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「どうでもいい人からモテる」感覚を思い出せば誰でも傾聴を使いこなせる

「どうでもいい人からはモテるんだけど、気になる人には振り向いてもらえない」みたいなのってよくありますよね。私は身に覚えがありませんが、特に女性はあるあるだと思います。

今日はこの理由についての話です。

どうでもいい人からモテるのは「気負わないから」

まずはじめに、今回は「どうでもいい相手ほど気負わず話せるから」という理由に絞ります。

なぜなら、恋愛心理学で細かい理由を考えだすとキリがないからです。

どうでもいい人は会うのに抵抗がないから、単純接触の原理によって好意を持ちやすいとか。

どうでもいい人はそばにいても気にならないので、自然と近くにいることが増えて近接の要因によって好意を持ちやすくなるとか。

はたまた、そもそも好きなタイプは相補性(自分と正反対のもの)に魅力を感じやすいけど、お互いに打ち解けるためには相補性よりも類似性のほうが大事だからとかとか。

いろいろあるんですが、私は恋愛心理学に関しては初心者もいいところなので、今回はシンプルに「どうでもいい相手のほうがナチュラルな反応ができるから」、これに絞ります。

どうでもいい人の前ほどリラックスできる

ナチュラルな反応というのは、気負わず、自分を繕わず、素のまま自然のままがさらけ出せるということです。

相手が異性に限らず、人は好かれようと思うと何かしら張り切ってしまいます。恋愛的に好きな人の前だけでなく、たとえば尊敬する人の前ではちょっとカッコつけたくなったりしますよね。

親が来る参観日に張り切って手を挙げる子どもや、あるいは試合でいい結果を出そうとする気持ちとかに置き換えても分かりやすいかもしれません。

それによってモチベーションが上がるのはいいんですけど、意識しすぎるとプレッシャーになって、結果的に空回りしてパフォーマンスが落ちてしまいます。

ようするに、高パフォーマンスを発揮するためにはリラックスが最重要ということです。

そして、好きなタイプの前よりもどうでもいい人の前のほうが、私たちはリラックスしやすく、よりパフォーマンスを発揮しやすいわけですね。

どうでもいい人の前ほど傾聴が実践できている

スポーツでリラックスした方がいい結果が出せるのは、筋肉に余計な力が入らず効率よく動かせたりするからです。

じゃあ、人との会話においてリラックスした方がいい印象を与えるのはなぜなのか。

これを考えるためには、まずどうでもいい人との会話を思い出してみてください。

相手の話に適当に相づちを打ってませんか?

相手の話にあまり興味が無かったりしませんか?

相手の話に無関心で、めんどうだからと自分の意見を言わないようにしていたりしませんか?

これ、ぜんぶ理想的な「傾聴」の姿勢です。

傾聴というのはカウンセリングやコーチングの基本になる技術で、ざっくり言うと「相手が気兼ねなく話せる状況を作るための技法」のこと。

どうでもいい人の前では、この傾聴が自然にできている人が多いんです。

反対に、好きな人や思い入れのある人に対しては、興味や関心があるからこそ執着してしまう。

これは恋愛に限った話ではなく、親が子にあれこれ口出ししたくなるのも同じ理由です。

そして、執着を持って口うるさく言われた子どもほど親を敬遠するようになり、中にはアダルトチルドレンなどの傾向が根付いてしまう人も少なくありません。

それぐらい、好きな人に執着することは、相手にとって悪影響となります。

傾聴=興味を持ちつつ執着はしないということ

というわけで、どうでもいい人に好かれるのは、相手に執着していないからであり、執着していない相手に対しては自然と傾聴することができるはずだ、というお話でした。

好きな人ほど、興味を持っても執着しない、を心がけてみてください。

コツは、とにかく相手をコントロールしようとしないことです。

はじめは無意識にやってしまうことも多いと思いますが、意識しているうちにだんだんと気づく機会が増えるでしょう。

なお、傾聴の具体的な技法についてはこちらの記事をご覧ください。


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