されている、なんていうのは「目的外の活動=公益事業以外の事業(つまり、収益事業)」ということで、売り上げにはシッカリ課税されているんです。
行政機関が、寺社を〝役所代わり〟として信頼した時代が終わろうとしている❗
こちらOK行政書士事務所では、おととしの年明け、弊事務所では「100年後も信頼される寺社運営ガイドブック」(文末🔷)を制作しました。
このパンフレットの冒頭で詳しく述べたのは、
改葬許可(お墓のひっこし、墓じまい)に際して多額の足抜け料を要求するお寺が頻出しているために、各地の行政庁が「墓地管理者であるお寺の署名押印がなくても、改葬許可証を発行する流れ」ができつつある、っていうこと。
これは、江戸時代の寺請制度以来つづいてきたお寺への〝役所代わり〟のような信頼が、瓦解しつつあるということにほかなりません。
また、宗教法人の皆さまからさまざまなご依頼をいただくなかで、政教分離原則のために行政からの指導や監視が行き届かなかった宗教法人の運営が、相当ほころんでいるのを感じたから、地域の補助金を使って、パンフレット制作を実施しました。
社会貢献活動や日ごろのご法話、教えをひろめる活動を積極的にされている、いわゆる〝いいお坊さま〟のお寺であっても、
規則原本を紛失している。
収益事業をおこなっているのに、宗教法人法第52条2項の1カッコ書き(※)で法定されている規則変更義務と登記義務を怠っている。
※カッコ書きの中身:「第6条の規定による事業(=公益事業以外の事業。つまり、「収益事業」ってこと)を行う場合には、その事業の種類を含む。」昭和の経済成長期に墓地拡張しており、許可された区域をはみ出して墓地を運営している。
などなど、遺憾ながら、あまたの法令違反や妥当でない運営が見受けられちゃうんだよね。
しかも、こうした運営のずさんさは、市民が〝いいお坊さん〟だと思うであろう、ほんとうに真摯に教えを伝えているかたがたのお寺で、多く起こっている。
〝いいお坊さま〟のお寺なのに、管理運営がほころぶ理由
え?
〝いいお坊さま〟のお寺ですらズサンなんだったら、寺社おしまいじゃん❗
と思うなかれ。
規則の管理をキッチリおこなっているのは、むしろ墓地で一儲けしたいと考える輩が群がっているお寺。
さきほど述べた、〝民営霊園〟をやっているお寺などのこと。
住職はお墓の売上数えているだけ。
こういうところは霊園事業で儲けていて大きなお金を動かせるので、士業(それも宗教リテラシーがなく、依頼人の言いなりになってくれるような)を使ってガッツリきれいに固めた規則に整えられていることが多い。
逆に、そのような〝ご商売〟には目もくれず、日々檀信徒の相談に乗り、野菜や米を寄進されて貧しい家庭に分け、あたりまえに教えをひろめ宗教活動をされているかたは、それほど儲けを蓄えていません。
管理運営にお金をかけたりする余裕がなかったり、長らく規則変更もしないまま、代を経ていることが多くなるように思います。
宗教リテラシー、上げていこ!
ちょっと考えてみて。
お寺が運営する墓地は、回忌法要で何年かおきに何万円も払わなきゃならないから、いくらかかるかわからない。
だから、お寺が出てこない「民営霊園」のほうがスッキリするし、金額もわかりやすく、回忌法要も強要されなくてリーズナブル。
そう思う人は、たくさんいるよね?
だけど民営霊園を購入したうちの約半分は、墓地を開発した墓石業者に入っていて、何割かは税金になっている。
墓地許可をとったお寺には、いくらも入っていない。
お墓はあるけれど、供養もされていない(かもしれない)。
これって、健全なの???
ただの石の柱に百何十万円を払っちゃっているのって、ほんとうに安い買い物なの???
三十三回忌法要まで数年に一度の読経のお布施が数万円かかる。
毎年の管理費もかかる。
だけど、人生にゆきづまったときいつでも相談できたりして(そういう資質のないお寺もあるけれど;;;)、何世代でも使い続けることができる。
なにより、親族や親しい人が死にゆくとき
「人生ってなんのため?」
と、こころがグラグラしたとき、経験豊富な法話で気持ちをおさめてくださる(そういう資質のないお寺からは、さっさと墓じまいなさることをオススメします)。
それって、プライスレスだと思うんだよね。
じっさい、葬儀を簡単に済ませてしまったり、僧侶を呼ばずに火葬場で直葬してしまったあと、何年もカウンセリングに通う人がけっこういらっしゃる。
そういうのを見ていると、ふつうに通夜、葬儀をやって、たくさんの人から夜通し故人のエピソードを聞いて、じっくりお別れしたほうが、結果的に安上がりだったんじゃないの??? と、思えたりする。
冒頭に書いたような、洗脳や軟禁、カツアゲは論外として。
宗教ぜんぶひっくるめてアヤシイ、と思い込むのをいったんやめて、よ~く考えてみてほしい。
収益事業にばっかりご執心のお寺と、収益事業をやらずに地道に布教活動しているお寺。
みなさんのお墓があるお寺は、どっち???
寺社の修理代はべらぼうな金額になる。
だから、収益事業も寺院運営には大事なこと。
だけど、駐車場を少しだけ貸しているとか、境内地の一部を土産物屋に貸しているとか、その程度におさまっているかどうか、一度確認してみてほしい。
ふつうの通夜葬儀、回忌法要などの儀礼のお布施収入をはるかに上回る収益事業収入があるようなお寺は、要注意。
あくまで、布教活動と儀礼の遂行がメインでなければいけない。
墓じまいして、別の寺社へ移りたい場合も、ちゃんと見分けて、本来の目的に即した活動をしている寺社を選びたいよね。
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🌟ご喜捨で経済を巡らせよう(^^♪🌟 noteの収益は各種催しの開催費用や、寺社を支援する協力団体(hasunoha、自死自殺に向き合う僧侶の会等)へ寄付させていただきます。 寺社を地域の核=「みとりステーション」として、誰もが不安なく年齢を重ねてゆけるよう活動しています。