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zakki「完璧な骨」

二十代半ばの人たちは
きっと将来のことを考えて
行動する時期なんだろうなという
ありきたりな悩みをぼんやりと抱いている

周りを見渡すと自分の未成熟さに気付かされる
自分は取り残される側の人間だという事は
分かっているしそれで今は構わないと思っている
曖昧に思っている事に決断をすることが
出来ない性根だから、その分決断したときは
きっと強い責任感を持っている事を信じたい
まぁ、SNS等で呟いている時点で
ろくでもない男なのは確定だけどね

生活費を除くと、たまにライブ観に行ったり
本を買ったり映画鑑賞くらいしか
お金の使い道がないのですが
同年代の人たちの金銭感覚は
一体どんな感じなのだろうか

僕が学生を卒業したあたりだったか
YouTubeなりでビジネス書の要約
チャンネルが流行っていた事もあって
ビジネス書を読み始めたのですが
お金や世の中に対する考え方が
すごく変わったのを覚えている

宣伝とかでは全くないんだけど
「お金持ち父さん貧乏父さん」って
教養として読むべき、くらいには思っている。
あとホセ・ムヒカの環境問題に対する
演説も未だ忘れていない。

経験や自己投資には勿論使うけど
散財は昔に比べたら減ったなと思う
見栄やストレス発散の物欲は本当に良くない

そんなこんなで僕はコロナ禍より前に
積立NISAでインデックスをやりはじめていた
しっかりとそれ関連の本や動画を調べて

稼ぎたいという欲はそこまでなくて
世の中の流れとして銀行に預けるよりは
積立した方がマシなのは理解できたからだ

それに株式投資で一番得られることは
お金ではなく世情を知ろうとする
機会を得ることだと思っている

どうしてこの会社の株が上昇しているか
または下落しているか
学生の頃からニュースでなんとなく見ていた
折れ線グラフはなんだったのか
ドル円相場、日経平均株価は、どういう理屈なのか
今まで全く気にしていなかったことを
学ぶきっかけになったのは間違いなく
株を保有してからだった

現在では新NISAへ制度が変わって
身近な人まで積立投資をやるようになった
その頃、裏では半導体株が急成長を始めていた

正直な話、僕はチャートを毎日チェックしたり
株のことを勉強する生活は避けたかったので
個別株には触れず寝かしつけるだけの
インデックスファンドを保有していた
確かにインデックスは銀行の金利では
なし得ない、とてつもない資産になった

しかし半導体バブルが起こった事によって
また状況が変わってきたと思っている

もともと僕はガジェットやコンパクトで
メカメカしい物が好きな人間なので
ゲーミングPCを持っている自分にとっては
エヌビディアやAMDの存在は知っていました
けど今まで性能しか調べていなかったので
その会社、半導体情勢について調べたくなった

動画や記事、クリスミラーの半導体戦争という
本などを読み漁っていました
するともうインテル入ってるの時代は
とっくに終焉を迎えている事も知りました

僕はSF作品の映画や小説が好きなので
今後、半導体、AIはどう進化して
世の中はどう移り変わっていくのか
興味を持つようになりました
時代は確実に第四時産業革命を迎え
オートメーションへ向かっているのは
今では誰もが理解していると思います
それを達成するための障壁が
何個もあるという事もわかっている

そのような事を調べていく内に
NISAの一部を利確して
その利益で個別株に投資をしていました

そして保有していた半導体関連株は
たった一週間で月収を超えてしまい
お金とは一体なんなのか
結局のところ、分からなくなってしまった

またホセ・ムヒカの言葉を思い出す

貧しい人というのは
際限なくものを欲しがり
永遠に満たされない
人のことである、と。

シンギュラリティが起こったときに
僕の人生観はどのように変わっているのだろう
この文章を読み返したときに
笑っていられるだろうか
完璧な骨になれるだろうか

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