干物女、車の免許を取る #13 「恐怖の高速教習」

教習13日目です。
タイトル通りですがとりあえず生きて帰ってこれたので、疲労困憊してぼんやりしながらキーボードを叩いてこの記事を書いています。

3人1組

今回も例によって3人1組での教習でした。3コマぶっ通しで近くの高速道路に行き、交代で走る…といった感じ(おそらくよくある形式ですね)。
一緒になったのは若そうな男の子と若そうな女の子。前者は教官との雑談の感じから、おそらく高3(!)で、後者はわかりませんがまあ大学生でしょう。2人の年齢の合計と私の年齢が近そうで怖いです。童顔寄りなのでそこまでとは思われてないかもしれませんが。

今日の教官は路上の2回目でお世話になった女性の教官でした。私が右左折に苦労してるときに優しく厳しく教えてくれた人です。
さっそく、運転の順番決め。
昨日の教官は「じゃんけんで勝った人から」だったんですが、今日の教官は「じゃんけんで勝った人が好きな順番を取る」方式でした。
正直言って希望の順番もないし自分で決めるの面倒なんで…負けてくれ、負けてくれ、負けてくr無事負けました。
最初に勝った女の子が1番(教習所~高速)を希望、次に勝った男の子が3番(高速~教習所)を希望。残った私が2番(高速一旦降りたとこ~高速一旦降りるまで)になりました。進んで1番を取りに行く勇気すごいな。

こんな感じを想像してください。記載は省略してますが交代時は一旦高速から降りてます。

人の運転を見る時間

ということで最初は女の子から。
教習所を出て高速まで行き、しばらく高速を走って一旦出て、折り返してまた高速をちょっと走ってから出て交代、というルートです。
例によって皆さんアクセルの思い切りがいいですね。勢い余らないようにはしたいですが私も見習いたいです。

日曜昼間の国道を通って、高速の入口に向かいます。
今回使った高速はいわゆる自動車専用道路に分類されるもので、最高速度は80km/hでした。
教習車にもETC車載器があるので、入場はETCレーンからです。学科教習だと作られたのが古いせいかETCをあたかも「最新鋭の超便利技術!」みたいなノリで紹介していますが、最近はそれが当たり前ですよね。ただ、超便利なのは全面的に同意です。あんなところでいちいち止まってられるか

レーンを通り過ぎた車はなんかあのぐねぐねした道(名前忘れました)を通って、いよいよ加速車線に入って一気に加速!そして合流!

ひぃぃ!人の運転見てるだけでも怖い!!!

何を隠そう、家に車がない家庭で育ちましたからね。高速なんて人生の中で数えるほどしか乗ったことがありません。
そして見るからに速度を維持するのが大変そう。しかも緩やかとはいえカーブもしっかり道中にあって、隣の教官からは「80km/hでも曲がれるようにカーブはできてるから。大丈夫、スピード落とさずに入ってみて」と言われています。
運転してるのが教習生だからとかではなく、普通に高速怖いですね…。自分の番が来たときのために、食い入るようにずっと前を見てました。

自分の番

緊張の面持ちで女の子の運転を見守っていたら、あっという間に私の番が来てしまいました。
とりあえずしのごう。何かあったら何かなる前に教官が助けてくれるし、代々続く教習プログラムなんだからちょっとやそっとのことで事故ったりしないさ。と言い聞かせて運転席へ。

が、緊張で調子狂ってるのが丸出しですね。
なぜかずっと車が車道右側に寄りっぱなしで、教官から「中央線踏みそうになってるよ!?大丈夫!?」と心配されるしまつ。
路上教習の序盤で「左に寄りすぎる人が多いから気をつけてね」と言われたことが今になって思い出されたんですかね。完全に錯乱してます。

一応なんとか立て直して、指示されるままに高速入口へ。
ETCレーンの通過時の速度の落とし方の加減、難しいですね。標識には「20km/h以下」と書いてありますが、教官からは「落としすぎても後が大変だし、バーの前で30km/hくらいになってればいいよ」って感じで言われました。私はビビりなので速度を落としすぎて教官に指摘されました

さあ、そしていざ加速車線を通って、合流!
車通りがそれほど多くなかったので、スッと合流成功!……と思ったのもつかの間、普通に合流時の速度が70km/h出てるか出てないかくらいで、そこもまた教官に指摘されました。
いや怖いじゃないですか。長さに限りのある加速車線で、横の車列とタイミングを見ながら、80km/hまで加速するとか。
よく考えてみてくださいよ。教習所の周りって40~50km/h制限の道しかなくて60km/hすら走ったことないんですよ?それがいきなり80km/hですよ???そういうことです。怖いんです。(御託を並べる)

