庶民の『裸の王様』化(エニア話でもなく)

大っぴらに自分を賢人と言う人はいないだろうが
何かの記事が出ると、賢いコメントが出てくる。
「(騙されている人がいるけど)自分は騙されない(=私は違う)」という意味の発言が出てくる。
そこに危うさを感じる。

何かの事件において専門家が解説すると「うんうん、その通り」な人が出てくる。「自分は分かる」という人が出てくる。
そこに危うさを感じる。

この行きつく果てが『裸の王様』だと危惧する。


「バカには見えないこの素晴らき服。当然、王様には見えておられるでしょう」と言われて、王様は「当然だ。見えておる」と言う。

それで
「バカには理解できないこの話。あなたは当然、理解しているでしょう」と言われて、一般人が「当然だ。理解している」と言ってしまう近未来が見える。これは詐欺に合うことと、ほぼ同義である。

庶民の『裸の王様』化が進んでいるように見える。


最近読んだ
『軍事研究家・小泉悠氏が「人の脳が戦場になる」解説 「信じない人」が狙われる<認知戦インタビュー詳報>:東京新聞 TOKYO Web』

と合わせると雲行きが怪しいと感じる。

個人的には「自分たちってそんなに賢いか?」と思ってしまう。
「高転びに、あおのけに転ばないか?」と思ってしまう。
それはおまえ(これを書いている私)だけの問題だと言われると、そうなのかも知れないのだけど。


2024/07/19追記
これ、エニアグラムで説明できるかも知れない。
安心安全安定が大切なタイプ6な日本人は失敗を嫌う。
なので「(自分は)賢い」よりは「(自分は)間違っていない(失敗してない)」がより近いことになる。
その上で、そこに付け込まれる可能性は残る。


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