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PL-31E/TSのメンテナンス

レコードを掛けていたら突然ターンテーブルの速度が遅くなり、ワウワウワウワウ…と音を立てながら息絶えましたw  原因は単1乾電池6本でドライブするバッテリーの電圧降下でした。

ベースとなったPL-31Eを紹介させて頂くと、パイオニアが1970年代前半に世に送りだした中級機ベルトドライブプレーヤーでした。

PL-31E/TSはFacebookのアナログオーディオグループに参加して頂いているmilonさんが、市販プレーヤーの音に納得することが出来ず、「手回しの音」を具現化すべくPL-31Eをベースとして改造を施し製作された究極のアナログプレーヤーです。

これは体験した方でないと信じられないと思いますが、過去使ってみたどのプレーヤーをも軽く凌ぐ、言葉では言い表せないほどの「解き放たれた音」による感動をもたらしてくれるアナログプレーヤーでした。

ノーマルのPL-31EはACシンクロナスモーターなのですが、それを小型DCモーター化して敢えてバッテリー駆動にしています。

軸受はデュアルボールベアリングを採用し、ワンポイント軸受の小型ボールと、敢えて細くしたスピンドルによりマグネフロートと相まって極限までフリクションロスを低減しています。

PL-31E/TSは軸受上下2箇所にベアリングを使用しています。ナンバーはこちら
NSKマイクロプレシジョンSMR117ZZ

トーンアームには腐食し難いA6061アルミ合金を採用しています。アルミニウム(Al)にマグネシウム(Mg)とシリコン(Si)を加えた【Al-Mg-Si(6000)系】のアルミ合金製とのこと。

Stax UA-7と同じ構造の、真鍮製ワンポイント軸受を採用しているため超高感度です。ピュアストレート構造によりインサイドフォースに影響されないため、IFCは付いておりません。

筐体にはWoody&Allen工房さんの無垢ウォールナット筐体を採用し、所有する満足感を与えてくれるプレーヤーに仕上がっています。

今回はバッテリー交換と共に、軸受もバラして磁気スクアランオイルを注油したため、さらにスムーズにスピンドルが回転するようになりました。

バッテリーにはアルカリ乾電池中で最長寿命を誇るPanasonicエボルタネオを使ってみました。これであと少なくとも2年間はノンストップで使えるはずですw

※PL-31E/TSにご興味のある方はmilonさんまで直接コンタクトされてください

9.8.2021

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