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今回使用するのは、どこのご家庭でも有るJISハンドブック!

まえがき

 基本、私の備忘録として利用しているノートであるが、今回は割と真面目に人に読んでもらう事を意識して見た。というのもここの趣味や趣向を超えて、他人の生命や健康を脅かす事態に発展して居て、さらに拡大しそうだからだ。そして、厳しい規制がなされ、個々人の趣味が制限される未来はすぐそこまで来ている。今回は車関連の事を題材にするが、規制規制のどの分野においても言えることである。ただのおっさんの私であるが、僭越ながら警鐘を鳴らしたい。

〇〇ファンだが 〇〇ファンは好きになれない

 車好きの方なら私のハンドルネームを見て察することも有るだろう。免許を取って以来十数年の私の愛車、初代ロードスター(中古車)E-NA6CEの型式をモジッて居る。車好き、エンスーと自称することも有るが、・・・私は車が嫌いでも有る。オーディオやカメラも戦闘機も嫌いだ。

 年の離れた妹だったか、弟と読んだかは忘れたが、その昔子供向けの絵本で、たしか五味太郎さんの「正しい〇〇の仕方」のような本を読んだ。(珍しく出典あり)その本では正しい挨拶や、正しい箸の持ち方みたいな事を解説してくれるのだが、私が目を引いたのが「正しい電柱の登り方」という項だ。高いところに憧れる少年が電柱に登れるようになるまでの解説に、
【勉強を頑張る→電力会社に入社する→然るべき資格を取る→電柱に登ります。】
という流れで正しい電柱の登り方を教えてくれるとても素晴らしい本だった。
 さて、SNSで不確かな情報があふれかえる昨今、私の愛すべき「車好き」を例にとって見ましょう。彼らはSNS以前からの繰り返される「適正なホイールナットの止め方」について未だに議論している。本当に議論好きな人達だ。「オーバートルクは危険だ」「いや、弾性変形域ならオーバーのほうが安全だ」「トルクレンチは絶対使え」「未校正のゲージに価値など無い」「グリースが塗られていない」「カッパーグリスは・・・」などなど・・・、楽しそうである。しかし、あいにく私はこの手の遊びにストレスを感じる方で、世の「〇〇好」きは本当に議論の声が大きい。どこに好きになれる要素があるだろうか?。

たった一つの賢いやり方

「そんなときは、どこのご家庭でも有るJISハンドブック!」と学生時代に友達と冗談ながらに機械要素の課題を片付けたものだが、ネットネイティブの現代、ご家庭どころかいつもJISハンドブックを持ち歩いているに等しいのだ。ネット黎明期には「ggrks」「なんで人に聞く前に調べないんですか?」みたいな事は散々言われていた。なぜJISに当たらないのか?
「JIS 締結 ネジ」と検索すれば「JISB1083:2008 ねじの締付け通則」を瞬時に検索できる。80年代、峠で屯するヤンキーでも読めるようにわかりやすくかいてあるし、高校卒業程度の知識さえアレば計算式だって理解出来る。答えは全てここに書いてあるます!あるます!

あなたの趣味の問題ではない!

  日本の法律において個人が自分の車を整備することは認められていて、かなり自由度の高い作業まで無資格で行うことが出来る。ただそれはネットや工作ツールが発展していなかったこれまでの時代の話だ。3Dプリンタで金属まで造形できる良い時代になり、自分でレストア・修理や整備した動画をネットで公開することで活動資金を得るプライベータ系インフルエンサーも溢れかえっている。
 素人が車を整備する事自体は見ていて面白いでしょう。寄って集ってアドバイスしながら何かを作り上げるのはお金には代えがたいものがあり、つい応援したくなる。その結果プロに任せる以上の費用がかかったとしても・・・。ただ、その車本当に安全ですか?パネルだけでなくフレームまで切り貼りしたその溶接、基準通りの強度出てますか?そもそも強度計算大丈夫?今は良くても3年後は5年後は?高速乗って大丈夫?
 やかましいと思うかもしれませんが、公道を走るんですよねそれ。ここのところプライベータの改造や整備(合法違法問わず)による事故が立て続けに報道されている。車だけではない、あらゆる個人の趣味が他人の健康や生命を脅かしてはならない!そして、偶然でも起きてはならない事故によって、すべてのことが規制される。そして規制を監視・維持するためにまた膨大な予算が消費される。税金が高い高いと言う割には誰も規制されるまでいい加減な振る舞いをやめないのだ。この規制地獄の現代は、日本国民自らのだらしなさの表れとも言える。

出典のない情報は無価値だ!

 出典のない情報は無価値、そう私が普段書いている文章とのような出典のない情報は無価値だ!。そして、大体の頼るべき情報はあなたの手元にあるSNSより近くに。何もゴミが悪いわけではなく、ゴミをゴミと気づかない者にゴミで遊ぶ資格はない。ゴミはゴミとして消費するセンスを要するのだ。そして私はまたしばらくゴミの再生産に勤しみたい。



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