Noteを始めて半年ほど経った上での所感―モノ書きとは―

2000年代初頭、日本はITバブルに突入しライブドアや楽天が大きく動き出した頃から「インターネット」も日本で普及を始めた。

インターネットの歴史は冷戦期における米国の核抑止戦略における相互破壊確証=MAD(mutually assured destruction)から必要になった。

核兵器を所持する大国同士が互いに核兵器を突きつけてその威力と効果を脅迫しあい、互いに核兵器を使用させないようにする。核抑止論は2024年現代でも常識的な世界平和における基礎知識、国際教養の一環だ。先進国の中で日本人だけが理解できていないようだが・・・。

そしてMADとは仮に核兵器の応酬があった際、相手に対して確実に相手を破壊するための報復能力、つまり先制核使用に対しての反撃能力のことである。

これを達成するためには、一度核攻撃を受けても正常に反撃できるための能力が必要になる。このために生まれたのがアーパネット、そしてインターネット・・・なのだが米国はこれを拒否している。まあ、「冷戦期の最中に核戦争のためのシステムを作っている」というのは世論に受けが悪いから政治としては当然の話。

が、現実的にインターネットは今やサイバー戦争のために利用されているし、「情報戦」における戦場になっている。

恐ろしいことに、すっかり定着したIoTやらドローンなんかはインターネット回線と直通している。攻撃者にとってこれほど楽しい時代はないと思う。なにせ利用者どころか提供者でさえセキュリティのザルな国がG7に名を連ねているのだから・・・。


インターネットの元祖、ARPANETは元々米国国防省の高等研究所(DARPAの前はARPA)が構築した初めてのパケット通信ネットワーク。

最初はARPAと研究機関同士でしか接続されていなかった。元々は研究機関同士でのデータのやり取りが主目的だった。

このパケット通信ネットワークが民間転用されてインターネットが誕生したわけだが、今や全世界の人類が何らかの影響を受けているあるいは関わっている。

今こうしてWebブラウザ上でテキストを入力し、そのままWebページに掲載され、同じくWebブラウザから不特定多数の人間が閲覧できるのもインターネット様々だ。

SNSも、データ通信も、あらゆる領域がインターネットにつながっており、こうして誰かが書いた嘘か本当かもわからない書きモノが日夜大量に流れている。


そんなわけで、半年前にあるきっかけから筆者はNoteを始めた。

最近はアナリティクス機能がかなり便利になり、レビュー数やスキの数などが一目でわかるようになっている。

ぶっちゃけて言えば、筆者はPVとかどうでもいい人間なので何人読んだ、何人がスキした等に興味がない。

いつまで投稿を続けるかもわからないし、いつ辞めるかもわからない。ただの備忘録だったり、ただ書きたいだけだったり・・・ビジネス目的の書きモノではなく趣味とか暇つぶしの類。

学生時代は論文(英語は読めないので日本語)を読んだり、書いたり・・・社会人になるとモノを書かなくなったので、また書きたい気分になっただけだ。



Noteでも有料記事を出している人がいるが、有料な価値のある記事かどうかまでは知らない。最近はあらゆるものをマネタイズして副業にしたいユーザーが多いのだろう。

若いうちは何でも興味を持ったり、挑戦するべきだと思うからマネタイズのためにモノ書きをするのもいいと思う。イラストとか漫画とか創作の類でもいいと思う。

各々が持てる力、才覚を生かして商売するのは資本主義の基本だ。成功するもしないも自由だ。

そうなると、売るために書くのか?趣味のために書くのか?線引きが必要になる。

筆者が半年間Noteにあげたジャンルは大きく分類すると
・毒親
・ミニマリスト
・非正規労働
・楽天(経済圏)
・スマホ
・お金(経済)
・・・等であるが、テキスト媒体は内容やジャンル、利用者の所属クラスタによって必ず「需要」のある、なしの方向性が存在する。

Noteで人気なジャンルは上記の内
・毒親
・ミニマリスト
・非正規労働
・楽天(経済圏)
のようだ。

経済論や、政治、恐らくこの記事のように【小難しい】【専門的】【国際情勢】【教養】のような内容はNoteを利用する層には興味がない、あるいはつまらないのだろう。

逆に言えば、【簡単に理解しやすい】【日常的な】【エンタメ】の方が書けば書くほどPVが増え有料化しても利益を得やすいと思う。

はっきり言って筆者はNote向けの記事を書く気はない。そんなのは地上波のテレビ番組なりYoutubeで毎日飽和するまで発信しているだろうからそっちを見ればいいと思う。

Noteに限らず、SNSやWebブログにしても、媒体より「利用者層」を意識したジャンルや書き方をしないとビジネスにならないのがモノ書きの世界だ。

それはあまりにも窮屈で、低俗で、つまらない事だと思う。だから筆者はここで好きなことを好きなように書く。

これもまた一つのモノ書きだ。

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