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環境塾_3rd in 東大

腹へってかぶりついたビックマック断面見ながら
ハンバーグは躯体なのか?断熱材なのか?
Q値いくつなんかいな・・・?とか、想像している塾生No.8です。

第3回前、
東大生と高校生数名に挟まれて定食ランチ、午前中に完食。

 今日も壁を背に地下食す


午後からはアルゴリズムデザインラボ重村先生授業も
スタジオ課題として、学部生・院生皆さんの後ろで聴講です。

最初にメーカーさんによる3Dスキャンのデモがあり、
前先生が搭載されたiPadをまわしてくださり実習。
すげぇーコレ。
既存改修とか、実測手間も大幅時短す。
ゆっくり撮影するだけで、モデリングされたものを後で実測可能って・・・
どんどんCAD→AI技術が一般化されていますネ。
もう設計図も写メ時代突入かw

スピード感満載の講義が始まり、
年間照度解析や日射熱グレアシミュレーション等の実演と解説。
照明機器や庇の有無による照度分布とそのエネルギーの状況把握、
外部樹木の常緑・落葉樹や葉の多さの設定などもしつつ、
よりリアルなシミュレーションをしながらの設計作業等々。
LEED認証の際の基準や、注意点など、現場さながらポイント解説もあり、
いやはや、ここまでできるんだ、と毎度息を呑む内容です。

この技術を学んで外にでる学生の強さ アルゴリズムデザインラボ入社の方いることでしょうー


その後、
いつもの半ハリポ部屋にて第3回の環境塾開始!

本日は、神長さんによる「QPEX実践講座」です。

まず、ご紹介頂いた書籍、

本音のエコハウス と QPEXマニュアル

両方、著者は新住協(新木造住宅技術研究協議会)のドン鎌田先生、
日本の高性能住宅をずっと引っ張ってこられた巨匠で、
「高断熱の安くて良質な住宅を普及させること」を信念とされ
その実践として「Q1.0住宅」を生み出し、VerUpし続けておられます。
いつぞや神長さんと面白いオンラインやりとりをされていた光景を思い出す
(ワンピースのシロヒゲみたいな方・・・w)

今回学ぶ「QPEX」はその新住協さんが開発されたツールで。
(環境塾は期間限定でお借りしております。ありがとうございます!)
それを今回もゼロから順序立てて動かしながら解説頂く。

新住協加入した会員限定の、EXCELベースソフト

さぁ、QPEX頑張るぞ!っと思った矢先、
「QPEXって勉強できるソフト・・・でもあって・・・」

神長さんから事前に共有頂いていた「問題」が現れる。


手計算で暖房機の働きを算出

「これ、、、トライされた方って、います・・・!?」

何となく以前受験した、BIS試験問題に似ているなぁ・・・
と思ったので恐る恐る手をあげるw
BIS = Building Insulation Specialist 断熱施工技術者)

生活熱+日射熱そして暖房熱、外気温と室温 この関係性の解説。

QPEXに入る前に自然温度差等の重要性

総熱損出係数qa、
(日射熱取得+室内発生熱+暖房機)÷ qa = 自然温度差。

自然温度差Δtn、めっちゃ大事。
自然温度差が大きくなると暖冷房負荷が下がる。
自然温度差が小さい住宅に省エネ住宅はない。

あ、
そういや、以前、神長さんに教えて頂いてたyoutube動画あるんす。
(まだご覧になったことの無い方はぜひ!本当にわかりやすい!!)

熱損出係数Q x 延床面積 で qa が算出できる、から始めて
問題解答=5.42℃ に至る計算の解説。

QPEXの計算書と問題文がリンクしていて、計算でどのように算出されるかを学ぶ

実は、
この問題は思いっきりQPEXとリンクしていて
シミュレーションしながら
リアルタイムでエネルギー換算を確認していけるのがQPEXの強さと知る

3.71 と   5.0

Ver違う2画面を並列されてて、
ん?? 何だろう? と一瞬ひるんだが
優しい神長さんが
「基礎断熱仕様」と「床断熱仕様」を
同時進行で説明してくださっている為、とわかり
自分は「基礎断熱仕様」で自己物件を打込み練習していたので
そのまま説明に集中する。

