職業訓練の感想(途中)―大人とは?―
■ご挨拶
少し過ぎてしまったが月を跨いだところで現在の感想を。
■大人になり切れない人間達が通う『大人の幼稚園』
当月は色々と感じることはあったが特に思った事がある。
・目的意識の無い者
・自分で思考できない者
筆者から見るとこの2点を感じさせる人間が多い。
年齢や性別に関係なく『やる気がない』ように見える人間は、やはり授業でも実習でもやる気がない。できない。わからない。
「君は何しに来ているの?」
これに尽きる。
勿論、職業『訓練』であるためノルマや成果を求められる事は無い。当然だ、これは仕事でなければ義務でもない。当人が志望して通っているに過ぎない。
しかし訓練実施側には明確な目的がある。それは受講者を『再就職させること』である。
言うまでもないが職業訓練は公共の福祉事業であり、つまり税金で実施されている。
殊更に強調されるのは受講生として肩身が狭くなるが、だからといって一切合切無視してよい事ではない。少なくとも納税者として、社会の構成員として『税金の無駄遣い』というキャッチが市民権を主張している現在において許される事には思えない。
それが一般的な大人の論理であり、どうも筆者は大人の論理が通用しない幼稚な人間が目に余って仕方ない。
何も、授業に来ているのだから授業以外の事に気を逸らすな、と言いたいわけではない。再就職のために他にやりたいこともあるだろうし、状況的に急いている場合もある。
しかしながら、ただ時間を浪費している者や明らかに遊んでいる者、寝ている者を見れば擁護のしようもなくなる。
ここは幼稚園か?
■これが時代か
再就職、というより社会で生きる人間として必要最低限のマナーというものがある。
・挨拶をする
・ルールを守る
・協調する
人間の社会性とは『共通の原理』を共有する事であり、つまり常識を持ち合わせることである。
どうも職業訓練という人間のるつぼには、常識を持っていない、持ってこなかった人を多く感じる。
世間一般ではこれを『多様性』と一言で片づけてしまう傾向がやたらと強くなってきたようだが、筆者に言わせてもらえば『世も末』である。
一応記しておくが、筆者の目に余る人間は若年層が多い、というより若年だ。筆者より高齢の方もいるがその人達は大人だ。
・1日中スマホを握っている者
・全く授業を聞かずに別の何かに勤しんでいる者
・授業内容をわからないまま黙っている者
筆者からすると、少なくともその日のうちの授業内容程度はその日のうちに理解できるよう努めるべきで、折角質問や疑問を解消する機会があるのにやらない。ましてや話を聞かないのだから理解できなくて当たり前なのに改めない。
これが時代だろうか。
■大人とは
メディアという日本の消費者向けキャッチでよく使われる「大人の~」について、筆者はいつも思うことがある。
『大人は自分のことを大人と言わない』
答えは至極簡単で、当前の事を敢えて言う理由はないから。
特に地上波は幼稚だ。
「これが大人のマナー」
「これが大人の趣味」
「これが大人の生き方」
「これが大人の~」
・・・いちいち言わないといけないの、それ?
いちいち他人に「自分は大人です」と言わないといけないの?
いちいち他人から「大人です」と言われないといけないの?
そんなのは幼稚園児が遊んでいるおままごとと何1つ変わらないが、恥ずかしくないのだろうか。
自分自身で何も決められない、選べない、考えられない・・・近年の日本人によくみられるが、若年者も目に余る。
■自分で何を重要視するか、何をするかを決める事
結論として言ってしまえば、惰性で生きる受動的な人間は何もできない。
「それが楽だから」
人間は怠けて楽をしたがるのが生物としての性であることは筆者も理解している。だからこそ、そうであってはならないはずであり、意識的に行動しなければならない。
それがリスキリングであれ再就職であれ同じことだが、どうにも近くにいる幼稚園児達とは馴染めないようだ。
■後記
そろそろ通所機関の半ばを迎える頃だが、筆者の進路はまだ曖昧なままだ。というのも
・機械加工(汎用、NC)
・製造派遣(単純工程)
今のところこの2点しか道標がない。
CADオペレーターという職業はすでに絶滅危惧種であり、仮にあるとすれば製品の営業者が(3次元モデルの)資料作りに利用する程度である。
設計開発者は少量の図面なら自分で済ませてしまうし、数が多ければ自社の社員だけで済ませてしまう。選任のオペレーターは既に不要か既存のアウトソーシングで事足りる。
筆者も別にCADだけ弄っていたい訳ではなく、どちらかといえば生産現場の方が面白いと思っている(仕事ができるか否かは別の話)。
ただ、それ以上に筆者が今までの経験から気にしている事は『精神衛生』『生活維持』ができるか否かという面だ。
一度り患したからこその感覚だが、2度と倒れるのは御免被りたいのである。
慎重を期すに越したことはないはずだが、再就職にあたってナイーブになってしまうのは『次はない』という圧迫感からだ。これは他人に説明しても理解を得られない。
シンプルに派遣案件で食いつないでいく方向なら気楽でいいかもしれない。
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