整合性・対称性の放棄

人間の感情って「ゴキブリは殺してもいいがネズミを動物実験に使うのはダメ」というように整合性が無いものだけど、こういう整合性の無さって実は「生きていく」ために必要だと最近思うようになってきたのだ。高い倫理的整合性を自らに課す人は、おそらく、鬱病になりやすい

それで思い出すのが、今話題のこの話。

『「ナメクジ退治とゴキブリ退治やりたくない」大阪王将の元店員を名乗る人の衛生事情の告発により株価急落の大事件に発展中』

https://togetter.com/li/1921212

たまごを割るのにでっかい鍋みたいなの使ってるんやけどよくナメクジが中にいる
みんな気付かずに普通にそこで生卵割ってます!わら
広東住血線虫ってやばい寄生虫ガンガン付いてるけど気にするな!わら

人に出す食事は、自分が食べるでも無し、気にしない、気にしない。

党派性が強くなり過ぎている人も、整合性・対称性の放棄をしていると思っている。

そういえば、安倍元首相の国葬の話や、山上容疑者の刑をどうすのかの問題でも、整合性・対称性の放棄が見られる昨今。


2022/07/29追記
大阪王将に関連して保健所の中の人から説明


さらに感想。
ヤフコメを見ていたら、
あるお店(たしか牛丼店)で、テーブルに落ちた生卵を素手ですくって戻しているのを見たことがある、との書き込みがあった。
どこかの店において、刺身の扱いがひどくて過去にネットで炎上した話もあったと記憶している。
これらは、衛生観念を知らないからだ、と言うこともできるが、
自分だとやらないことを他人だったらできる、整合性・対称性の放棄だとみなすこともできる。
両方かも知れない。

アマゾンで本のレビューを見ていたら以下のようなものがあった。

お役所という組織は問題を直視しないところがあります。(略)
お役所に入ると、多くの人がこの問題にあまりにも無頓着であることに驚きます。
おそらく私よりも育ちもよく、家が裕福で、学歴も高い人達が揃っていながら、その危険性を認識せずただサラリーマン的に働いている様子は異様にすら思えます。役所に入ってからこの現実を初めて知り、絶望的な気持ちになりました。

これも、論理・倫理の欠如と見なすこともできるが、
整合性・対称性の放棄をしている可能性がある。

そういうものがある人が辞めていっている可能性がある。
どこにおいても。

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