脱パソコン―執筆ツール―

■ご挨拶

 今回はアンドロイドスマホに無線キーボード、無線マウスを繋いだ状態で記事を書いた際にどんな具合なのか検証した内容の記事。

■タイピング環境

 いつもはノートパソコンからwindowsを起動してブラウザ上からタイプしているが、この記事はアンドロイドスマートフォンにブルートゥースキーボード及びブルートゥースマウスを接続し、スマートフォンをスタンドに縦置きした状態でタイプしている。

 スマートフォンの画面サイズは6インチもないが、極力画面を自分の体に近づけた状態にすればそこまでストレスなくタイプできる。

 使用しているキーボードは「MOBO Keybord(購入価格6000円程度)」という折りたたみ式キーボードであるが、各OS対応でベアリングも2台まで可能なそれなりに機能性が優れている機種である。

 以前に別のスマートフォンで同様の使用を試した際はキーボードの入力方式がアンドロイド向けだったためWindowsのような入力ができなかったのだが、現在使用している機種では問題なくPCと同じ感覚でタイプで来ている。

※単純にスマートフォンが古い端末だったせいかもしれない

 入力しているソフト(アプリ)はアンドロイ版MS Office Word。

 ノートパソコンであれば直にブラウザ上からnoteに下書きを書いていたのだが、このスマートフォンはSimカードが無く、無線LAN環境にも接続していないオフライン状態である。

そのためnoteそのものが閲覧できない状態であるため、スマートフォン端末内にドキュメントファイル形式でテキストを入力して帰宅後アップロードする形態になる。

※メインのスマホからテザリングしてインターネット接続も可能だが、テキスト入力のみであればオフラインでも全く構わない。

 記事の執筆中に調べ物をする際には面倒であるが、基本的な文脈や記事構成を作成する分にはやはりオフラインでひたすらテキストをベタ打ちするため必要ない。

■使用感覚

 そもそもアンドロイドというwindowsとは違うOSであるため操作感覚が変わるのは当たり前の話である。しかしここで言う使用感覚とは

・タイプのしやすさ

・変換のしやすさ

・(ポインタの)移動のしやすさ

等である。 

 特に『変換』についてはWindows標準のIMEと違うため、出現する予測変換の候補や学習能力が大きく違う。

※IMEであればよく使う単語が優先的に変換されるようになる

 アンドロイドOSの場合、筆者が使っているようなGbord(=Google提供)なら恐らくGoogleアカウントに紐づけられた個人情報や履歴から優先候補が出てくるようになっている(気がする)。

 そのためなのか特に使いづらいということもなく、あえて言うならスマートフォンの画面が小さいため変換候補のリスト画面が見づらい程度である。

 操作感覚として、入力に使用しているアプリが『MSWord』なためかパソコンとほぼ同じ要領で操作できる。

 『Tabキー』によるインデントや『PgUp』『PgDn』による移動もキーボードが対応していれば問題なく動作する。

 

■問題なく使える・・・はずだが

 いくつか問題点を挙げる。

・長時間の操作になるとやはり大きなディスプレイ画面が望ましい

・同様に、画面が小さいため複数画面による操作ができない(OS上の理由もある)。

・バッテリー消費

・インターネット接続

・画像や動画コンテンツの添付

・・・・・・・・・

・・・・・・

・・・

ここで特に問題になるのがストレージである。

パソコンであれば大容量ストレージが標準装備であるため、記事に貼り付けたい画像や動画などのファイルは容易に取出できるがスマートフォンの場合は内蔵ストレージが貧弱である。

 解消するにはUSB経由で外付けHDDまたはSSDを接続する必要がある。

 しかし通常スマートフォンのUSBポートはひとつしかないため、USBハブのようなアクセサリーを接続してそこから各USB機器を繋ぐ必要がある。

 必然的にスマートフォン周りに物が増えて煩雑になってしまう。

※最近は外付けNvmeSSDがあるため小型になったが、それでも有線で配線する以上ごちゃごちゃしやすい

 折角小型軽量のスマートフォンと無線デバイスの最小単位で環境を作っても物理的にデバイスが増えてしまうのは欠点である。

 クラウドストレージ、またはオンライン上にデータやファイルを置いておく手もあるが、そうなるとインターネット接続必須になる。

 無線LAN環境であれば気にならないが出先で取り扱うとなるとSimカード内蔵にするかテザリングになる。

 テザリングであればポケットWifiのようなデバイスを使うか、別のスマートフォン経由の2通りとなる。

 スマートフォン同士のテザリングならSimカードは1枚で足りるし、テザリング自体も比較的容易にできる。

 ただ、スマートフォンもテザリング中はバッテリーを消費するため、長時間であれば更に充電するための環境を要する。

 この辺はコストの話になってしまうため検討を要するが、ヘビーブロガーや執筆者としてビジネスしているなら十分ペイできるかもしれない。

 少なくとも、ネットワーク環境完備の自宅や会社等なら問題ない。

■感想

 この記事を書きながら感想をまとめているが、案外悪くはないと思う。

 スマホ+(無線)キーボード

 この2つさえあればとりあえず作業はできるため、準備に時間がかからずコンパクトに済むのは最大の利点だ。

 もっとも、UMPCのような小さいパソコンであればスマホよりコンパクトで使いやすいのかもしれないが・・・。

■後記

 お金がない、今あるデバイスの利活用・・・というミニマリスト的な発想で今回記事を作りながらまとめてみたが、そもそも物書きで食っていく人なら環境面を重視すると思うため筆者の発想自体が邪道だと思う。

 あくまでもスマホの利活用の一案、にすぎない。

 

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