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ドガという人

今月の「絵を読み解く」、ドガの「ニューオリンズの綿花取引所」を扱いました。

ドガといえば、踊り子が有名ですが、

絵の中に愛人描いちゃうので、
あんまりこっち扱いたくなかったのでした。
(現代だと、バレエって、「経済的に豊かな家庭のお嬢さんの嗜み」みたいな面がありますが、
この時代のフランスだと、「容姿に恵まれた、どちらかというと貧しい家庭の娘さんが、金持ちの愛人に見つけてもらって貧困から抜け出すための場」みたいな面がありました)
(それはそうなんだけど、その現実をそのまま描くのもどうなのよ)

ドガは
人となりを知っていると、

好きと嫌いが、わかれる画家さんだなぁ、と思います。


ドガ好き派でいうと、山田五郎さん。


ドガ嫌い派でいうと、こやぎ先生。


まぁ、ドガさん、
ひねくれ者で、
嫌われ者なので、
(この人のせいで、印象派壊れた、とも言われてます)

どちらかと言うと、

ドガ嫌い

という人の方が、
人間としてまっとうな気がしていますが、


個人的には、
好き。
ねじくれてる人、嫌いじゃない。
(端で見ている分には面白い)
(友達にいたら大変だなーと思うけど)


「プライド高い嫌な奴」
認定されることの多いドガさんですが、
個人的には、
対人恐怖症というか、
女性恐怖症こじらせちゃっただけでは?感が。


でも、死ぬまで面倒見てくれたお手伝いさんも一人いたし、
(この人はこの人で気が強いけど)
アメリカ人の女性画家、メアリー・カサットとは死ぬまで交友続いたし、
モネの弟の娘さんがみなしごになっちゃったときは、
その結婚相手のお世話してあげたりしたし、

心を許した女性とか、
弱い立場にある女性には優しいんですよね。
(ドガの弟が、盲目の奥さんを捨てて他の女性と再婚した時は、
「なんてひどいことするんだ!」ってブチ切れてるし)

あ、あと、
40歳でお父さんが莫大な借金こさえたまま急死したとき、
一生懸命絵を描いて、そのお金で55歳で借金きっちり返したの偉い。

(当時、くるぶし出しているだけで「ふしだら!」と言われた時代だったので、足をあらわに出した踊り子の絵はよく売れたそうです)
(油絵だと完成に時間がかかるので、すぐに完成させられるパステルを使ったとか)(パステル使用の理由が意外と世知辛い)(もちろん、チュチュのふわふわ感とパステルがフィットしたからも大きい理由と思います)


最後に、山田五郎さんの、ドガをモチーフにしたこの替え歌紹介して終わりたいと思います。

好き。


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