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Krell PAM-2導入

昔からKrellのPAM-1とPAM-2は気になっていたのですが、この度縁あってPAM-2が拙宅に来ることになりました。

2022年1月に初めてPAM-1をフレンドさんのご好意により1ヶ月ほど聴く機会があったのですが、そのシルキーな出音にすっかり惹かれてしまいました。

Krell PAM-1後期モデル
LNP-2Lのオーバーホール中にお借りしました

PAM-1とPAM-2の何が違うかと言うと、フォノ2系統がPAM-1はMC+MMなのに対し、PAM-2はMM+MMとなっている点だけです。

PAM-1後期型内部
基板左上に装着されているのがMC専用モジュール
P&Gボリューム仕様

MCモジュールが追加されていることで、電源部への負担も増えているはずですが、音質は聴き比べてもほぼ分からないものと思っていました。

製造時期によってスペクトロールとP&Gのボリュームがあり、初期〜中期モデルはほぼスペクトロールが使われており、後期モデルからほとんどがP&Gになっているようです。

PAM-2初期モデル基板
スペクトロールボリューム仕様
PAM-2中期モデル基板
スペクトロールボリューム仕様
PAM-2後期モデル基板
スペクトロールボリューム仕様

ボリュームにより音が変わるのは当然です。自分ではMark Levinsonにも使われている、操作感の軽いスペクトロールボリュームに特に思い入れがあるため、P&Gボリュームの個体はスルーして来ました。

グレーのボリュームがスペクトロール
操作感は10kΩの印象で、LNP-2Lの35kΩのように音量が急に上がることがなく使いやすいです
電源部はドイツ製EIコアトランスでした

今回入手出来た個体は後期基板のスペクトロールボリューム仕様でした。デュアルモノーラル設計のため、一聴してセパレーションが良くなったことが分かります。シルキーかつビロードタッチの何とも柔らかく心地良いサウンドは初期Krellの大きな魅力であると感じます。

昨年1ヶ月間借りて聴いていたPAM-1はP&Gボリュームでしたが、やはり音質が少し異なりました。P&G仕様も決して悪くありませんが、自分にはスペクトロール仕様の方がやはり好みの音質でした。

特にフォノイコライザーが大変素晴らしく、Technics SH-305MCを通してMCカートリッジを聴いているのですが、普段HX-10000を使って聴いているLNP-2Lの音に劣らないばかりか、ハッとする出音に驚くこともしばしばです。

すっかり気に入ってしまったKrell PAM-2ですが、そのうちコンデンサをUSで製造されたニッケミのモノに変更し、パネルのLEDも+側を赤色に変更して使いたいと考えています。
※SPRAGUEは製造中止のため、後を受け継いでいるUS製造のニッケミが良いようです

6.10.2023

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