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そうだ、狩人になろう!第一章完結編

ということで、教習射撃を終了した翌日銃砲店で銃の下見済みでしたが、最終関門である所持許可申請に向けていよいよ自分の銃を決める日が来ました。一粒万倍日 x 天赦日 x 寅の日という銃を買うにはこれ以上ない吉日に銃砲店を再訪。日本製のミロクにするかイタリア製のベレッタにするかいくつか見比べながら散々悩みました。お店の人曰く、車に例えるとミロクはトヨタですとのことでしたが、ベレッタは暴発しやすいとかあるんですか?と聞いたところ、さすがにそんなことはないとのことで、それなら私的には見た目のかっこよさはベレッタだったのと、初心者が使う銃の性能自体それほど差がないということだったのでベレッタに決定!
まだ所持許可おりていないので、銃はそのまま銃砲店に預けて帰宅。

その後警察署に連絡して、所持許可申請に行く日程を決めました。
そして診断書がまた必要なので前回訪れたメンタルクリニックを再度訪問。
陽気な院長からまたお決まりの「麻薬、覚醒剤、あへん、大麻はやってますか?」みたいな質問をいくつかされた後(前回はすごい質問だな、と思いましたが慣れました。ってかこれ聞かれて、はいやってますなんて人普通いないですよね。この診断書に果たして意味はあるのか…)、院長も興味あるのか、銃ってどんな感じなの?と聞かれたので銃の値段って木の材質とか彫刻とかでだいぶ変わるらしいですよ、芸術品みたいな感じですね〜と教えてもらったばかりの知識を共有し、一旦新品を買ったんですけど、オリンピック出ることになったら新調かなと思ってます〜、と言ったら「えーっと妄想癖あり?」と言われたので、ここで診断書に変なこと書かれたらこれまでの苦労が水の泡なので、「冗談です!夢は大きくです!(ちょっと本気で狙ってるけど)」ということで事なきを得ました。
そして必要書類を全部そろえ、満を持して所持許可申請のためもう何度目かわからない出頭。
手続きの間結構待つのですが、声が響くので隣から雀荘の営業許可申請に来ている(多分)人と警察官とのやりとりが聞くともなしに聞こえてきました。
警察官:「当たり前だけどお金賭けたら違法だからね。お客さんが勝手にやってて店は知らなかったとかいう言い訳は通用しないからね!」
申請に来てるおじさん:「もちろんです。そんなことは一切ないようにします!」
しかしもうこの警察署の生活安全課フロアーは来すぎてホーム感があります。これまでいくつかの警察署にお世話になったことがありますが(悪いことはしてませんし前科もないです笑)、人生で初めて警察署を訪れたのは中学生の頃でした。自転車で通学中に車と接触して転び、全然大したことなかったのですが救急車で運ばれたことがあり、後日聴取のために警察署に行きました。エレベーターに乗り合わせた警察官がちらっと私の方を見て低い声で「万引きか」と言いました。失礼な!!!
なんてことを思い出しつつ待っていたら警察官が戻ってきて面接が始まったものの、3ヶ月前に受けたばかりだったので、そんな変化もなくひたすら「(前回と)特に変わりありません、すみません代わり映えのない人生で…」を繰り返して終了。あわよくばゴールデンウィークくらいには射撃に行けるかな?と思ってましたが審査に1ヶ月半くらいはかかるとのことでその希望はあっさり消えました。
が、追い打ちをかけるかのようにGW直前に大田区で男性が銃を持って立てこもるという、更に希望が遠のくような事件が起きました。なぜ人は銃を持って立てこもるのか。人に迷惑かけないように銃持たずに1人で立てこもってくれませんか。(それは立てこもりではなく引きこもり)
ちなみにこの事件を見て何人かが私を思い出したと連絡してきました。あの、思い出してもらえるのは嬉しいですが、立てこもりから私を連想するのやめていただけませんか?

ということで時は流れて先週ついに!許可が降りたと警察署から電話がありました。キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
全米が泣いた!
速攻翌日朝イチでアポをとって出頭。許可証をゲットしました。

免許証的なものを想像していたら、手帳っぽい感じでした。
昭和風だけどそんなこと関係ない。
輝いて見える・・・!

めでたしめでたし!

ではありません。まだ次のステップがあります。銃を正式に入手し警察署に持参してチェックして貰う必要があります。
ってか1人で銃を運ぶの緊張するんですけど・・・と思いつつこれが最後の手続きなので早く終わらせようということで銃砲店に許可が降りた旨連絡し、取りに行く日を決めました。
営業は午後からなのに朝9時に対応してくれました。いいお店です。
警察署のアポは10時に取っていたので、9時に銃砲店でピックアップすれば余裕で、むしろ早く着いちゃったらどうしよう、銃持ってふらふらできないしと心配しましたが、9時に銃砲店に行ったら、では組み立て方なんですけど、と組み立て方を教えてくれました。最初は難しいので頑張ってくださいと言われ、でも今できなくても練習会でまた教えてもらえますよね、と言ったら、いや全長測るために警察署で組み立ててくださいって言われますから、警察官は猟銃や扱い方に詳しい訳ではないので手伝ってくれませんよと言われました。衝撃です。
ちなみにどうしても難しい人はガンケースではなく組み立てた状態で銃バッグに入れて持っていく人もいます、と。
え?組み立てた状態で持っていくとかこわい((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
そしてきっと周りもこわい。
ということで必死で練習していたら時間がなくなりそうになり焦りました。
幸いなんとか組み立てられるようになったので分解してガンケースに入れました。

これならパッと見ていかにも銃!には見えないし、楽器かな〜?くらいに見えるので大丈夫と思いつつ、タクシー乗車拒否されたらどうしよう、、という思いから、タクシー乗る時に、荷物後ろ乗せます?という運転手さんの言葉に過剰に反応し「大丈夫です!これ軽いので!」と謎の軽さアピール。
しかし緊張しました。運び屋ってこんな気持ちなのでしょうか。
10分近く遅刻してしまいましたが無事警察署に到着。
ちゃんと組み立てられ、写真撮っての確認も終わりケースに戻し、書類に記入。
ちなみに同僚に写真送ったら「ピアニカみたい」と言われました。
うん、写真だと大きさわからないので形はピアニカっぽいけどだいぶ大きいし重いよ。
でも次タクシー乗って拒否されそうになったらこれはピアニカですと言い張ろう。

手続きが終わり、法令に則って安全に楽しんでくださいね、あまり使ってないと許可取り消されることもありますと言われ、はいそりゃもうガンガン使います。ガンなだけに。と答えたら寒い空気が流れました。
最後に何か質問ありますか?と聞かれたので
「例えばなんですけど、もちろんこの後銃砲店にそのまま銃を返しにいくつもりではあるのですが、その途中で暑いし茶とかしばきたくなって銃を持ってサテンに入ったら違法になりますか?」と聞いてみましたが「置き忘れたりすると危ないので寄り道はやめてください」と言われました。どう考えても置き忘れないとは思うのですが、せっかく許可おりた途端に銃刀法違反で取り消されたら泣くに泣けないのでまっすぐ銃砲店に向かいました。そして銃を保管してもらい、イヤーマフ、射撃用ベスト、バレルレスト(シューズプロテクター)、メンテ用品など最低限必要そうなものを購入しました。

これでついに射撃に行ける!ということで早速再来週射撃場に行きます。
第一章 完
応援ありがとうございました。

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