干物女、車の免許を取る #8 「初めての路上教習、車で走るということ」

教習8日目。
教習所に着いて受付に行くと、無事私の仮免許証が発行されてました。
汚れたり破れたりしにくいように軟質ビニールのケースに入れて渡してもらえて、こういうささやかな配慮っていいなぁ…と思いました。
というわけで、今日からいよいよ第2段階、路上教習編です。

路上に出る前に

今日の教官は、4日目の教習でお世話になった優しく的確な指導をしてくれる女性の方でした。
ここまで教習でお世話になった教官は4人。そろそろ、この4人でローテーションされてるのかな?って空気が漂いはじめました。

さて、路上に行きましょう!…の前に、二輪免許取得当時に学科やったおぼろげな記憶がなくもないですが、まずは車の点検について学ぶところから。
ボンネットを開けて各種液量を確認したり、トランクに積み込んだ備品類を確認したり、ライトの点灯チェックをしたり。
きっと車種によっても違うんでしょうが、ボンネット・トランク・給油口を開けるボタンって運転席の脇(下)にあるんですね。
なんとなくイメージで、ボンネットとトランクは手で開ける(ボタンはない)と思ってましたし、給油口を開けるボタンはエアコンスイッチとかが並んでるあの辺のどこかにあると思ってました。

それから場外への出方などを軽く教官にデモンストレーションしてもらって、いざ交代、私の番に。

点検しよう!

運転席に座って準備をしたら、まずはライトの点灯チェックから。
…ですが、さっそく混乱して何だかわからなくなりました。
(というか、今から考えると「前照灯」の意味で「前部つけて」と言われたのを「全部」だと思っていて、「いや、全部ってどこからどこまでつけるの????」となってたんだなと思いました。腑に落ちました。復習って大事ですね。)

そしてこれまたなぜか、エンジン始動してから発進する前にギアとハンドブレーキの操作を忘れたまま(そりゃ動かない)右合図を出すなどしてしまい、涼しい顔をしてたつもりだったのに路上デビュー前にガチガチになってるのがバレてしまいました。まあ、はい、許してください。

いざ路上へ

そしてついに(四輪では)初めての路上へ。
全く速度が出せずピヨピヨしていた井の中の蛙が、仮免を片手に外の世界へ繰り出します。

1コマ目は最初に点検の時間があった分、少し時間が短かったので、肩慣らしを兼ねて近所の道をぐるぐると走行しました。
で、思ったんですが、意外とイケますね(突然調子に乗る)
たぶんというか絶対、二輪で路上に出てる経験があるからというのはあると思います。40~50km/h制限の道路しか回っていませんが、車の流れに乗ること自体はそれほど抵抗というか恐怖感みたいなものは感じませんでした。

流れに乗ったまま緩やかなカーブをスーッと曲がれたときとか、「あ、車運転できてる!」ってなんだか気分よくなれました。
ただ、やっぱり位置感覚や視野なんかが二輪とは全く別物なので、そのためにまごつくことは結構あります。その点はこれから教習を重ねて慣れていきたいなと思いました。

2コマ目は「速度の調節」がテーマということで、起伏のあるルートに向かいました。地域柄、山が比較的近いので、ちょっとエリアを移動するだけでそういう場所に行けるのがある種の強みだなと思いました。紅葉も見れるよ!
登り坂ではアクセルをやや強めに踏んで、下り坂では必要に応じてアクセルを離して、という意識に重点を置いて、制限速度をキープして走れるようにアクセルワークを練習しましょう、という時間でした。

で、面白いなと思ったのが、教官、道案内だけではなく結構雑談してくるんですね、運転中に
いや、車運転してる人って結構片手間におしゃべりするので、慣れた人なら大丈夫なのはわかっているんですが、練習中の教習生にも容赦なく(ありがたいと思ってます)雑談してくるので、緊張がほぐれるとともに、色々なところに同時に意識を配るいい練習になりました。

少し離れた交差点を渡る人と犬を見て「あ、あの犬小さくて可愛い。チワワだね」とか、歩道を歩くカップルを見て「ラブラブ~♪」とか、相当に他愛のない雑談を繰り返してくれました。
ちなみに教習所からそれほど遠くないところにそこそこ有名な観光地があり、その前も通りました。そのときも教官は「お~、観光客いるいる」「売店もある」とか楽しそうに話しかけてくれて微笑ましかったです。
私も肩の力が抜けたので、バイクで通ったことのある道が結構多いルートだったこともあり、「ここ知ってます知ってます、路駐多くて左車線は走れたもんじゃないですよね~」とか色々しゃべってました。
なんというか、教習というより街中プチドライブみたいな気分でした
(下道の場合、何事もないときはそれでいいんですよね。きっと。あとは、不測の事態に対応できるよう常に注意を払っておく練習とか、そういう。)

そんなわけで、初めての路上教習は思ったよりも楽な気持ちで臨めました。その一方で走りながら目配り気配りしなければいけない要素は二輪より多く感じたので(主には車幅が理由)、たくさんの情報をしっかり処理して運転する練習をこれからも頑張りたいと思います。

車とバイクで感じた違い

計約1時間半の初ドライブ(教習です)を終えてバイクで帰宅するとき、真っ先に思ったのがバイク寒っ!!!車めっちゃ便利じゃん!!!!でした。
「あんなぬくぬく快適に、風を受けることもなく道を走れるなんて…私、車のこと好きになっちゃう…」と思いながらバイクで寒風に吹かれてました。

が、そんなことを考えて乗っていくにつれて、バイクの良さと車の良さ、どっちもあるなぁなんて思い始めました。
車は外の空気から完全ガードしてくれて頼もしい一方、ちょっと頼もしすぎて移動してる感覚が薄いなという印象。
バイクは逆に、色々な意味で身軽ですよね。車にももちろんあるのでしょうが、バイクでしか味わえない"人車一体"の感覚っていうのは確実に存在していると思ってて、小回りが利いて風を受けながらスイスイと走れるのはバイクならではの強みだと思いました。

そう考えると、車よりもバイクのほうが趣味性が高いような気がしました(あくまで私個人の感想です)。

そういえば教習中に教官が、「今日は寒いからか車が多いねぇ」と言ってました。やっぱり、「出発地から目的地まで、守られながら移動できる部屋」みたいな感覚が車の強みなんでしょうね。

それぞれにそれぞれなりの楽しさがあって、とても良いなと思いました。
二輪免許を取った上で挑む四輪免許取得、気付きがあって楽しいですね。
3年ちょっと前までは自転車以外の乗り物を運転したことがなかったような私なので、視野がグッと広がった気がします。
あとは職場が車・バイク通勤可だったら最高だったんですけどね。それがないから、仕事復帰してから車やバイクとどう向き合っていくかっていうのが当面の課題だったりします。)


ということで、ちょっと感想多めの教習レポでした。
路上教習に入ったので、こういう記事が多くなってくるかもしれません。おそらく次に未知との遭遇を起こすのは高速教習です

次の教習はさっそく明日なので、また頑張ってきます。
では、また次の記事でお会いしましょう。

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