リニア中央新幹線の工事問題で懸念していること

リニア中央新幹線の工事問題に関しては過去に書いている。

その上で、懸念していることは、
たぶんリニア中央新幹線の工事は、一度始まってしまったら、何があっても止まらないだろうな。ということ。

どんなに問題が出ても、その可能性が分かってきても、内部告発があっても、止まらないだろうな。ということ。

それは、新型コロナ感染がひどかったときのオリンピック開催であり、
工事が遅れ、予想外にお金がかかっている中でやめられない今の大阪万博であり、
そういったものに連なる話となるだろう。

リニア中央新幹線の工事は一度始まったら、何が起きても変更はされないだろう。「中止」なんて言葉は、そもそも辞書に無いようにさえ思う。
それが大きなプロジェクトになるほど一度動き出したものを誰も止められない。そこに不都合があっても皆 目を逸らして触れないで事が進む。
ついでに言えば、何が起きても誰も責任を取らないだろうことも、もう今から見えてしまっている。

動き出したものを止められない日本。
成功したら日本国中で拍手喝采なのだろうが、失敗するときは、目も当てられない状況になっているのだろう。

今回もウィリアム・スリム「Defeat into Victory」より引用しようと思う。

日本軍は、計画がうまくいっている間は、アリのように非情で大胆である。しかし、その計画が狂うと、アリのように混乱し、立て直しに手間取って、元の計画にいつまでもしがみつくのが常であった。


リニア中央新幹線の工事も、
「計画がうまくいっている間は、アリのように非情で大胆」
だろうけども・・・。

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