竹林七乃

私たちの胸に、アレキサンダー先輩がいます 未だに電子書籍か紙かで悩み続けている

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シケモク狩り 1話

 三千光年と輝く星の明かりだけを頼りに、僕はきっとそこら辺に落ちているであろうシケモクを探し求めていた。日本は公共衛生に優れた国だと評判だが、そんな美しい国でも普通にシケモクは落ちている。いいかい、目を凝らすんだ。さすれば、案外すぐに見つかる。 「あっ、みっけた。やっと一つ」  かなり短くなったシケモクを拾い、ちぇっと舌打ちしたくなったが我慢した。きっとこのシケモクは毎日同じブルゾンを着ていて、髪の毛が随分寂しいことになっているおじさんのシケモクだ。おじさんに吸われていたシケ