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「SEOライティング」とは「期待に応えること」です

自己紹介で「ガチガチのSEOライティングをやってます」なんて書き方をしましたが、こう書くとWebライターを志す人はやや抵抗があるかもしれません。

でもそれって、SEOライティングを誤解してるせいではないでしょうか? 今回は、私が考えるSEOライティングとはなにか、と、それを実践するために具体的に行なっている方法や対策を簡単に解説します。

SEOライティングとは

SEOライティングというと、ついついサジェストワードがどうこうとか、検索ボリュームがどうこうとか、とにかくユーザーよりもデータ偏重でライティングするイメージを持っていませんか?

少なくとも、私の考えるSEOライティングはちょっと違います。あらゆる媒体・メディアにおいて、ニーズのないコンテンツに価値はありません。そしてニーズには大きく分けて、顕在ニーズと潜在ニーズがあります。

SEOライティングは「主に顕在ニーズを参考にしてライティング」することを指します。ざっくり言えば、読者アンケートを参考に雑誌などの方向性を考えることとなんら変わりません。

顕在ニーズと潜在ニーズとは

ピンと来ない方のために少し掘り下げます。顕在ニーズとは、「すでに利用者が求めているモノ」のこと。SEOライティングの場合、検索ボリュームが大きいクエリは、そのまま顕在ニーズが大きいと言えます。

一方潜在ニーズとは、「利用者自身も気づいていないけれど実は求めているモノ」のこと。こちらはSEOライティングの場合だと結構ややこしくて、「本当は求めてるけど、その情報にどう辿り着けばいいかわからない」場合もこっちに含めたり含めなかったりします。

あとは、そもそもそういうサービスやコンテンツの概念がない場合がこれに当たります。地域拡大とか、海外展開する場合などにこの傾向が顕著ではないでしょうか。

例えばいまどきコンビニなんて珍しくありませんが、「24時間営業の何でも屋」なんて、当時の消費者からすればなかなかイメージしづらかったでしょう。

具体的なSEO対策実践例

前回の「自己紹介の記事」を例に、狙うクエリの決め方と、その内容をどう考えたかを順を追って解説します。

まずは「キーワードプランナー」を使用してタイトルキーワードの選定

Webライター志望でキーワードプランナーを使ったことがないという方がもしいましたら、ぜひ登録しておくことをおすすめします。

すこーしややこしいかもしれませんが、登録すれば無料で使えるツールですので、「キーワードプランナー 使い方」とかでぜひぐぐってみてください。

細かい使い方は今回は割愛して、まずプランナーで「タイトルに入れるべきキーワードはなにか?」を模索します。今回の場合は「自己紹介」というテーマが決まっていたので、その周辺の言葉=サジェストワードを眺めつつ、

・どのキーワードなら無理なく盛り込めるか
・どのキーワードなら自分の現在の知識(+調査や取材)でまとめられるか

などを考えます。上記に加えて「そのキーワードの検索ボリュームは現実的か?」という点も考えますが、今回はさほど重要ではないので割愛します。

キーワードが決まったら、構成を考える(本文はまだ書いちゃダメ!)

いろいろ考えた結果、今回は「自己紹介 コツ」という検索キーワードを狙いに行くことにしました。あんまり深い理由はありません。ただ「程よいかな」と思っただけです。

少し話はそれますが、どんなコンテンツも「練りに練った題材」ほどヒットしないものです。ほどほどでアウトプットして数を重ねた方が、結果的にニーズを掴む精度は確実に上がります。

さて肝心の構成ですが、この段階ではまだ「イメージ」ですので、構成が決まるまでは本文を書いてはいけません。「書いてもいいけど無駄になる」ではなく、「書いてしまうとそれを活かしたくなってしまうから書かないほうが良い」というのが持論です。

調査の結果、「自己紹介のコツ」をわかりやすく紹介しているページが上位表示されているのは当然として、本当に欲しいはず(≒潜在ニーズ)の「使えるテンプレ」が意外と少ないなと思い、ざっくりその要素を盛り込むことにしました。

※ただしテンプレを求めるユーザーはおそらく「自己紹介 職場」「自己紹介 学校」などシーンまで限定していると思われるので、今回選んだキーワードでこの狙いがはまるかは怪しいところです。

本文を書くときにSEOを意識する必要はない

ここはかなり個人差のあるところだと思いますが、「キーワードの選定」「構成」までで、いわゆる一般的なSEO対策はほぼ完結しています。

そこまでの設定が正しければ、そのタイトルと構成に沿った記事は自然とユーザーニーズを満たすものになっているでしょう。そこからさらにサジェストワードを盛り込んだりするのはあまり美しくないし、ユーザーにとってはかえって迷惑です。

そのサジェストワードが本当に大切な要素なら、構成段階で盛り込まれているべきであって、あとから付け足すようなものではありません。(キーワードを羅列するだけの古臭いSEO対策とか、見苦しくて嫌いなんです……)

リード文は「本文の要約=あらすじ」を意識して

本文を書くときにSEO対策を意識する必要はありませんが、代わりに絶対に意識すべきことがあります。それは、「あらすじ」です。特にリード文には、できる限り記事の要点を詰め込みましょう。

この記事には何の情報が書かれているのか?結論は?取材対象は?などなど、盛り込まれた要素を余すことなく冒頭で伝えてください。

とっておきの情報ほどついつい出し惜しみしたくなってしまうかもしれませんが、それはまったくの逆です。

冒頭の数行で「本当に余すことなく伝えられてしまうような情報」に、価値はありません。リード文だけでは伝えきれないことがあるからこそ、我々は文章を書き、ユーザーはそれを読んでくれるんです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?かなりざっくりとまとめたので(その割りに長い……)、本当に参考になるかというと怪しいところだとは思いますが、SEOライティングとはなんぞや、を見つめなおすきっかけにでもしていただければ幸いです。

もっとここ掘り下げて、とか、もっとこういうのが知りたい、っていうのがもしありましたら、コメントでもTwitterなんでもお声かけくださいな。ではでは。

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