「セクシー田中さん」事件 時系列 6月1日時点でのおさらい

昨日出された報告書を読む前に今までの認識整理として書いておきます。

まず噂としてヤフコメに、

「元を正せば『セクシー田中さん』問題も、ジャニーズ事務所問題でジャニタレ主演ドラマがキャンセルになり、僅か5ヶ月で作らせたことが一因」

というのがあり、
だとすると、以下の疑問も解決することになる。

番組の公式ホームページをみると「人物相関図」の中に見慣れない名前が4つ並んでいた。

「景子」「アリサ」「絵麻」「花梨」。ベリーダンス教室のクラスメイトで、「アクティブな性格でピラティス、ワイン教室にも通っている」「スーパーのレジ打ちのパートをしているが、子育てがひと段落ついた」などのキャラクター設定も掲載されている。そしてこれらの役には乃木坂46の元メンバー生駒里奈さんやファッションモデルなどの著名人が起用されていた。

(略)

これらのキャラクターは、原作には存在していない。

『ついに調査チーム設置 「セクシー田中さん」原作マンガとドラマを“徹底比較” なぜ日テレは「セリフがない4人の登場人物」を配役したのか』
https://news.yahoo.co.jp/articles/54890562326a8517070ad02b17919c78dc1ffdb0

これは想像となってしまうが、主演のジャニーズがいない状況で、スケジュールをおさえている俳優たちを活かし、かつ視聴率がある程度取れる原作を探していたのだと思われる。元のドラマ原作が小学館だったので、同じ出版社の漫画として「セクシー田中さん」が浮上した可能性がある。

また最近のドラマに関しては俳優の大沢たかお が、
「何で先をどんどん急ぐのだろうか」「クオリティーとかお客さん(視聴者)に喜びや感動を伝えることよりもとりあえず完パケ(ドラマの完成品)を作るほうが優先される」
と語っている。
『鈴木亮平「韓国に20年くらい差をあけられた」の衝撃 関係者が明かした、日本のドラマ現場の惨状とカネの問題』より
https://www.dailyshincho.jp/article/2024/04201051/?all=1&page=2


「セクシー田中さん」で
現在、分かっていることを時系列で並べてみる。

・ 2023/05 主演の木南晴夏がベリーダンスの特訓開始
・ 2023/06上旬 漫画家・芦原妃名子さんが女性漫画雑誌で連載中の漫画「セクシー田中さん」のドラマ化に同意
・ 2023/08 木南晴夏主演で10月期の日テレ系で連続ドラマ化すると発表
・ 2023/09 ドラマがクランクイン
・ 2023/10/22 ドラマが放送スタート
・ 2023/12/24 ドラマが最終回

脚本家がインスタグラムに
「最後は脚本も書きたいという原作者たっての要望があり、過去に経験したことのない事態で困惑しましたが、残念ながら急きょ協力という形で携わることとなりました」と9話10話について説明。

・ 2023/12/28
脚本家がインスタで改めて「この苦い経験を次へ生かし、これからもがんばっていかねばと自分に言い聞かせています」と心境を吐露。

(このころは、脚本家に同情的な声が多かったようです)

・ 2024/01/06 「セクシー田中さん」ドラマ打ち上げ。原作者呼ばれず。
(・・・言葉が出ない。なんたる仕打ち)
(まだ5/31報告書を読んでいないものの関連記事を読むと、現場との衝突があったようなので、そのためかも)

・ 2024/01/18 漫画家・芦原妃名子さんが X(ツイッター)を開設。

・ 2024/01/20 小学館の漫画「たーたん」原作者の西炯子さんのX(ツイッター)が1月20日以降止まる。日テレでのドラマ化の話で忙しくなったか?

・ 2024/01/26(金) 芦原さんがX(ツイッター)とブログで9、10話の脚本を自身が担当した経緯を出版元の小学館と相談して掲載。ドラマ化の条件とは異なり、「毎回、漫画を大きく改編されたプロットや脚本が提出されていました」と制作側との齟齬を告白。
・ 2024/01/27(土) ネットニュースで取り上げられ騒ぎが広がる。
・ 2024/01/28(日) Xのコメントは削除され、午後1時11分に「攻撃したかったわけじゃなくて。ごめんなさい。」との謝罪コメントを投稿。
午後4時ごろ、職場関係者(編集者? スタッフ?)と知人が警視庁大崎署(品川区 大崎四丁目)に行方不明届を提出。
このとき失踪理由を書いた遺書も見つかる(公表されていない)。
ブログもこの日の夕方までに閉鎖(何時か分からず。失踪後? 誰が消した?)。

(ネットには「芦原さんが、小学館との共同ともいえるコメントを、小学館の許可も得ずに自身の都合で勝手に削除するはずがない」との意見が出ている。ここまで丁寧に説明してきた芦原さんが、突然削除して説明もせずに自殺している。つまり小学館から削除を強要された可能性がある)

・ 2024/01/29 栃木県日光市の川治ダムで遺体で発見される。

・ 2024/02/07 
この日の記事には、
小学館、詳細説明なしに漫画家「ありえない」「30年前と変わらない」「忘れないからな」社風批判も 芦原妃名子さん急死経緯、明らかにせず』
https://news.yahoo.co.jp/articles/1c7fd79d5b20a5f68d3b7081292de037e28dbffa
というものがあった。
原作者の死に対し、「小学館は、なにも説明していない」という批判である。
この「小学館、詳細説明なし」と批判記事が出た翌日に小学館はコメントを出すことになる。

・ 2024/02/08 小学館と小学館第一コミック局がコメントを出す。
、小学館のコメントが急に出た形となる。

同じ日
・ 2024/02/08 脚本家の相沢友子氏、インスタにて「芦原先生がブログに書かれていた経緯は、私にとっては初めて聞くことばかり(そんな約束知りませんでした)」と書き、インスタを閉鎖。

