7月13日

最近、大量の文章を読んでいる。完成された文章なんてものはこの世にないと痛感させられる。

来春から、念願の職種に就くことになった。写真を撮って文章を書く。それも、まあまあ名の知れた看板を背負ってそれができる。結果を知らされた日は、大袈裟でなく、眠れなかった。時間が経ち、その輪郭がはっきりすればするほど、果たして結果を出せるのか、と不安も募る。

もちろん、今までやってきた分野と全く違うことをしようというわけではない。業種で言えば似たところを通ってきている。しかし、実際に自分が書き手に回ったことはない。それに、ほんとうに自分がその職種に就くことになるとは、夢にも思っていなかった。来春まで自分の命が尽きるのか、もしくは来春を迎える頃に夢が覚めるのか、など疑うほどだ。

私が1人で変化に浮かれている間に、蝉が鳴き始め、銃声が響き、なんとも言えない当落発表は終わり、感染症はただただ拡がり、戦争は続いている。

来年の今頃は、こんな世の中を記録していく仕事をしているのだと、疑いながら少しだけ信じている。

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