恵比寿近くにMIT話で思ったこと(エニア話ではなく)

『日米首脳会談で「スタートアップ・キャンパス構想」推進で一致 東京・恵比寿近くにMIT=マサチューセッツ工科大学誘致へ』

ヤフコメ

石渡嶺司 大学ジャーナリスト
外国大学の日本校は1982年開設のテンプル大学日本校が第一号、とされています。1980年代に貿易摩擦解消の一環として日米国会議員団の呼びかけで浮上。その後、自治体の地域振興策とも重なって1990年代に30校以上まで増えますが、その後、大半が閉鎖しています。
日本校を卒業しても大卒扱いとはならず、外国本校と日本校の位置づけが曖昧な日本校が多かったことも影響しています。
2004年の文部科学省・省令改正により、指定を受けた外国大学日本校は日本の大学院受験資格や日本の大学の単位互換などが認められています。
2023年現在、文科省が指定した外国大学日本校は8校。
ただし、今回のMIT誘致はこれまでの外国大学日本校とは規模が大きく異なります。外国大学日本校とするのか、日本の大学と同等の扱いにするのか、などはまだ不明です。いずれにしても、日本の科学技術振興という点では大きな前進が期待できます。

米側は金づるとして日本を使いたいのだろうか。MITの実力をして日本に来る意義はそういうことぐらいしか見当たらない。一方の日本側はMITのブランド力で一時的な高揚感を味わいたいのだろうか。

世界には、金にものを言わせてビッグネームを引き抜き、いわゆる「世界大学ランキング」の上位に突然現れる研究機関がちらほらある。学術的レベルの真の向上は、すぐに役立つか不透明な研究も含めて地道な基礎研究を積み上げることによってのみ得られる。

今の日本政府にそのような考え方は無いようだ。まず国内の学術研究に投資をし、若手を育てることを最優先すべきである。

日本のためには良い取り組みだとは思いますが、あまたの国立大学を独立法人にした挙句の策が「海外から著名大学を誘致して国の基礎研究力を上げる」なのだとしたら、日本の現役大学教員や科研費研究員たちはどう思うでしょうね?
MITに対する助成金も不透明です。
日本の大学で国際競争を狙うのは諦めたともとられかねない政策ですので、詳細な説明をお願いしたいです。

今まで岸田首相が国益のためにしたことがあっただろうか?もっと国内の大学に目を向けて欲しい。留学生には手厚く、日本の奨学金制度はおかしい。どうか日本の学生がお金の心配なく勉強が出来るような環境をお願いします。

それで読み終わっての感想です。
上手くいくことを願ってはいますが、あまり期待はしていません。
MITが来れば上手くいくわけではなく、
あくまでも才能ある人の日本内での選択肢が増えるだけです。

最悪の状況としては、学生の大半がアジア系の留学生で占められて、政府はライバル育成のためにお金を使っている状態になることでしょう。

その留学生が日本企業に入れば日本の活力にもなりましょうが、給与面で日本は海外に負けていると聞きます。
カッコウの托卵のごとく、日本は、留学生を育てるだけになる可能性があります。

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