部落史ノート(10) 「ケガレ」(1)
網野善彦『歴史を考えるヒント』(新潮文庫)の冒頭に、本書の主題についての一文がある。
本書は、網野氏が「言葉」の意味をキーワードに「歴史」を理解する上で重要な視点や考え方のヒントを述べている。
社会科教師として教科書に基づいて歴史を教えてきた。当然、歴史上の出来事や流れ、歴史的背景など可能な限り「教材研究」を行い、準備した上で授業を行ってきたつもりだが、歴史研究の進展により新たな史実(史料)の発見や新たな解釈により内容が大きく変更されることが多々ある。ほとんどは教科書改訂