(ネット上では、相沢友子氏への非難「知らなくても、差し戻しが多ければ約束に気が付くだろ」との声多数。
後に分かるが、約束はされていなかったもよう。約束していないから脚本家にも伝えていなかったのだろう。少なくとも契約はされていなかったことは後に分かる。
日本テレビが約束を認識していたかは不明。
小学館が正しく伝えていたかも不明。
これを知るプロデューサーの三上絵里子氏は今でも逃げている)

(この時期に日テレ小学館の間で話し合いが一区切りついた可能性がある。
この話し合いの結果、小学館はコメントが出せた。
そして相沢友子氏はたぶん「たーたん」の脚本から降ろされた。
それで、インスタに不満をぶちまけた。
ちなみにこの時点で、一般人は誰も「たーたん」ドラマ化のことを知らない)

・ 2024/02/09 古市憲寿をはじめ、多くの人が小学館に騙される。

『セクシー田中さん脚本家「初めて聞くこと」に古市憲寿「単行本読んでなかったのか」』
https://www.daily.co.jp/society/life/2024/02/09/0017312615.shtml

古市さんは「疑問に思ったのは、2023年10月10日発売の最新刊を脚本家を含め、ドラマスタッフは読まなかったのかということ」「『初めて聞くことばかり』というのは、あんまりじゃないか」と疑問を投げかけた。

「脚本家の方を責めたいわけじゃなくて(OA直前の忙しい時期でしょうから)ドラマスタッフの誰かが共有することもできなかったのか」と脚本家以外のドラマスタッフも含めて、原作尊重を求め続けた芦原妃名子さんのメッセージが共有されていなかったことに重ねて疑義を呈した。

多くの人は、この時点では、芦原妃名子さんブログの影響を受けており、
また小学館もブログの内容を否定していないので、
「そういう契約がされていた」
と誤解している。

誤解と書いたが、それは小学館がそう誘導したとも言える。
だが、後に日テレが「細かい約束事は取り交わしていない」と言い出すことになる。

この時点では日テレも黙っている。それは、小学館原作漫画「たーたん」のドラマ化が進行していたことと関係しているかも知れない。

・ 2024/02/09 ムロツヨシ 髪を黒く染めたことを報告。「たーたん」撮影のためだったか?

・ 2024/02/09 「たーたん」が「セクシー田中さんと同じPで…」と『週刊女性PRIME』(主婦と生活社)が独占スクープ。
それによると2月15日発表予定、4月放送予定だったが両社の話し合いの末、一旦見送ることになったとのこと。

(2月8日の小学館コメントの前に両社話し合いが終わったとみられる。
それを受けて週刊女性PRIMEがスクープを出せたもよう)

・ 2024/02/14 「たーたん」主演がムロツヨシだと週刊文春が報道。

・ 2024/02/15 日本テレビ 「セクシー田中さん」についてコメントを発表

同時に、

・ 2024/02/15 日本テレビ 社内特別調査チームを設置し、早急に調査を進めると発表

(「早急に調査を進め、真摯に検証し、全ての原作者、脚本家、番組制作者等の皆様が、より一層安心して制作に臨める体制の構築に努めてまいります」
とあるので、本来の目的は「たーたん」の撮影を早急に安心円滑にするためのチームであった可能性がある)

・ 2024/02/21 「たーたん」中止報道。週刊文春。

・ 2024/02/22ごろ ネットにて、「たーたんには女性が歩道橋から飛び降りようとするシーンが原作にあるが、その女性が原作では売れない女優志望なのに、ドラマでは漫画家に改変された」ことが問題にされる。

・ 2024/02/26 日テレ定例会見。石澤顕社長「痛ましい結果だったと思います(以下略)

・ 同日02/26 日テレ「社内特別調査チーム」23日に調査を開始したことを発表。

(早急にと言いながら遅い。定例会見に間に合わせた疑い)

・ 同日02/26 日テレ「セクシー田中さん」原作者との契約書「細かい約束事は取り交わしていない」

ちなみに、小学館は朝日新聞の取材に「契約内容は開示できない」としている。

・ 2024/03/01 小学館の相賀信宏社長「第69回小学館漫画賞」の贈呈式の冒頭のあいさつで「事態を重く受け止めている(略)

・ 2024/03/04 小学館取締役会が開かれ、特別調査委員会の設置が議決される。

(その後、今日にいたるまで、この話の進展が不明のまま)

(原作漫画家と脚本家をつないだ「セクシー田中さん」プロデューサーの三上絵里子氏はいまだ公の場に出ていない。
約束を聞いていたか? 原作者の要望をなぜ脚本家に伝えなかったのか? 原作者のSNSで小学館に抗議したか? など不明な点が多い。
外国人記者も含めた記者会見が望まれる。
ところが日本テレビは時間稼ぎをしている。当人をかばっている。
小学館も問い詰めていない)

・ 2024/03/12
3月12日配信の『文春オンライン』
『たーたん』の代替番組となる新ドラマから、俳優のムロツヨシ(48)が出演を辞退していたと報じる。

・ 2024/03/19 漫画「たーたん」最終回
ビッグコミックオリジナル 2024年7号(2024年3月19日発売)

・ 2024/3/25 日テレ「セクシー田中さん」調査に言及「ヒアリング進めている」結果公表は「GW明けが目安」

・ 2024/04/10 漫画「たーたん」最終巻発売

(本来なら、ドラマ放映中に最終巻が発売される予定だったんですね)

・ 2024/04/22 日テレ、「セクシー田中さん」調査の公表「GW明け早々より遅れる」

・ 2024/05/31 日テレ、調査結果公表


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