10年前に思ったこと


今から伝えることは後出しになるけれど、その時に紡げなかった言葉たちが今になって表現できたりするのは、自分が色んなことを経験して、棘も少なくなっているからだと思う。


僕は音楽を、ギターを弾くのを始めたのが人より遅い方だった。

20歳から。

大学のコピーバンドサークルにクラスの友達が入っていたから、色々ティーチングしてくれたお陰で2年目から加入した。

しばらくして楽器屋さんが好きになった。
定期的に吉祥寺にある楽器屋さんへ足を運び、カタログをもっていた。
未だに実家には凄まじい量の楽器のカタログがある。

何をするにも早い方がいいこともあるし、遅くてもリカバー出来ることがあるのはこの時に感じた。

歳を重ねれば重ねるほど新しいことへのステップが踏み出しづらくなる。

それでも食いしばってそれとなくやり、それとなく就職活動をし、ひたすら落ち、まぁ好きなことやろうと半分ヤケになり、音楽の道へ片足を突っ込んだ。

リハーサルスタジオでバイトをしながらいろんな楽器の知識を身につけた。それまではキダーしか知らなかったけれど、ミキサーやキーボード、ドラムセット、ベースアンプ、DJ機材なども触った。

The 体育会系みたいなところもあったけれど、恥を覚悟で訊いたり、一般的ではない経験も沢山した。

どんな世界に出ても、学びは沢山あると思う。
そして、考えて行動するということの大切さ、それがないと愉しみが付いてこない。

今になって考えるとあの時なんで気がつかなかったのだろう。なんてことはよくある。

野球の試合中バッターボックスではなく、外野で応援している人たちを観てしまったり、階段を降りる人のかかとが内側になぜ一瞬入るのかとか普段人が気にしないところに身を向けてしまって、人が言う基本が見えていないこともある。


それでも大多数の基本達に呑まれながら生活している。


若い子達が好きにすればいいと思うけれど、時にはアドバイスも受け入れて進めばいいと思う。

多分その優しいアドバイスってその人が若い頃気が付かなかったウィークポイントだったりするのかもね。


集団行動は出来ないけれど、チームプレーは好きです。

社会人の基本なんて教わったことも、テストに出たこともないけれど、それが世の中の当たり前だったら、やっぱり歯を食いしばりながらやるしかない。

それ以外にめちゃくちゃいいこと見つけて発散して、人生を謳歌してください。


おじさんからは以上です。

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