高速の道中は正直言って生きた心地がしませんでした
メーター見て速度管理しないといけないし、その速度がもう速くて怖いし、ちょっとハンドルがブレるとすぐ車が左右に動くし、道路の継ぎ目を踏むとボコンボコンいうし、ブレーキ踏んじゃダメって言われるし。
しかもたまたま、私が走ったときはすぐ後ろに謎に車間距離を詰めてくる軽自動車が1台いて、ルームミラーでハッキリとフロント部分が視認できるほどそばにずっといました。やめて、教習車なんだから。見たらわかるでしょ!(懇願)

そんなプレッシャーと戦いながらある程度の距離を走ったところで、教官の案内を受けて一旦外に出て折返し。もう一度しばらく走ってから、外に出て交代、となりました。
ぶっちゃけこの1回だけじゃ何も身につきませんね。出口からの出方の正解とか全然わかりません。教官、お手本見せてください

人の運転を見る時間②

一応自分の番が終わったので、あとは魂が抜けたようになりながら3番目の男の子の運転を見ていました。スピードの出し方に思い切りがあっていいですね。私もそれくらいビビらずに運転できるようになりたいなと思いました。
あと、私が走ったときは自分でもわかるくらいハンドルがガタガタだったんですが、男の子はしっかりとホールドして、ちょうどいいポジションからほとんどブレさせることなく安定して走ってました。あの違いは何なんだ。腕力?

そんなこんなであっという間に高速を走り終え、帰途に就きました。

終わってからの感想

3コマぶっ通しだったので、帰着後少しの休憩時間を挟んでから、最後に教官からまとめの簡単なお話を受けて終了。

教官から3人それぞれに、「一般道路と高速道路、どっちのほうが走りやすいと感じましたか?」「理由も教えてください」と質問されました。

女の子:高速道路。人がいないし、道もまっすぐ。
私  :一般道路。高速は速度の維持が難しいし、ちょっとのハンドルのブレで大きく動くのが怖い。
男の子:高速道路。信号がないし、人もいない。

…あれ?
あの速度感と不安定さを体感してもなお、高速のほうが一般道よりも走りやすいと感じた…だと…?
なんというか、若いっていいですね。周りを気にせずスイスイ走れる高速がシンプルに良かったってことなんでしょう。
私は多少(多大でも可)周りに気を使ってでも、じっくり慎重に走れる一般道のほうが圧倒的に気が楽だと思いました。もちろん、自転車とか歩行者とかがとんでもねぇ動きをしてくることがあるので、油断はできませんが。
なんというか、高速のほうがより瞬間的な判断・操作が求められる場面が多い気がするんですよね。他の2人よりも高速への苦手意識が強かったのは、加齢で反応が鈍くなったせいかもしれません

まあ、でも、はい。
冷静に考えると、「車を運転する行為そのもの」に対しても、3週間前の私は相当におっかなびっくりで、「あんなものを動かすなんてありえない」と思ってました。それがここまで慣れられたんですから、おそらく高速も慣れなんでしょう。
ただ、場内でじっくり練習を重ねてから路上に出られる運転操作と違って、高速はぶっつけ本番。入ったらいきなりもう、そこは最高速度が限界突破した(してません)世界ですからね。
免許を取ったらいずれは経験のためにまた高速に行かざるを得ないとは思ってますが、行くときは相当入念に準備をしたうえで、絶対に人を乗せないで一人で行きたいです。

難敵をひとつ乗り越えて

教習もかなりクライマックスになってきました。
卒検前に受ける教習は、あと技能4コマ。日数にして2日間だけです。
これはおそらく、
 1日目:地域特性(山道を走ると聞いてます)
 2日目:みきわめ
で終わりってことでしょう。卒検が近いぞ!!!!

実はちょっとまた日が空きます。
月~水には教習がなく、次の教習は木・金で、土も休み、日が卒検です。
卒検で高速を走らされなくて本当によかったと思います。路上でなんとか頑張ります。
一番嫌なのは路肩への駐車です。理由はどこにも駐めちゃいけなさそうに見えるからです。対戦よろしくお願いします。

入校直後は補習もやむなしかと思っていましたが、意外とここまですんなりと進んできて、車の操作もそれなりには板についてきたと思います。
二輪免許持ちで学科免除なので、卒検さえ受かれば免許ゲットですからね。もうひと踏ん張りです。

残り数回、頑張ります。それでは。

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