1月に学んでいたPHJのPHPP(Passive House Plannning Package)は
TFA(有効床面積)って面積内法で算出してたな、

ドイツのパッシブハウス研究所で生み出された強力ツールね


QPEXは壁芯で拾っていくんだな、
そういえばどっちもベースはEXCELで動いてんだな、とか
自分の中でここまで溜めてきた知識に修正・上書きしていく。

それぞれのメリットをうまく組み合わせたり、
基準の違い、精度の違い、考え方などから自分をカスタマイズ。

僕は2年ほど前からかな、
ようやく高性能住宅・非住宅設計・監理に携わることができている建築士。

それまで、どっちかっていうと、
部分ゾーン断熱だったり、ホントある部位一つだったり
そういう改修設計はあったものの、
新築設計においては、温熱シミュレーションなんてしていなかったし、
耐震診断だって、Weeっていう安価なソフトでの一般診断のみだった。

めちゃ勝手に2025年が一つの業界特異点(シンギュラリティー)と思ってて
そこまでに、どこまで自分カスタマイズ強化ができたかで
残りの建築士人生が決まる!と思ってて笑
そこから淘汰が始まり、
そこから真の高性能住宅の波が次々と来ると、
その時にmaaoが残っていられるかどうかは、今年決まる!
で、もう、1年を切っている。(オッサン、熱いね〜!w)

得られる知識や経験はできるだけ吸収し、咀嚼しとかなあかん。
埼玉、川越、ふじみ野・・・
この軸でケンチク希望される方との出会いはきっと来る。
そのためにやるべきこと、体得すべきことを、得る。

QPEXマニュアル片手に進めるのをお薦め頂いた

Wを温度に換算すること、
暖房システム効率3.00?COP4.3? どっち??
デフロスト(冷却器の霜除去)時の考え、
通無し=ホームズ君だと中間期にめちゃくちゃオーバーヒートか、
ロフトの面積扱いとか、

時折ふと湧き上がる、塾生質問に即答頂きながら
QPEXの実演が進む。

QPEX作った方、すごいなー!と何度も思う

QPEXを進める順序に従い
地域・地点選択
住宅仕様概要
断熱部位
開口部
換気
冷暖房設定
チャカチャカ打ち込める部分に数値を入れると
リアルタイムにエネルギー計算も連動する。
もちろん、先ほどの「自然温度差」も、
QPEX計算すると瞬時に算出される。

断熱や窓仕様を変えることによるエネルギー変化を確認しながら = 設計ツール


実例として、平屋Q1住宅レベル3の話や
ηgを入れると思ってたら、ηwを入れた話
(ホームズ君にはη(イータ)しか書いてないので・・・)
南側遮熱ガラスにした時の理由、
ワイヤードリモコンを使っている理由は使用電気量を計測するためとか、
夏室温はないけど、冬室温はあるとか(これがちと理解できんかった💦)

さり気なくぶち込んでくださるリアルネタが、
結構いつか自分も当たる壁かも、とメモを走らせる。

窓、開口部の熱貫流率(W/㎡K)、Ugガラス Uw窓自体 Ufフレーム枠 

単位と役割の意味に少々翻弄されている自分に課題を感じる。
ここを理解しないと、入力時、間違えそうだな。
開口部の見込み方向とかの数値はどこかで設定すんのかな?

途中、別会議で退出された前先生にご挨拶し、
少しの休憩を挟んで、神長さんのQPEX講義は続いた。

設計ツールの意味。実感。


塾生はリアル+オンライン参加で進む。勝部さんとは今度はリアルに会えるかな!

お、、、
もうこんな時間か・・・という濃厚QPEX講座も終わり、

懇親会好き塾生一同で東大前の店へ。

このメンバーと学べるのがありがたいし、楽しい。
店員が「前先生、来られるんですか・・・?」と耳打ちしてくる。
ファンか?「お忙しいので、ご予定次第ですよ」と答えて飲む。

盛り上がってきた頃に前先生も来てくださる。
そして、noteには書けない未来会議のような
すんごい内容を赤裸々に語り合う。

これもきっとめっちゃ大事笑。


パーで負けの図 第3回も充実タイムでした!
(野澤さんから写真拝借させて頂きます🙏)


気を抜くと、1週間以上経ってしまうなぁ・・・

復習を兼ねてのnoteとなりましたが、
QPEXに直に触れることで、理解できたこともあり。

ツールだから、使い込んでいかないと!
引き続き、頑張っていきましょい!!!

埼玉県川越市を中心に、個人的なことから、一級建築士事務所maao、リノベーション会社80%、coworking & shareoffice ダイクマチ・ロッケンマチ、三輪駄菓子屋すいすいなどの情報を投稿させて頂きます!