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サラリーマンが知りたい論文レビュー:ビタミンCと健康長寿の関係




みなさん、こんにちは、EMULABOです。今日は、私たちの健康に欠かせないビタミンCについて、最新の研究結果をもとにお話しします。ビタミンCは単なる風邪予防だけでなく、実は私たちの健康と長寿に深く関わっているんです。誰でも分かる論文レビュー。健康知識を手に入れてみましょう。

老化の病態生理学における L-アスコルビン酸の影響。
これまでの証拠:老化の病態生理学におけるl-アスコルビン酸の影響 |生理学雑誌 |全文 (biomedcentral.com)
今回はこの論文を参考にさせていただきました。

ビタミンCの基本的な役割

ビタミンC(L-アスコルビン酸)は水溶性の抗酸化物質で、
体内で様々な重要な役割を果たしています。

  1. 抗酸化作用:体内の有害な活性酸素を除去

  2. コラーゲン合成の補助:肌や骨、血管の健康維持

  3. 免疫システムの強化:白血球の機能向上

  4. 鉄分の吸収促進:貧血予防に貢献

  5. 傷の治癒促進:怪我からの回復をサポート

他にも体内では様々な作用を果たしているビタミンC(L-アスコルビン酸)は人間の体内では合成出来ない重要な物質です。

体内で欠かせないビタミンC

推奨摂取量と主な摂取源

健康な成人の1日あたりの推奨摂取量は以下の通りです:

  • 男性:90mg

  • 女性:75mg

  • 妊婦:85mg

  • 授乳中:120mg

※喫煙者は35mg追加することが推奨されています。喫煙をすることで体内のビタミンCが消費されるためになります。
ビタミンCは多くの果物や野菜に含まれています。特に以下の食品が豊富です

  • 柑橘類(オレンジ、グレープフルーツ)

  • ピーマン(赤・緑)

  • キウイフルーツ

  • ブロッコリー

  • イチゴ

  • ジャガイモ

  • トマト

ビタミンCと加齢関連疾患

最新の研究によると、ビタミンCは加齢に伴う様々な病気と関連があることがわかってきました。

1. 慢性腎臓病(CKD)

CKD患者、特に高齢者では血中ビタミンC濃度が低下しています。透析患者では壊血病のリスクが高まる可能性があります。

2. 慢性閉塞性肺疾患(COPD)

COPD患者でも血中ビタミンC濃度が低いことが報告されています。1日400mgのビタミンC摂取で呼吸機能が改善する可能性があります。

3. がん

がん治療中の患者さんでは、血中ビタミンC濃度が低下することがあります。ただし、高用量ビタミンC療法の効果については、まだ明確な結論が出ていません。

4. 感染症

重症の感染症患者では血中ビタミンC濃度が低下します。ビタミンCには免疫調節作用があり、炎症を抑える可能性がありますが、大規模な臨床試験では効果が一貫していません。

5. 心血管疾患

血中ビタミンC濃度が低い人は、冠動脈疾患のリスクが高くなる可能性があります。

6. アルツハイマー病

アルツハイマー病患者では血中ビタミンC濃度が低下していますが、認知機能との直接的な関連は明確ではありません。

7. 筋肉量と身体機能

血中ビタミンC濃度が高い人ほど、筋肉量が多く、身体機能が良好であることが報告されています。

8. 骨粗しょう症

ビタミンC摂取量が多いほど、骨粗しょう症のリスクが低くなる可能性があります。

不足することで不健康に

ビタミンC摂取の注意点

ビタミンCは水溶性のため、過剰摂取のリスクは比較的低いですが、1日2000mg以上の摂取は以下の副作用を引き起こす可能性があります:

  • 下痢

  • 吐き気

  • 腹痛

  • 胸焼け

  • 頭痛

まとめ

ビタミンCは私たちの健康維持に重要な栄養素で、加齢に伴う様々な疾患と関連があることがわかってきました。健康的な食生活を心がけ、果物や野菜からビタミンCを十分に摂取することが大切です。特に、中高年の方や慢性疾患をお持ちの方は、血中ビタミンC濃度が低下しやすいので注意が必要です。 ビタミンCサプリメントの使用する場合は過剰摂取には注意が必要で、推奨量を超えないようにすることが重要です。ただ、不足しがちな栄養素であることは間違いありません。日ごろから摂取を心がけていきましょう!

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