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LNP-2Lの使いこなし

これは2004年1月導入時に私が撮影した、現在も愛用しているシリアルナンバー2,200番台のMark Levinson LNP-2Lです。もうじき18年の付き合いになりますが、電源はずっと入れっぱなしです。

ダイナミックオーディオの厚木さんからメンテして貰った個体を購入しました。担当してくださったのは、当時ハーマンにいらした現リザイエの宇佐見さんに他なりません。そのおかげで今までノントラブルで使えています。

LNP-2Lを使う際に拘っていることがあります。それはdBゲインスイッチを0, 10のポジションで使用しないことです。特にアナログ再生において音質の差は顕著に感じられます。

理論上はメーター脇のインプットポテンショメーターを出来るだけ右に回して、dBゲインを0dBで聴く方がよりS/N比が高くなることは取扱説明書にも記載されています。

試した方なら直ぐに分かると思いますが、0dBで聴くとなんとも元気のない音と言うか、色気のない音になってしまいLNP-2Lで聴く意味さえ薄れる感じがします。10dBは0ほどではありませんが、やはり魅力に欠ける音に感じます。

インプットポテンショメーターはこの位置でも充分良いサウンドで聴くことが出来ます。後期型はスペクトロール製のインプットポテンショメーターが2連になり0, 5, 10, 15, 20dBゲインになっています。

今日はLYRA CLAVIS D.C.をMCトランスMA COTTER MK2 TYPE LからLNP-2Lのフォノポジションに繋ぎました。トランスの昇圧比が高いためか、インプットポテンショメーターの位置はかなり下げています。

LYRA CLAVIS D.C.(Da Capo)
出力:0.25mV 針圧1.7g(1.6〜1.8g)
インピーダンス:2Ω 自重:9.5g 
1994年発売

パワーアンプには敢えて国産機HMA-9500を使い、スピーカーはJBL 4310で聴いています。HMA-9500の高域の美しさは特筆もので、MOS FETアンプの魅力を強く感じる製品です。

聴いたレコードはsteely dan Gauchoです。ハイスピードかつ見通しの良いサウンドが非常に心地良く感じられました。

9.6.2021

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